2008年12月05日

やっぱり生活するって素敵 〜羽海野チカ「3月のライオン」2巻

3月のライオン 2 (2) (ジェッツコミックス)


表紙のヒナちゃんかわいいな。カバンにつけてるキーホルダーもかわいい。
大人になるとカバンにあれこれつけることってなくなったけど、学生時代は「没個性の通学カバンでどれだけ個性を出せるか」ということに熱中してたから、ジャラジャラいろんなものをつけてたのを思い出しました。


相変わらず、食べ物の描写が素晴らしい!!
零くんがぽつんと一人で食べているヤキソバパン(105円)でさえおいしそうに見える。
剥いてもらって食べる柿とか梨(?)とか、メックシェイク(ストロベリー味?)とか、唐揚げ&温泉タマゴonカレーライスとかうな重とか。
カラーピンナップではウィンナーがたこさんだったりおさかなさんだったりかにさんうさぎさんぞうさんぺんぎんさん……はああああ!! …となります。


あかりさんが零に持たせてくれた塩むすび(と天プラとゆでタマゴとおつけもの)。
読んでて急にぶわっとよみがえったのは、子どものころ母方の実家にお泊りに行ったとき、いつもおばあちゃんが作ってくれた塩むすびの味でした。
お正月とかお盆とかで、親戚がたくさん集まる時で、朝起きると、どーんとでっかいお皿に海苔をひと巻きした三角おむすびがいっぱいいっぱい並んでいて、それをイトコのみんなと競い合って食べた。
塩つけてにぎってあるだけなのにもんのすごくおいしくて、泊まりに行くたび朝ごはんが楽しみだった。あれは、おばあちゃんの手でにぎってあるからおいしかったんだろうな。
おばあちゃんももう年だし、あんなにたくさんのおむすびを作るのは大変だろうからもう頼めないけど、また食べたいな。


あとニャーたち!!
あかりさんの腕の中でブルームブルーム喉をならしたり、満腹になってプクスープクスーと寝たり「時が…見える…」(←見えちゃったの!?)とか寝言言い出したり、あああもおおううう。
あの…おじいちゃんのお膝に乗ってふくふくしてるその仔をどうか私の膝にくださいませんでしょうか…!


高橋くんのまっすぐさには大いに助けられる思いだし、林田先生のあっけらかんとしてるところもなーんか好き。
先生…恋人いないのかな…(笑)


零を苦悩の檻へ絡め取ろうとする香子の言葉も、人気のない公園に響く零の胸がつぶれるような慟哭も、ストレートに刺さってくるのにどこか緩和されている。嬉しいことと辛いことの両方が出てくる。
生きることは苦しいことで、楽しいことなんだ、という当たり前の思いを、ひどく強く抱かされます。


でもってやっぱり、私にとっての「3月のライオン」は、第一に「食べ物のおいしそうな漫画」であるなあと思いました、2巻まで読んでみて。というかそれは、羽海野漫画すべてに共通するか。
なんか、そのキャラクターが何を食べて生活しているのかということを知っているか知らないかでは、全然違うと思う。キャラへの愛着とか、親近感とか共感とか。(もちろんその限りではないですけど、ひとつの考え方として)
香子さんとか、何食べて生きてるのか想像し難いもん。そのへんがわかればもうちょっと好きになれるのかもなー。(でも彼女はすっごくいいものを食べていそうなので、余計に距離感を感じるだけかもしれない・笑)
食べることは、生きることにつながってるんですもんね。


他にも二階堂くんの青春の叫びとかニャー的将棋入門とか、「アンタの匂いがまだしない」という色っぽい会話とか、松永七段のカワユさとか幸田父のある種の残酷さとか色々あるけど、とりあえず言いたいことは言えたのでスッキリしました(笑)というあたりでこれにて。



1巻の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・さ行

2008年12月03日

冬といえば

中身はすでに胃袋へ
雪見だいふくだ。だんぜん雪見だいふくだ。


どんなに嗜好が変わっても、雪見だいふくが好きだという気持ちは永遠に変わらないと思う。



豊島ミホの「底辺女子高生」を読んでいます。
著者プロフィール見たらこの人思いっきり同年代なんだよ…! 覚えがありすぎて、わかりすぎて痒い。
ウラ校則(学校ではなく3年生が下級生に対し定めた掟。1年はスカート丈を短くしてはいけない、など)、あったなあああ……!!
ニックネーム 三森紘子 at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記とか

2008年11月30日

最近のほん 11月16〜30日

●近況

リサガス
来年の家計簿を買いました!
好きなんです「リサとガスパール」。あー、かわいい! 瞳孔がひらく!(←好きなものに対する称賛の言葉)


ひとり暮らしをするようになってからつけ始めたのですが、私が家計簿を選ぶときの基準は、

・大判である(書き込みやすい)
・それなりに安くはない値段である
・気に入ったデザインである

の3点です。どれもこれも三日坊主を防ぐため(昔から三日坊主の常習犯なので…)。好きなデザインなら飽きないだろうし、お金がかかってたら「使わなきゃもったいない」という気持ちが働いてマジメにつけるだろうと思って(笑)。
1年間よろしくね、リサガス!


ちなみに、カバンにいつも携帯するスケジュール手帳の場合は、

・薄い
・小さい
・安い

を基準に選びます。特にコンパクトさをとことん追求したい。なぜならただでさえ荷物が多い人間だからです。
来年の手帳なんて、母が新聞屋さんからもらったのを使うことにしたから0円(笑)超シンプルデザインだけど全く問題なし! あとでキレイな模様紙でも挟んでカスタマイズします。
って、心底どうでもよい話でした。冒頭からこんな話を長々とすみません…ああ、来年の話をしたから鬼に笑われるよ…


えーと、いまだ暖房器具を使わずにがんばってるかわりに、部屋の中では外以上に着込んでいます。モッコモコです。
何枚も重ね着してそのうえ毛布にくるまってるときもあって、雪山で遭難した人みたいになってます。
節約っていうか、エコですね☆ …………ウソです、エコよりも節約です。でも結果的にエコにもなるんなら一石二鳥ということでいいじゃないかと自分をなぐさめています。



●最近よんだほん

(漫画)
・おがきちか「Landreaall」13巻
・オノ・ナツメ「COPPERS」1巻
・秋重学「GO-ON!」3巻


(活字)
・小泉吉宏「四月天才」
・赤瀬川原平「老人力 全一冊」



「Landreaall」→表紙とカラー口絵と中表紙が、みんな勢ぞろい!という感じで好き。前々からすごい作品だとは思っていたけど本当にすごい。片手間で読むのは許されないですね。そういう私もまだ読んで完全に理解できてるわけじゃないと思う。でもこのマンガはすごいよー! みんなもっと、他の方のレビューを読んで(←他力本願…)このマンガを読めばいい。
「COPPERS」→デリのおにいちゃんラスが好きです。あんなお店の常連になりたい。あとカッツェル警部補がステキ。
「GO-ON!」→永野さんは元カレのことをまだ忘れられないのかしら…。ライブハウスの店長が横山剣みたいでシブイ。
「四月天才」→ふしぎな世界の短編集。挿絵もふしぎ。ハマると引きずり込まれそう。
「老人力 全一冊」→ちくま文庫版。いまさらすぎて恥ずかしいので単独記事にするのはやめました(笑)でも文庫版あとがきに「ブームに関係なく読んでもらえるのは嬉しい」的なことが書いてあったのでまあいいか。おもしろかったです!!


●感想記事予定

・森田まさのり「べしゃり暮らし」7巻
・椎名軽穂「君に届け」8巻
・オノ・ナツメ「さらい屋五葉」5集
・羽海野チカ「3月のライオン」2巻



●最近気になるものいくつか

あんまり情報収集できてないので省略。
とにかく読みたいのに読めてないほんがありすぎて破裂しそうです。
ニックネーム 三森紘子 at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろ簡易感想

助けるんだ 今度こそ 〜原作・辻村深月/漫画・新川直司「冷たい校舎の時は止まる」1〜2巻



だって気になるから…。原作が好きだから…。同時発売の1・2巻とも買っちゃいました。
同時発売は正解かも。単体より、2冊並べたほうがだんぜん映える表紙です。
内容的にも、1巻ラストより2巻ラストのほうがヒキが大きい気がするし。
あと、1巻ではまだ荒さの目立つ絵柄も、進むにつれどんどん良くなっていると思うので。というわけで、これから読もうという方はぜひ2巻まで!(笑)


雪の降るある日、いつものように登校すると、校内にいたのはふだんから仲のよかった八人の生徒だけ。
他の生徒や教師が来る気配もなく、校舎から出ようとしても何故か出られず、時計の針はある時刻を示し続ける。
閉じ込められた八人の脳裏に浮かぶのは、二ヶ月前の学園祭最中に起こった同級生の自殺事件。
だが、死んだその同級生の顔も名前も、誰一人思い出せないことに気づく。
自殺したのは誰だったのか? その人物が彼らを閉じ込めているのか?
クラスメートのことを忘れてしまえるほど、自分たちは薄情だったのか?
時を止めた学校という小さな世界で次に時計の針が動くとき、一人、また一人と閉じた校舎から消えていく。
(小説版の自分の感想記事からそのまま抜粋)


原作を読み返してないからわかんないけど、漫画版は原作の大まかなストーリーはそのままに、よりスピーディーに話を展開させているといった印象です。
小説版では充が消えるまでにもうちょっと間があった気がする。それぞれの消え方もたぶん変わってる。
エピソードを削った分だけ、描いている部分を丁寧にやろうとしているようにみえるので、好感が持てます。
繊細に繊細に、登場人物の内面を描写していた小説版がとても好きなのだけど、漫画という媒体ではむしろ、謎解き部分やサスペンスチックな部分を魅せるのに向いていると思う。
楽しんでこの先も読みたいです。


鷹野のリレーのエピソードがちゃんとあったのはうれしかったけど、やっぱりそれにしてもかっこよすぎるだろ鷹野、と改めて思った。
小説版を貸した後輩(男)は、読んだあと「こんな男は、いない」とキッパリ言っていました(笑)


あとは人物の描き分けをもうちょっとがんばってほしいな…昭彦と榊が並んでるとどっちがどっちかわかんない。せめて髪のトーンの色だけでも変えてくれ…
清水さんと角田さんも、同じ眼鏡キャラってだけでかぶって見える…
でも、諏訪会長はイメージ通りだったのでよかった。彼はひそかに好き。
学園祭のディテールが遊びすぎてて笑った。「ツンツンデレデレ妹カフェ」って…「レッツトライ腸内洗浄」って…


装丁が綺麗なんですよね。雪の結晶の模様がカバー全体にちりばめられていて。背表紙と帯も色違いで統一されてて。
さらにこんなかわいい↓
1130
折込チラシまでついてるんですもの…
チラシは邪魔だからいつも捨てるけどこれは捨てられない!!



原作小説の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・た行

2008年11月29日

ゴールのある旅 〜山下和美「不思議な少年」7巻



凄い作品です。困る。感想が書けない。
などといって後回しにしていたためにこんなに遅くなりましたが、最新刊もめちゃめちゃ良かったです。
6話収録のうち、結局3話しか感想を書けなかったけど、すこし長くなったので記事をたたみます。



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ニックネーム 三森紘子 at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・は行

相互リンクのご紹介(2008/11/29更新)

のらりくらりへらへらと続けてきた当ブログですが、うれしいことに相互リンクしていただけるお相手も少しずつ増えてきました。
先日リンクを貼らせていただいたばかりのりるさんや、以前からお世話になっている赤魚さんが紹介文を書いてくださったりもしたので、私のほうでもリンク先のご紹介をさせていただこうと思います。(もっと早くやれよって感じ…)
ちゃんとした紹介になっているかどうかわかりませんが、興味が出た方はぜひご訪問ください。



★New★

小梅のオタ話に付き合ってくれますか?さま

小梅さんが新しいブログを開設されたのでお知らせです。
移転の理由がステキ!(笑) そんな小梅さんが好きです☆
相互リンクは新しいほうに替えさせていただきましたが、以前のブログの紹介文は下↓に残しておきますね。
引き続き、よろしくお願いいたします!


※   ※   ※



<相互リンクさまリスト(上から追加順に並んでいます)>



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ニックネーム 三森紘子 at 15:49| Comment(6) | TrackBack(0) | 相互リンクご紹介

2008年11月28日

しなやかで、したたか 〜松村栄子「Talkingアスカ」



かわいい話。って言ったら小馬鹿にしているみたいに聞こえてしまうかな。そうではない、そうではないのです。
主人公たちに対して、じんわり愛情を抱きたくなる。そして、かわいいけれどもシビアな目線が根底にずっとある感じが素敵。


表題作の「Talkingアスカ」は、高校生のアスカが電話の向こうの友だちや家族と会話をするお話。
会話をしている相手は登場せず、全編アスカの語りのみで構成されているのだけど、これが飽きない、面白い。
だらだらとどうでもいいことをしゃべり続けているだけにみえて、アスカが実は観察力に富み、自分のものさしを持っていて、気の優しい、さらにバランス感覚の優れた子であるということがわかる。
解説では「柔軟」と表現されていたけどまさにそう。しなやかで、したたかなのだ。
アスカはとても魅力的な子です。


巻頭に収録の「悩める女王さま」も、すごく好きだった。
かわいくて勉強もできて人気者で、「おーほっほ!」と笑いながら女王さまごっこをしている小四のサヤカ。でも女王さまにだって悩みはある。
なんというかもう本当にかわいい話です。最後で「おーほっほ!」じゃなくて「うふふ」と笑ってるところなんて最高にかわいい。
でも、おとなになったら自分はきっとブスになるから、今のうちにおむこさんを見つけておかなくちゃ、なんてセツジツに思ってる女王さまは、やっぱり目線がシビア。


どうでもいいけど、女王さまやお嬢さまの笑い方はなんで「おーほっほ!」なんだろう。
普通は笑うとき「オ」行なんて出てこないよな…。意識的にしてないとこの笑い声は出ないよな。
誰が一番最初に始めたんだろう! 気になる!


この作品はピュアフル文庫というところから出てるんだけど、いろいろと気になる作品が多いレーベルです。
後藤竜二の「12歳たちの伝説」とか、佐藤多佳子の「スローモーション」とか、「夏休み。」「告白。」等のアンソロジーシリーズとか。
この本の巻末の広告ページに載っていた、石井睦美「卵と小麦粉それからマドレーヌ」と、木地雅映子「氷の海のガレオン/オルタ」も新たに気になりだしました。
ニックネーム 三森紘子 at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 活字・た行

2008年11月25日

おお振り感想(アフタヌーン2009年1月号)その1

月刊 アフタヌーン 2009年 01月号 [雑誌]


うわあああスゲ―――!!
盛り上がってまいりましたーっ!!
読みながら、拳を何度振り上げたことか!!



号表記がもう2009年…発行年が平成21年…と月日の過ぎる速さに戦慄しつつ、今月のおお振り感想です。


☆ネタバレご注意☆




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ニックネーム 三森紘子 at 14:31| Comment(0) | TrackBack(0) | おお振りアフタヌーン感想