2007年05月30日

すげえ 〜よしながふみ「フラワー・オブ・ライフ」4巻

フラワーオブライフ

「すげえ」って何だよ「すげえ」って、どういう記事タイトルだよ! と自分でも思いますが、読み終えたときは本当に「すげえ」という言葉しか浮かばなかったのだ。


まさに花盛り、の高校生ライフを描いた本作品、4巻でめでたく完結の運び。
普通のテンションで読み始めたのだけど、途中からずーっと、誰かの手に(おそらくは、よしながふみの手に)心臓をぎゅううっと鷲掴みされているような気持ちでいた。
いとしいような、苦しいような、何かに強く心を動かされたときのような。
すごい。あ、ムリ。私の持っている語彙では語れない。
語れないけど、すごくすごく、すごく面白かった。


私の中でのよしながふみの地位が、ぐぐぐーんと上昇した。
いや、知っていたけど。
高い評価を受けているのも知ってたし、実際に面白いのも知ってたけど、こんなに心をゆっさゆっさ揺さぶられるとは。


私は、群像劇が好きだ。
登場人物がたくさん出てきて、それぞれに焦点が当てられるような話が好き。
だって、人は一人で生きていないから。
水面に一石を投じれば波紋がどんどん広がっていくように、みんなお互いに影響を与えながら生きている。
石が複数になれば、波紋はもっと複雑になる。
「あなたとわたしだけの世界」は、心理的にはありえても、物理的にはありえない。
だから、群像劇を好きだと思う。
それに、私の人生は私の視点でしか進まないのだから、物語の中でくらい、「神の視点」というものを味わってみたいという気持ちもあるし。


えっと、何でいきなりこんな話を始めたかというと、本編の感想が書けないからなのだけど、「フラワー・オブ・ライフ」も、花園春太郎という主人公の物語でありながら、同時に、登場するキャラクター全員の物語だったと思うのだ。
全員のことが抱きしめたくなるくらい好きでした。


高山さんの泣き笑いの表情がすごく良かった。
ラストもすごく良かった。


完結もしたことだし、全4巻とお手頃だし、周りに勧めまくろうと思う。
よしながふみやっぱすげえ。



1〜3巻の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 22:11| Comment(4) | TrackBack(0) | 漫画・は行

2007年05月29日

金星はまだ遠い 〜中村光「荒川アンダーザブリッジ」5巻

荒川アンダーザブリッジ

順番にいこう、順番に。(積ん読本そして読了本がありすぎて、どれから感想を書けばいいのやら混乱している今日この頃)


近所の本屋さんで、ついこのあいだ中村光のサイン会をやっていました。
その日は仕事だったので残念ながら行けなかった。
普通に見たかったのにな。昔の著者近影ではかわいい娘さんだったから。


5巻まで続くとは。
しかもまだまだ続けられそうな感じだ。
はたしてニノは本当に金星人なのか? それとも電波な人なのか?
「電波系」ってキャッチコピーに思いっきり入ってるけど、この漫画は何でもありだからな。
番狂わせがあるかもしれない。


すごく達者な絵だと思うんだけど、いまいち上手く見えないというか、暑苦しさというか野暮ったさというか、そういうのが全体的に感じられて、そこが好きです。
描き手の体温が伝わってくるような。
ギャグはツボに入るときも、入らないときもある。
でも私はこれをギャグ漫画だと思ってない(ストーリー漫画だと思っている)から、そんなに気にならない。
ああ、けど星の歌の「& YOUを MECHAKUCHA 幸せにする…」ってとこは大笑いした。
星はけっこうイイ事言うんだけどな。


5巻では新キャラの漫画家先生が登場した。
この人もエキセントリックな子供達の犠牲者らしい。
本当はSF漫画を描きたいのにロリ系萌え漫画で成功してしまった、不遇の地球防衛軍隊長(自称)…ステキだ。
顔もいい。短い眉毛がとてもいい。


元のレギュラーの中ではシスター(♂)がカッコイイから好きなんだけど、マリアさんもものすごく気になる。
彼女は、いわゆる「ツン」と「デレ」でいうなら「ツン」の要素のみで構成されている。デレ成分皆無。
マリアさんの辞書に容赦の2文字はありません。
でも外見はすっげえ好みなんです。素晴らしい美女です。
ああー、でもニノの短パンもいいよなー。
「威嚇するニノ」が大層かわいかった。


美形設定のリク(主人公)は、あんまり美形に見えないな。
でも、5巻のこの展開はキュンときたよ。
何だかんだで両想いなんだよ、甘酸っぱいよ…


恒例の巻末カラーは、美しすぎて毎回溜息が出ます。
ニックネーム 三森紘子 at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・あ行

2007年05月28日

いろいろあるんだ 〜後藤竜二「キャプテンはつらいぜ」

キャプテンはつらいぜ

忘れた頃に、「あの日に返りたい」第3弾。
※注 子ども時代に読んだ本を読み返す、私が楽しいだけの試み。不定期更新。


図書館にはやみねかおるを借りに行ったときに、ふと目にとまったので一緒に借りて帰った。
このシリーズ、好きだったのだ。
たぶん小学校のときくらいに読んでた。


少年野球チーム、ブラック=キャットに危機がおとずれた。
六年生たちは受験勉強で出てこないし、
エースの吉野くんもやめるといいだしたのだ。
キャプテンにされた勇は大弱り。チームなんてものじゃない。
勇は、ぐれていた秀治をピッチャーにしようとするが……。
(あらすじより)


ということで、なりゆきでキャプテンになってしまった五年生の主人公・勇が、チームを立て直そうと奮闘するおはなし。
なりゆきとはいっても、勇にキャプテンの素質があることは何となくわかるし、みんなが勇をキャプテンに推したのもうなずける(押しつけたともいえるけど…)。
はりきって「キャプテン心得帳」とか夜中に作り始めちゃうところとか、ほほえましくていい。


何かと勇の世話をやく幼なじみのハーコ、子どもの頃は仲良くしていたけどぐれだしてからは疎遠になった秀治、子どもたちのよき理解者である大人代表のゴロさん、と、いかにもな人間関係が心地よい。ベタって決して悪いことじゃない。
特にちょいワルの秀治は、「お化けビルの2階の柱にもたれかかってリンゴをかじる」という、時代を感じさせる描かれ方をしてますが、いいキャラクターだと思う。一番好きかも。


少年野球を題材にしているけど、実際に野球をしているシーンはそんなにない。
最後の試合も、結果がダイジェスト的にさらっと書かれるだけ。
作者さんは多分、野球が書きたいんじゃなくて、野球を通して成長する少年少女を書きたいんだろうなと思った。
秀治とブラックキャットとの勝負の中で、どんどんキャッチャーに開眼してきた洋太くんに、なかなかグッときた。


杉浦範茂さんの絵も、けっこう好きなのだ。
「ルドルフとイッパイアッテナ」の挿絵がいちばん思い出深いなー。
ルドルフも読みたくなってきた。


このキャプテンシリーズも、最後までもう一度読みたいなぁ。
というか、今なら青い鳥文庫で出てるんだ。
買っちゃってもいいような気もする。
ニックネーム 三森紘子 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 活字・か行

2007年05月27日

爆発したいお年頃 〜美川べるの「ストレンジ・プラス」7巻

ストレンジプラス

美川べるのの漫画の感想をちゃんと書いたことがなかったので、新刊発売の機会に語ろうと思う。


この人のコミックスは、ゲームのパロディものだけは元ネタを知らないので持ってないけど、その他のはたいがい持っていると思う。
中でも一番最初に読んだのが、この「ストレンジ・プラス」だった。


内容を一文で表すなら、明らかに普通じゃない探偵事務所を舞台にした、一応話の流れはあるけど、いつまでも続けることのできる一話完結式ストーリーギャグ漫画。


この人の漫画には、「限界」という二文字がない。
ギャグのためならどこまでも突き抜けていく、てっぺん&底の知れなさ。
一度味わうと、そのへんのギャグ漫画がヌルく見えてしまって困ります。
けっこう同時進行で連載をいくつも持っておられるのに、このレベルのギャグ漫画を量産できるのはほんとにすごいと思う。(たまに迷走してらっしゃるような時もあるけど)
とにかく、言葉選びがすごい好み。ツッコミひとつとっても秀逸すぎる。


セリフで笑わせるというのもあるけど、絵で笑わせるのも多い。
キャラに変な動きとかさせるのがめっちゃ巧い。
あと尻が異様によく出てくる。
つまり、シモネタ系がわりと多い。
オッサン率も妙に高い。


それから、BLをネタにしたギャグもすごい多い(ストプラに限らず)。
ミカベル先生の漫画でBLのお勉強をしてきたようなものです。
なので、著しく間違ったBL観を植え付けられているかもしれませんな…。


ストプラのキャラクターだったら正宗が好き。
普通にやさしいイイ奴だから(末期オタクなところを除けば)。
7巻では、管野と羽井が準レギュラー化しててうれしかった。
管野がアホでかわいい。
狗堂は素でキモイ。


基本はずっとギャグだけど、たまに思い出したようにシリアスな展開になる時がある。
個人的には、シリアスパートはあんまりいらないな…
この人の「気合入れて描いた大ゴマの絵」が、あんまり得意じゃないので…
だから、全部ギャグの方がうれしい。あくまで個人の意見ですが。
あ、でも、米良の過去は知りたいな。
ニックネーム 三森紘子 at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・さ行

2007年05月26日

アニメ「おおきく振りかぶって」7話を観た。

アフタヌーンの感想ですでにヘロヘロですが、このままの勢いでアニメの感想もいく。


…若干、かけ足気味だった第7話。
でもまあ、しょうがないだろう。時間制限あるし。
こんな細かいこと気にしてるのはマニアックなファン(私のこと)だけだろうし。
端折ったことで、スピーディーでいい感じになってる部分もあったし。


ホームランを打たれての三星戦、クライマックス。


・ベンチに入れない三橋
中学時代は、試合のときいつもこうだったのかと思うと泣けてくる。
阿部は打たれてしまったことを三橋に謝るんだけど、途中から口調が怒っている。
確かに、自分の失態というか本音を言うのは、ちょっと恥ずかしいよな。照れ隠しか。
あと、三星に未練のある三橋に対する怒りも少しあるのかもしれない。


・栄口の打席
しかし、栄口くん役の人は声たっかいな!
こんなかわいい声の成人男性がいるんかい。
打者と捕手との駆け引きにぞくぞくした。
モモカンと一緒に「やるやるうっ!」


・「キ○タマケースつけてるな」
笑いました。
叶が畠の股間に蹴り入れる時の間が絶妙で。
畠の「セーフティカップ!」というツッコミの声もよかった。


・田島の打席
「次は 打てる!」かっこいい〜田島。
そして、最高のヒキでCMに突入だ。
この区切り方はいいなぁ。
泉の、(セカンドは肩が弱い!)「沖、もう1点いけ!」の演出がすごいかっこよかったぞ。
ブォンって音が鳴ってたぞ。


・「一緒に(ベンチ)帰ろーぜ」
田島、ほんとかっこいいな(これ言うの何回目だろう)。
まっすぐな、屈託の無さが彼の最大の美点だと思う。
三橋に対して「ベンチ帰ろーぜ」って、やっぱりこんな風にストレートに言えるのは田島だけだろうな。


・花井の打席
イロイロ考えててエライぞ!
最初の打席の反省を生かして、欲を出さずに確実な方法をとった花井、いいなぁ。
いい子だなぁ。


・叶
今週もうるわしいです叶くん。
「泣いてねーよ!」のときのデフォルメされた顔がかわいかった。
そのあと、すぐにシリアスな顔に戻るのがなんか面白かった。


・9回裏ツーアウト、織田の打席
ゾクゾクきたぁ〜!!
うわー、これは来たー!!
マウンドの三橋にかけよるナインの姿→青空、という演出に、軽く泣きそうに。


・三橋、三星のみんなと仲直り
三橋がキョドリすぎで笑った。
でも、畠に「戻ってこいよ」って言われて、三橋はうれしかったと思う。
だからってもう戻る気なんてないだろうけど、畠だって本気で戻ってくるとは思ってなかっただろうけど、それを言うことが一つのけじめだったんだろうなと思う。
叶に「さみしくないのかよ」と聞かれて、振り返るとそこには西浦のみんながいて…
ここでも軽く泣きそうに。
三橋、本当によかったね。
仲間がいて、仲間と野球ができて、よかったね。


・「試合は負けたけど、投手としては叶のが上だからな!」「負けても言うか〜!」
畠と叶も、ますますいいバッテリーになっていってください。


・安心して眠る三橋と、誓いを新たにする阿部
あかい夕日の光と、のびる影とのコントラストが美しかった。
雰囲気たっぷりのよいシーンでした。
そして三橋の寝顔めっちゃかわいい。


・次回予告
は、は、早くも桐青の3人、というか和さんが登場していてテンションすごい上がった!
声がどんななのか、期待と不安が五分五分だぁ。
春日部の双子もちゃんと出てくるんだな。
榛名の俺様ぶりも楽しみだ。
そして、千代ちゃんの「志賀先生、ヒドイ!」に激萌えでございます。


三星編、これにてひとまず了。
来週から叶くんに会えなくなるのが残念だ。
ニックネーム 三森紘子 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | おお振りアニメ感想

アフタヌーンしちがつごう。

アフタヌーン7月

唾液漫画「謎の彼女X」が初表紙。
…唾液漫画という言い方もアレだけど、そうとしか言いようがない。
大体毎回同じ展開で、もう14話かー。
あ、でも今回は唾液じゃなくて汗だった。


では今月もおお振りの感想を書くことにしましょう。





・アニメ最速情報
DVDになるのは知ってたけど、
…ゲーム化?
野球部生活シミュレーション?
ゲームやらないから買わないだろうけど、どんなのか一回は見てみたい。
女子向けな感じがするなぁ…


DVDには、ひぐち先生描きおろしのDVD‐BOXが付くらしい。
口絵にチラッと載ってたけど、三橋の表情がいい感じ。
でもこれも買わないだろうなぁ。録画もしてるし。
グッズを集めたいとか、コンプリートしたいとかいう気持ちは、るろ剣にハマってた学生時代に使い果たしてしまった模様。


・水谷
水谷の打席から始まる=1ページぶち抜きで水谷が描かれる回って初めてだ。
そして、くすぐりっこの思わぬ副作用が。
「うひゃっ(ハートマーク)」って何だよお!かわいいな。
何はともあれナイバッチ!


・意思疎通のできてない三橋と阿部
阿部は「ゆび」を気をつけろというつもりで口パクしてるのに、三橋はそれを「ムリ」だと勘違いしてしまい、(ムリじゃないぞ)と返って逆効果に。
全然噛み合ってない!
そして、それを(るっせえなあ)と思っている泉がいい。
今は点を入れるぞ!と気負ってるから、余計にイライラするんだろう。
でも泉、阿部の心の声が聞こえるのか!?


・和さん
予想通り、和さんの登場が多かった。
わーい!
呂佳さんと並んでも、あんまり体型の差がないんだなぁ。
ガッシリしてるんだなぁ。
すてきすてき。
あかん…今は和さんの何を見てもすてきに思える。


・泉君 う うまいなあっ
↑は三橋の心の声だけど、泉はモモカンからのバントの指示が不本意な様子。
負けん気強いんだな。
田島との差を見せつけられたことで、闘争心に火がついたんだろう。
このへんが花井との性格の違いを現わしてて面白い。
百人いれば百通りの選手がいるんだよなぁ。


・栄口の打席
いろいろ考えてる栄口もかわいいし、サードランナーなのに満面の笑みの水谷もかわいい。
そして西広くんナイスコーチャー!
位置的に、サード越えるってわかったのかな。それとも西広くん独自の判断だったのかな。
どっちにしてもスゴイ。
1点め入ったときの、栄口家と花井家が全員かわいいんだけど、もうどうにかしてくれ。


・田島の打席
何気に美丞の投手・善斗くんの切れ長の眼がかっこいい。
美丞の面々は、リアルにそのへんにいる高校球児の造形に近い気がする。
利央や準さんみたいな子はなかなかおらんだろう(髪型とか…)。
残念ながらストライク取られちゃったけど、「じゃあ田島君は これで全球種見たのね?」と言うモモカンの目が本気だ。
次、仕掛ける気だ…!


・がんばる花井
誰も気にしてないだろうに…
三橋だって忘れてるだろうに…
でも、身に覚えがありすぎて気持ちわかりまくる。
ザ・普通人の花井に乾杯。


・次号は表紙
やったね!
講談社漫画賞も受賞おめでとうございます。
アニメ化といい、最新刊発売といい、飛ぶ鳥を片っ端から落としてく勢いですね。
いちファンとしてはうれしい悲鳴あげっぱなしですが、とにかくお体にはホント気をつけてくださいませ、ひぐち先生。




その他


・ハトのおよめさん
前に弟とハトよめについて話してたんだけど、よめはハト界ではわりとかわいい方に入るんだと思う。
ダンナの顔もベースはよめと同じなので、ダンナもわりと美男子なんだと思う。
だから、その息子のブッコちゃんもかわいいんだと思う。
どうでもいいけど。
「ウエスタンラリアートォ!!」のコマが一番笑った。


・巨娘
サチさんがいい味出しており、タケルさんがさわやかでカッコイイ。


・四季賞ポータブル
「囚われクローン」が面白かった。


今月はまぁ…こんなモンかなぁ。
ニックネーム 三森紘子 at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | おお振りアフタヌーン感想

2007年05月25日

今日のできごと 〜独唱編

独唱
「カリソメ乙女」は歌詞が素晴らしい


一人カラオケデビューして参りました!
でもちょっと勇気が足りなかったので、友人(彼女も初一人カラオケ)と一緒に行って隣同士の部屋をとってもらった。


やばいやばい!めっちゃ楽しい!


隣室から聞こえてくる見事な発声のオ○ラ座の怪人を聞きながら、同じ曲ばっかり歌ったり、林檎ばっかり歌ったり、アニソンに流れたりした。
ムーンライト伝説とGS美神のOPを一番だけ歌った(歳がばれる…)。
ときめきトゥナイトとはいからさんが通るはメロディ忘れてて挫折。


あぁ、友人と共にハマる予感がプンプンする。
店員さんの対応も普通だったし、一人で来る人結構いるみたいだなぁ。


3時間も歌ってさすがに疲れたので、アフタヌーンの感想はアニメ感想とあわせて明日書こうと思います。


コミックス新刊もいっぱい買ったー!
ニックネーム 三森紘子 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記とか

2007年05月24日

ありがとう 〜ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」8巻

おお振り8

発売日のうちに感想をあげてしまいたかったけど、無理だった…。
今週後半は新刊ラッシュなのに、そんな時に限ってプライベートが多忙です。
友だちが多い人になったみたいでうれしい。嘘です…少ないです…。


昨日はもう、朝からワックワクして、「この手でおお振りにビニールをかける!」と意気込んでいたのだけど、雑誌を出すように言われてしまって残念ながら果たせませんでした。
昼休みに速攻でレジに持っていったら、お買い上げ第一号だと言われた。
表紙は誰かな〜?と思っていたら、ととと桐青のみんなだぁ!うわあうわああ。和さーん!


長きに渡った桐青戦も、8巻にてとうとう、とうとう決着です。
この感慨、この気持ちは、言葉では到底言い表せない。
細かい点をちまちまあげて感想言ってるどころじゃないほど素晴らしかった。
とにかくありがとうと言いたい。西浦のみんなに、桐青のみんなに、彼らに関わっているすべての人に、ひぐち先生に。


でも、根がマニアックなので細かい点もちまちまあげていこうと思います。



・本気の人々
全編通して言えることだけれど、みんな本気で勝つためにがんばっているのです。
阿部の執念の出塁から始まった今巻の試合はもう終盤。
一球が、一つ一つのプレーが、勝負を左右する。
後ろに上がったファールフライを捕球できなかった阿部は、地面に拳をぶつけて悔しがる。
本気で勝ちたいから、本気で悔しい。


スポーツをやっている人たちにとっては、当たり前のことなのかもしれない。
でも、物事にここまで本気になったことが、果たして私はあっただろうかと思う。
土壇場の土壇場になっても、あきらめない気持ちを持ち続けることができるだろうか。
負けて、人目も気にせず号泣することができるだろうか。
そんな真剣で純粋な気持ちを、私は持ったことがあっただろうか、と。


・和さんの牽制
かっこいいなぁぁ。
「見せ場くれんのか」って、見せ場なんだー。


・栄口のバント
西浦のバント王(勝手に命名)栄口の打席は、毎回ドラマチック。
今回もすごかった。
プレッシャーかかってアワアワなってるのもかわいかったし、巣山と手ギューもよかった。
シガポのメントレ、めちゃめちゃ実用的だな!
(5割じゃバントの意味ねぇ! 怖がンな!!)が、かっこよかった。


・田島、最終打席
もう……
田島がかっこよすぎる。
バッターラップ直前の「チェイッ」に始まり、もうもうもう、かっこいいとしか言えない。
準さんのシンカーが打てなくて、どうしても打てなくて、一度は諦めてしまったけど、チームのみんながつないでくれた最後の打席で、ようやく打つことができたんだよ。
どんなにかキモチヨカッタだろうと思うよ。
心の中では、田島と同じ姿でガッツポーズを決めながら読んでおりました。
打ったときのベンチの湧きようもかわいかった。
シガポと千代ちゃんがハイタッチかわしてたり、隅でモモカンがうち震えてたり。


・田島打席直後の桐青バッテリー
「まだまだやることあんなァ!」と、一瞬放心していた準さんを奮い立たせる和さん。
それも、単に元気づけるために言っただけの言葉ではなくて、本心からそう思っているのがいいなぁと思った。


・和さん「やっぱり”夏”は怖い!」
ここの和さん、すっごくかっこいい。
さすが主将だ!
このへんまでくると、もう西浦にも桐青にも負けてほしくなくって、どっちにも勝ってほしくって、内心のたうちまわりながら読んでいた。


・三橋が「ズルッ」てコケるシーン
田島がボールを捕球しに走ってきたところのバックで三橋がコケてるんだけど、このコマの構図がなんか笑える…。
三橋のスタミナが尽きかけてきた、それなりに深刻で緊迫したシーンなのに、なんか笑っちゃう。
なごむなぁ。


・そのあと、試合終了まで
ページをめくるのがコワイ、読み終わりたくない、というのがずっと続く(雑誌で内容を知っているにもかかわらず)。
審判のコールで1ページまるまる使われて、そのあと「どわああ」という球場のどよめきの見開き2ページで、緊張と興奮が最高潮に。
ああ…もう…!!


・ハマちゃん「感動をありがとーー!!!」
まさに私(と多分読者全員)の気持ちを代弁してくれました。
うん、絶対泣いちゃうよね。


・和さんのお守り
最大の泣きポイント。
そのあとの準さんと抱き合って泣くシーンよりもむしろこのお守りのエピソードに、涙腺が決壊する…
和さん、好きだよ!大好きだよ!


・ひとつ勝って
試合の部分で燃え尽きてしまったので、ここはサラッと…


●ルリちゃんと三橋の関係がなんかいい
●叶くんの冬服最高!コートにマフラー!
●カレーがありえないくらいうまそう
●花井の三橋に対する「ムカツク」という気持ちが、同年代の交友関係のリアルさがあっていい
●阿部はやっぱりモテないだろうことを再確認
●三橋はそんなにかわいい顔をしてはいけない(こちらの心臓に悪いから)
●呂佳さんついに登場



・その他オマケ部分
おっきーの小学生時代の写真がかわいい!
いいなぁ、こんな息子がいたら。
ルリちゃんも、真剣にかわいい。
利央は、意外とデカイとは思ってたけど、186センチもあるとは思わなかった…
お兄ちゃんがあの通りマッチョだから、余計かわいく見えるけど、実際はかっこいいんだろうなぁ。



なんか書き足りない気もするけど、きりがないからいいかげんにやめておこう。
ついうっかり告白までしてしまった。あぶないあぶない。
ただ一つ残念だったのが、年上(呂佳さん)にたかるかわいらしい和さんの話(最高)が収録されなかったことだ。
9巻までおあずけかぁ。


ああ〜、面白かった!!
よし、これから今月号のアフタヌーンを読むぞー。
ニックネーム 三森紘子 at 23:56| Comment(2) | TrackBack(0) | おおきく振りかぶって

2007年05月22日

そうなったらもう、踊るしかない。 〜岸本佐知子「ねにもつタイプ」

ねにもつタイプ
ただものではないと思った岸本佐知子さん(本業は翻訳家)のエッセイ、第2弾。
これも図書館で予約していた。


しかも今回は装丁&イラストがクラフト・エヴィング商會!
最高じゃないか。
最高じゃないか。


感想は第1弾エッセイ「気になる部分」とだいたい同じです。
が、これだけではあんまりなので、本作で気になった部分を列挙。



・私は「気がつかない星人」であることが判明した。
言外のニュアンス? さりげない心遣い? 気働き? 何それ、おいしいの? 


・「プリティ・ウーマン」のイントロ部分が「ズンズンズンズンズンズンドコ」としか聞こえなくなってしまった、どうしてくれるんですか。


・郵便局の窓口に割り込みをした山田フサヱ(仮)と岸本女史との一触即発の攻防(妄想)には手に汗握り血沸き肉躍った。
さらに「郵便の神」なる者が降臨!(妄想) 郵便局がこんなにスペクタクルな場所だとは知らなかった。


・「夏の思い出」の章はホラーだ。真剣に怖い。
特に、「ウロコ魚」が怖い。


・横断歩道は白い部分しか踏んではいけない。黒い部分を踏むと、地獄に落ちる。
というのは子どもの頃に覚えがあるが、「車の車輪部分からレーザー光線みたいに車軸がのびていて、うまく跳び越えないと足を斬られる」というのは聞かなかったなぁ。


・小さい小さい富士山が真剣に欲しくなってくる。


・「爆乳。乳の形をした爆弾。不用意に触れると爆発する。」
何てこった! 爆乳ってそういう意味だったのか!!



断片だけ抜き出しても何のことやらでしょうが、もし上記の諸々が気になった方はぜひ読んでみるといいと思います。
そして「べぼや橋」をグーグルで検索してみるといいと思います。(私も検索してみた)


ほんとうにやみつきになる。
お側に置いておきたいけど、ハードカバーだから断念して、文庫化を待つ。
ニックネーム 三森紘子 at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 活字・な行

2007年05月21日

未来を知りたくないかい? 〜はやみねかおる「ぼくと未来屋の夏」

ぼくと未来屋の夏

漫画版を読んだ次の日、ちょうど休みだったので早速図書館に行って原作の小説を借りてきた。
我ながら何、このフットワークの軽さ。
本のこと以外でも発揮できれば言うことないんですが。


小学生最後の夏休みを迎えた「ぼく」こと風太と、「未来屋」を名乗る謎の青年・猫柳さんの、不思議で不気味でわくわくする、忘れられない夏のおはなし。
これは一応子ども向けに書かれたものだけれど、大人の鑑賞にも充分耐えうるし、むしろ内容は大人向けな気がする。
特にラストははっきりとした謎解きがなされないので、「すっきりくっきり」なカタルシスを求める人には向かないかもしれない。
私も、一読め(漫画版の方)には「ええ〜…」と思ったけど、あとあと色々考えているうちに、余韻を含んだいいラストだなと思い始めてきた。


謎解きの材料はあちらこちらに散りばめてあるので、風太が書く「少年探偵WHO」のように、推理に挑戦してみるのも楽しいでしょう。
間違ってたら恥ずかしいので、私の推理は書きませんけど。


武本糸会の漫画版の方で、「いいな」と思った部分が漫画独自のものだったというのが原作を読んでわかったので、漫画版を気に入った者としてはうれしい。
原作と別物になってるというわけじゃないのだ。
あくまでも原作を忠実に忠実に表現しながらも、さらにオリジナルの味付けをほどこすことで、作品の質を上げていると思う。
武本さんの、原作に対する並々ならぬ思い入れを感じる。
この人は、はやみねさんの書いた「未来屋」を本当に愛しているんだなぁと思った。


美人さんの委員長は漫画版オリジナルのキャラクターだったんだなぁ。
女の子成分が必要だったのかな。
やっぱり漫画は絵的な華やかさが大事だしね。


小説版を読むことで、さらに漫画版が好きになるという、おかしな事態になった。
なので後半は漫画版の感想になってしまった…
もちろん、小説も非常に楽しく読みましたよ。
登場人物が生き生きしているし、漫画版は絵から夏の空気を感じたけど、小説版も行間から夏の匂いがぷんぷん漂ってきた。
女性以外に全然やさしくない猫柳さんのキャラクターがすごい好きだ。
エピローグで××しちゃったし、もう旅はしないのかな?



漫画版の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 活字・は行

2007年05月20日

読書とヨーグルト

私はいつも朝食に、コーヒーとパンとヨーグルトを摂る。
パンはトーストした食パンの時もあるし、総菜パンで済ます時もある。
ヨーグルトはピロリ菌をやっつけるという例の乳酸菌を含んだものを選んでいたが、最近は家計のためにもう少し安いものを買ったりもする。


朝食のお伴にはテレビをつける代わりに本を読む。
寝起きがいい方ではないから時間もぎりぎりなのに、読みながら食べると1.5倍は時間がかかるのに、何故かいつも本を読む。
片手に本を持ち、それを目で追いながらもう片方の手で食事をするので、当然注意力は散漫になる。
パンはまだ無事に食べ終えることができる。
だがヨーグルトはこぼす。もう十中八九こぼす。


テーブルの上ならまだいい。ふき取れば済むことだ。
服の上でも部屋着の上ならセーフだ。洗濯機に放り込めば済むことだ。
すでに外出用の服に着替えていた場合が悲劇だ。
すぐにふき取ってしまえば事なきを得る時もあるが、素材によってはシミとなって残ってしまう。
白いシミというのは何だかとっても情けない。


解せないのは、十中八九こぼすことがわかっているのに、何故同じ過ちを繰り返すのかということだ。
毎回一度はこぼして、ああまたやってしまったと思う。そして本を傍らに置き、今度こそ目の前のヨーグルトに集中して最後まで食べ終える。
その繰り返しである。
本を読むことをやめられないのなら、いっそのことヨーグルトを食べないという手もあるが、パンとコーヒーだけでは昼食までの腹具合に不安が残る。
やはり朝食はしっかりと摂らなければならない。
ちなみに、さらにバランスよくサラダ・ハムエッグ・スープなどを献立に加えるという案は、調理能力の不足という理由により却下する。


そういうわけで、私の目下の関心事は、本に意識を集中させた状態で、いかに要領よくお行儀よくヨーグルトを食べる能力を育てるか、ということなのである。
そんなことより必要なのは学習能力だろ、というツッコミは一切受け付けない。





上の話とは関係ないけど、最近食卓でなぜかブームなのが、キャベツ。
生のままドレッシングでいただくのもいいが、油で軽く炒めてしなっとさせたのが最高に美味しい。
何もかけなくても、キャベツの味だけで食べられる。
ツナと味噌で炒めてみても美味しかった。
ツナで思い出したけど、リボーンの主人公のツナって可愛い呼び名だな。
でも確か本名は綱吉なんだよな。ギャップが激しい。
というような事を考えながら食べていたら、キャベツまでこぼした。
あ、ながら食いとかよそ見とかそういうレベルの問題じゃないんだ、と思った。
ニックネーム 三森紘子 at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記とか

2007年05月19日

アニメ「おおきく振りかぶって」6話を観た。

三星戦も佳境の第6話!


・西広くんの声
いい声してらっしゃる。
もうちょっと栄口系の声かと思ってたけど、わりと低音なんだな。


・ネクストバッターズサークルの三橋
よく考えたら、何で正座してるんだ??
別にいいけど…
あと、「ワンナウトー!」「ツーアウトー!」ってマウンドでくるくる回ってる三橋がかわいい。


・三星のコーチ
アゴヒゲのジョリジョリ感をもうちょっと出してほしかった…
やっぱムリか。それは。アニメ的に。


・田島の敬遠〜花井の打席
花井の心理描写。
「落ち込む必要はない!」って自分に言い聞かせて打席に立つところとか、よかった。
君はまだまだこれからだよ。
がんばれ、花井! 行け! みせろ!


・三橋の「どんどんうてー(後略)」
な、なんじゃあこりゃあ(笑)
三橋がなんかヘンな声出した!
何回聞いてもヘン!
おんもしろい人だなぁ〜。


・全体的に叶
良い〜。
三星編しか出てこないの、惜しいなぁ。


・畠の「負けてねーよ!」
叶と畠は、アニメになってさらに魅力が出たような気がする。
特に畠は好きでも何でもなかったのにな〜、むしろ最初三橋をいじめてたから嫌いだったのに。
今は好きだ。


・クソレフト水谷
来ました。
でも、そんなにクソな感じじゃなくなってた。
「やっべ」とか「ごめんなー」とか、これは水谷かわいいなぁ。
阿部の「ク ソ レ フ ト〜〜ッッ」は最高。
阿部は自分の思い通りに事が運ばないと、冷静さを失ってしまうんだな。
でも、余裕をなくした阿部も好きだけど。面白いから。


・畠の打席
畠の「まっすぐのクセだ!」がよかった。
「ホームラン」は、阿部のモノローグになったのか。
それはいいけど、原作の見開きの三橋のシーンを再現してくれたらうれしかったのにな〜。
一度崩れそうになって、でも立った三橋はかっこよかった。


・次回予告
今回の予告は、なかなかいい予告でした。



……なんか、毎回毎回○○がよかったとか、○○がかっこいいとか、そんなことしか書いてない気がする…
ほんとにただの覚え書というか、メモ帳代わりだな。


次回は栄口のチームバッティングも見られるし、決着もつくし、楽しみだぁ!
ニックネーム 三森紘子 at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | おお振りアニメ感想

2007年05月18日

谷川流「涼宮ハルヒの憂鬱」を読んだ。

涼宮ハルヒ

というわけで、遅ればせまくりながら涼宮ハルヒを読みました。


正しいライトノベル、という感じがする。
何が正しいのか、どういうのが間違ったライトノベルなのか、聞かれると説明できないけど、私が抱くライトノベルのイメージというのはハルヒみたいな小説だ。
ブギーポップが好きだったからだろうか。というか、ブギーポップ以外にあんまりこういうの読んだことないからか。


やっぱり、さすがに面白かった。
アニメの最終話だけ観るという邪道な入り方をしたので驚きはなかったけど、事前知識のない状態でこれを読んだとしたら、後半の展開にはぶっとんでいたことだろう。
非日常への突入が唐突だから、そんなんアリかよ!?と思ったりもするけど、考えてみればハルヒが望んだことが現実になるという設定なのだから、全然まったく不自然じゃないのだ。


世界の捉え方とか哲学的な概念とか、ものすごい壮大なハナシになっていくけど、この手のジャンルの小説はどんなものをも受け入れる間口の広さを持っているからいいなぁ。
誰しも、ハルヒと同じようなことを一度くらいは考えたことあるんだろうけど、普通は考えるだけで終わるところを、行動を伴わせるキャラクターとして登場させたのがすごいと思う。
破天荒で現実にはあり得ないキャラだけど、ほんの少しだけ共感できる部分があったり。


アニメでは語り手・キョンの造形が好きだったので、頭の中でアニメのキョンに喋らせながら読んでいた。
何だろう。あの嫌そうな顔とかが好きだったのかな。
あと声が好きだったんだ。銀さんの声の人。
そして、嫌そうにしながら実は結構楽しんでるんじゃねぇのかお前、というようなところが。


クライマックスはきゅんときた!
ベタだろうが何だろうが、ラブコメ展開バンザイだ。
キョンの台詞とか、たまらーん。
でも、個人的には長門の「また図書館に」に一番やられました。
長門いいなぁ…ああでも、これでは作者の思うツボだ。


でも、挿絵がな…ちょっと残念。
表紙の絵はキレイだけど、中の挿絵ももうちょっと丁寧に描いてほしかった。
時間なかったんだろうか?
人物のみで背景いっさい無しとか、いかにも手を抜いてるように見えてしまうよ。
キャラに萌えられればそれでいいとか、それだけの作品ではないと思うんだけど。


十代の頃に読んでいれば、もっとどっぷりハマっていただろうなと思う。
機会があれば、続刊も読んでみたい。さすがに集めはしないだろうけど。
あと、アニメの最終話をもう一回観たい。
ニックネーム 三森紘子 at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 活字・さ行

2007年05月17日

あの、夏。〜原作・はやみねかおる/漫画・武本糸会「ぼくと未来屋の夏」全2巻

ぼくと未来屋の夏

ハルヒを探すため久々にブックオフへ行ったら、お目当てのハルヒは見つかったけど、他にもいろいろ想定外の本を買ってしまった。


この「ぼくと未来屋の夏」は、新刊が出たときから気になっていた。
でも、原作つきのコミカライズは当たり外れが激しいので、買うかどうかは保留にしてました。
今回ブックオフにて、めでたく中身を確認できたので購入に至る。


タイトルの通り、「夏」一色の漫画だった。
それも、小学校のころか、せいぜい中学生くらいまでの「夏」の感覚が、次々に呼び起されてくる。
ラジオ体操、勉強会、プールの繰り返し。
自由研究。花火大会。ひぐらしが鳴き出すと何だかかなしくなる感じ。
夕立ちが来る前の、水気をしっとり含んだ空気と、どことなく不穏な感じ。
あの頃の夏は、どうしてあんなにたまらない気持ちでいたんだろう。
長い夏休みというものがなくなった今とは、「夏」の意味合いが全く違う。


この作品にも、素敵な夏のシーンがたくさん出てくる。
たとえば主人公の風太が、終業式の帰り道、重い荷物を持って高台にのぼり、一休みする場面。
そこからは海と町全体が一望できる。
木陰に座っていると、やわらかな風が前髪をなぶる。
汗がひいていく。ひんやりして気持ちがいい。
そんなことは書いてないけど、風太はきっとそう感じているに違いないと思える。


他にも、キャスター付きの椅子の足を裸足でペタリと触る感覚や、すべってひっくり返ったときの目がチカチカしそうな痛さとか、五感に訴える描き方がほんとに上手いと思う。
作画技術でいったら、これぐらいの絵が描ける漫画家さんはたくさんいそうだけれど、武本糸会はそれだけでは計れない、何かの魅力を持っている。


中でも大好きなのが、雷が突然鳴って風太がびっくりするシーン。
すごいなー。なんでこんなふうに描けるんだろう。


ストーリーは、最後「えっ?」となった。
猫柳さんがチラッと口にした「サン・ジェルマン伯爵」のことを知らないと、何が何やらわからない。
検索して調べてみたら、何となく「こういうことなのかな…?」と真相がおぼろげにわかったけど、これは読者に推理してくださいってことなのかな?
そのあと、さらに「ええっ?」なエピローグもついてた。マジかよ…。
微妙に消化不良な感じだな…。
だから、2巻より1巻の方が好きかも。


出てくるキャラクターは大人も子どもも可愛くて、めっちゃ好み。
未来屋の猫柳さんがすっごいカッコいい。ぬぼーっとした人が好きなのです。
そういや、猫柳さんは最後まで謎な人だったな…。


風太も風太のクラスメイトもみんな可愛い。特に大介がいい。
風太が書いている小説の登場人物・少年探偵WHOはかっこいいし、ネコイラズくんは可愛らしい。
好きな絵柄で、さらにさっき書いたように五感を刺激される描写が満載なので、もう寝なくちゃいけなかったのにいつまでもダラダラと読み返してしまった。


これはぜひとも小説の方も読まなければいけない。
武本さんの他の漫画も読んでみたいけど、今のところ出てるのはこれだけなのかなぁ。


あ、それから犬のポチもたいそう可愛らしく描いてあったので、次回は「ひとりぼっちのロビンフッド」をぜひ漫画化してほしいと思った。
まぁ、百パーセント無理だろうけど…
しょうがないので自分で勝手に妄想してよう。
武本絵のテツを…(ニヤニヤ)


※小説版の感想はこちら
※「ひとりぼっちのロビンフッド」の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・は行

今日のできごと 〜呟々編

パンダ
今、うちの部屋の壁にかかってるカレンダーの写真。
これ、ポイントは親と子の大きさの違いだと思う。
壁を見るたび、心震わされそして癒されます。かわいい。


今日の銀魂(アニメ)で、土方さんがやっていた…「三回まわってワン」を!
声出して笑ってしもた!
最高に面白かった!
いやーいいもん観た〜。


すいません。
それが言いたかっただけです。
ニックネーム 三森紘子 at 19:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記とか

2007年05月15日

最近のほん 5月15日

最近のほん515

最近よんだ本


・中原豊(原作・神尾龍)「ラストイニング」廉価版

コンビニで売ってるやつ。
前に漫画喫茶で読んで、おもしろかったので買おうか…でも読んじゃったし…と悩んでたところ、売ってるのを見つけて思わず買ってしまった…。
でも、この類の本って巻数が表示されてないから、この先間違えて同じの2冊買っちゃったりしそうだなぁ。


やっぱり面白い。
ストーリーのためにキャラクターが動かされる、という感じが全体的にあるから、ちょっと鼻につくときもあるけど、ストーリー自体が面白いから、そこまで気にならないな。
でも、OB会会長なんかは、あまりにもステレオタイプなので笑える。


自己チューのピッチャー日高が、なんというか、かわいい。
八潮もいいなぁ。



・ガモウひろし「とっても!ラッキーマン」10〜12巻


続々とつづきを借りております。
もう、勝利マン様にやられっぱなし(ハートを)。
あんた…あんた男や。


努力マンをさりげなく気づかったり、優しい一面も持っているんだもん。
三兄弟(努力・友情・勝利)がらみのエピソードは、軒並み熱い。
3人で父親の墓参りをするシーンとか、泣ける。


そして、この裏宇宙編(?)では、黄桜にほんとに泣いた。
ああ…黄桜…!
だってさぁ、この絵で泣かされるとは思わないじゃん!
ここでも勝利マンがめちゃくちゃかっこいいし。



最近、自分で漫画を買うペースが落ちてきた。
目当ての新刊がないというのもあるし、人から借りまくっているというのもあるんだけど。
でもやっぱり、本棚に本が増えていかないと生活に潤いがないよ…。
本屋で働いたらもっと本を買う数が増えるかと思ったけど、そういうわけでもないみたいです。


ところで、涼宮ハルヒがずっと気になっている。
漫画より、原作の小説の方が。
前にアニメの最終回だけ観たことがあって、意味がわからないなりに面白かったので、きっと原作も面白いんだろうなと思い続けているのだけど、何となくライトノベルを購入するのに抵抗がある。
何でだろう…? 漫画はわりとどんな表紙でも買えるのに。
昔は、初心者らしくブギーポップにハマったりしていたのに。


さすがに周りにもいないようである、ハルヒを持っている人。
まぁ、いたとしても、なかなか言えないか…
なので、そろそろ自力で手に入れることを考えようと思う。
とりあえずブックオフで探そうかなぁ。



・今日の私生活トップニュース
水につけたまま置き忘れてたしゃもじにカビが生えてました。
見つけたとき、ものすごいショックでした。
ニックネーム 三森紘子 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろ簡易感想

2007年05月13日

浮上する僕 〜佐藤友哉「1000の小説とバックベアード」

1000の小説とバックベアード
何とか返却期限までに全部読めた!



佐藤友哉の新刊、一言で言うと…難解。
私の読解力が足りないだけかもしれないけど、よくわからない。
でも、だからって「もう読むのイヤ」とならないのはさすが。


このお話には、「片説家」という職業が登場する。
不特定多数の相手に向けて書かれる「小説」に対して、たった一人の依頼人のために書かれる物語を「片説」といい、それを書く者は「片説家」と呼ばれる。
主人公・木原が片説家をクビになったところから、物語は始まる。
職を失い途方に暮れる木原の前に、一人の女性が現れる。
配川ゆかりと名乗るその女性が木原に依頼した用件は、「私のために小説を書いてほしい」、そして「妹の依頼で書かれた片説を読ませてほしい」というものだった。


なんとなく村上春樹を彷彿とさせるような話運びで、あれ、いつもと違う…?と思いながら読んでいたら、だんだんどんどん佐藤友哉になっていった。
この、誰もが誰とも馴れあわない感じ。
容易に信頼関係を作らない感じ。


傍観者の立場を貫く探偵の一ノ瀬さん(銀縁眼鏡の機械音痴)が、ちょっと好きだった。
でも、この人の書く話は、基本的にキャラクターに思い入れをすることはないなぁ。


佐藤友哉は迷走を続けていたのかな、と思う。
編集側から「重版童貞」という身も蓋もない称号をつけられたり、「鏡家サーガはもう書けません」と作品の中で喧嘩を売ったり、でもまた戻ってきたり、「あなたはもっと書けるはず。もっとがんばってください」と叱咤激励を受けたり。
文字を読めなく・書けなくなった木原、他人の小説を素直な気持ちで読めない木原、名が歴史に残らないことに絶望しそうになる木原の姿は、どうしても佐藤友哉と重ねて読んでしまう。


だから、配川つたえの言った「言葉は残ります」という「美しい宣言」は、佐藤友哉自身の宣言であると解釈して、いいんだよね?
このお話をうまく理解することはできなかったけど、これからも小説を書いていこうとしてるんだよね?
難解でも、よくわからなくても、佐藤友哉が小説を書き続けてくれるのなら、

もう、それだけでいいや。
ニックネーム 三森紘子 at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 活字・さ行

2007年05月12日

アニメ「おおきく振りかぶって」5話を観た。

昨日は日記を書けなかったので、おお振りの記事が連続することになってしまったな…。


第5話「手を抜くな」は、なんか全体的に展開がゆっくりしていた気がする。
もうちょっとスピーディーであってほしかったかも。
あと、少しアニメオリジナルのアレンジが出て来始めました。
尺の関係かな?


そんでもって、今回は「叶の回」だったと言っても過言ではない!
叶いいよなー。
夢に出てきてから余計気になりだしたとか、恋に落ちるパターンじゃないか。きもい、きもいぞ私。


・千代ちゃんによる「これまでのあらすじ」
三橋と叶が投げ込む姿のダイジェストが、かっこよかった。


・叶(と織田)の入浴シーン
サービスショット(…か?)。
でも確か、おお振りキャラで入浴シーンがあるのはこの2人だけのはず(番外編では、武蔵野高校のマネジが入ってましたが)。
叶が歌ってる鼻歌は何の歌なんだろ? あとで三橋も別の鼻歌を歌ってたけど。
左脚をぐんと前に踏み出す投球フォーム、かっこいいなぁ。


・三橋の「グローブ忘れた!」
かわいいな…。でもこのシーン、入れる意味あるのか?
三橋のアホかわいさを強調するため?


・叶の打席とジンクス
ここ、大好きなシーンだ。
ジンクスに気づいて、そこから叶の精神状態まで見抜く阿部がとにかくすごい!
こういう描写こそ、おお振りならではだなぁと思ってぞくぞくする。
そのあと、叶のヘッドスライディング→畠と一もめ、という流れも好きだ。


・田島の打席
相変わらずかっこいい田島。
狙ったとこにカンッタンに打ってるけど、それってめちゃくちゃすごいことだよなぁ?
2塁ランナーが帰って、先取点!
ベンチの喜びっぷりを見てると、こっちまで嬉しくなってきちゃいます。
特に、巣山の喜び方がかわいかった。


・花井の打席
「ストレート狙う! ストレート狙う! ストレート狙う!」
…いい!!
花井の声の人、すごくいい!!
根が真面目で、ガムシャラで、葛藤しながら成長していく花井を見事に表現されている…
ファンになりました。

花井のフライの後、軽やかにホームを駆け抜ける田島の俊足も、「にってんめぇ!」も、見てて気持ちよかった。
ここのカット割りは、原作のコマ割りと大体同じだったな。


・三星のタイムと一悶着
ここは、叶と畠の2人をより中心に据えた演出になってた。
吉の見せ場は、吉をアップにしてほしかったな…。
もっとパッパッと言い合ってほしかったけど、叶が「…ゴメン」と謝るところは、あれぐらい間があってよかった。
叶と畠も、これからもっともっといいバッテリーになっていくんだろうな。
と、叶が「ああ!」の後わずかに微笑むのを見て思った。

畠も、ここではっきりと叶に指摘されたことで、中学時代の自分にも非があったんだと思い到ることができたんだろう。
だから、試合後三橋にあんなに潔く謝れたんだろうな。
畠、いい男だ。


・三橋のコケ
三橋、コケすぎだよ!
何でそんなでんぐり返りしたみたいな格好になってるんだよ!
「ここ、出っぱってる」とか言ってんなよ! かわいいよ!


・モモカンの「よし、オッケ!」
いいなぁ。私も背中バシッと叩かれたい。


・ラスト
「オレを選ばせてやるぜ!」のまだ先がありました。
手ギューの回想シーンは、やっぱりそこだけ抜き出されるとはずかしい…。
いや、すごい感動的なシーンなんだけど、前後の脈絡がないとどうもねぇ。


・次回予告
マネジ「水谷くん、ドンマイ!」って…言っちゃってるよ!
次回はとうとうクソレフトの誕生だ。
わーい、楽しみだ〜。
ニックネーム 三森紘子 at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | おお振りアニメ感想

2007年05月10日

おお振りバトンに答えてみた。

誰からも回されてないのにバトンに答えようと思います。
だって、見つけてしまったら答えたくなってしまったんだもの・・・。


※私は原作派・雑誌派なので、アニメ派・コミックス派の方はネタバレにご注意ください。
※あと、無駄に長いです。ご注意ください。
それでは↓


続きを読む
ニックネーム 三森紘子 at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | おおきく振りかぶって

2007年05月09日

くるしい、あたたかい 〜辻村深月「スロウハイツの神様」上・下

スロウハイツの神様
辻村深月の小説を読むと、胸がくるしくなる。
いたくてつらくて、でも目を逸らせない。読むのをやめることができない。


それは、生きている限り避けられない悲しいことや、誰が悪いわけでもないのに狂ってしまう歯車や、どうにもできないことが書かれているからだ。
でも、だからこそ、最後に示される希望を求めて読み続けずにはおられない。


「スロウハイツの神様」は、共同生活をするクリエイター達の話だ。
トキワ荘のようだと評されるスロウハイツで、手塚治虫の役割を担うのは、人気小説家のチヨダ・コーキ。
彼には、十年前のある晴れた日、猟奇的なファンが起こした小説を模倣した大量殺人事件により、一時期筆を折ってしまうという過去があった。
新進気鋭の脚本家、漫画家や映画監督の卵らが集うこの家での、みんなが知っている話と、そしてみんなの知らない話。


辻村深月の小説は、登場人物の心理描写が本当に細やかに描かれている。
作者本人も、人の気持ちにとても敏感な方なんだろうなと思う。
私は無神経だし、知らずに他人を傷つけていたり、鈍感な日々を過ごしていることよと思うけど、彼女の小説を読むと、いろんなことに気づくのです。


あえて情報を制限することで読者をミスリードさせたり、ミステリ的な要素も入っているけど、それで読ませるというわけでもない。
私が感じる魅力は、もっと別のところにある。


架空の存在であるはずの彼らが、生きて営むということ。
それが確かに伝わってきて、くるしいのと同じくらいあたたかい気持ちになる。
この小説のテーマはやっぱり、マサくんが最後に言ったように、愛、つまり誰かをただ想うということ、なんだろう。
その純粋さに、私はいつも感動してしまうんだ。


それをこんな風に書くことのできる辻村深月は、稀有な個性を持った、たった一人の作家だと思う。



言いたいことをうまく言葉にできない…。
なんか堅苦しい感想になってしまった。


狩野くんが何だか一番好きだった。
その次はコウちゃんかな。というキャラ語りを最後にしておきます。


あと、辻村小説はいつも装丁が凝っていて素敵なので、つい集めたくなるのだけど、ノベルスってハードカバーよりは安いけど文庫よりは高いよな、と思い直して踏み切れずにいます。
ニックネーム 三森紘子 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 活字・さ行

2007年05月08日

ヘンテコ百鬼夜行 〜森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

夜は短し歩けよ乙女
久しぶりに小説を一気読みしたー!


いよいよ確信をもって好きだと言える、森見登美彦。
本屋大賞ランクインに何の疑問もありません。


「黒髪の乙女」こと「彼女」に一目惚れし、偶然を装ってはやたらと周囲に出没する「先輩」と、そんな「先輩」の思惑に全く気づかずマイペースに我が道を闊歩する天然な「彼女」。


概要だけ聞くとかわいらしい純情恋愛小説に聞こえるが、いや実際かわいらしいんだけど、そんな言葉だけでは表せない程ヘンテコ。
またもや京都が舞台なのだが、京都の名を借りた魔都なのではないかというぐらい、登場する人々はさながら魑魅魍魎のごとき体をなしている。


私は職業・「天狗」の樋口氏に心ひかれました。
いつも色褪せた浴衣姿で、笑顔が可愛らしいとのこと。素敵です。
謎のお大尽・李白翁も気になるところ。
あとはパンツ総番長。願いが叶ってよかったね!


四章ある話のうち、第二章の古本市の話が一番好き。
お目当ての本をめぐって、「火鍋」をつついて我慢比べをする灼熱地獄絵図の場面がお気に入りです。
古本市の神様まで出てきます。


言葉の選び方ひとつとっても、見事にヘンテコで、気がきいていて、ツボをついていて、素晴らしい。
これはハマる。やみつきになりそうだ。


盛大に空回る、しかし着実に明るい未来へと近づく「先輩」の愛しさ、おともだちパンチを武器に持つ「彼女」の反則気味の愛らしさ。
でも、こんな清らかな乙女はきっと現実にはいないと思います。いたら私がつきあう。


本当に読んでよかった!
この世界は私好みすぎる。
あ、でも、表紙の絵はちょっと違う気がする。
表紙で選んで読んでも損はしないけど、読み終えてみると特に先輩の方がイメージと少し違うかも。


それと、知り合いに京大出身の方がいらっしゃるのですが、その方によると京大生ってほんとにこんな感じらしい。
…ほんとかよ!?
ニックネーム 三森紘子 at 08:58| Comment(0) | TrackBack(1) | 活字・や行

2007年05月06日

タイトルに偽りなし 〜岸本佐知子「気になる部分」

気になる部分
この岸本佐知子というお方、ただものではないと思う。


例えば、こんな一文で彼女のエッセイは始まる。


「祖母の家に“お泊まり”するのは楽しかったが、枕の中に日本兵がいるのが少し嫌だった。」


「私は誰にも内緒で口の中に小さな蛙を飼っている。」


「『粒タイプ』のガムがこわい。」


眠れなくて「ひとり尻取り」を実践してみたところ、熱中しすぎて昼間はひたすら夜にそなえて語彙の増強につとめるという、本末転倒の状態になったり、「男性の乳首は何の役に立っているのか」を真面目に考察したり、「髪」に比べて「毛」の地位が低いと憤ったり、満員電車での闘いにおける兵法というものを伝授してくれたり、マイナーな人々について思いをはせてみたり、透明人間と宣告された場合の対処法について述べたり、ええっと、きりがないのでこの辺にしておく。


岸本さんは色んなことが気になってしまうらしい。
しかもそれは、本来なら気にしなくても生きていくのに何ら差し支えのないことばかりだ。
一度気になり出すと、そこからどんどん妄想が始まっていく。
そんなバカな、と思いながら、そういえば私も子どもの頃は同じようなことを考えていたと気づく。


「自分は人間ではなくて、本当は猿なのではないか?今こうして自分の見ている世界は自分だけの妄想なのではないか?」という不安で小さな胸をおののかせていた幼少時代の岸本さんは、そのまま幼少時代の私でもあったはずだ。
私の場合は、「もし近くにエスパーがいて、今考えてることが全部ばれていたらどうしよう」とか、そんなのだった。


色んなことが気になる岸本さんのことが、私は非常に気になる。
これは図書館で借りて読んだのだけど、自分で買いなおしてもいいくらい気に入った。
エッセイの域を越えて、よくわからない世界へ跳んでいっている。


そんな岸本さんの本業は翻訳家だそうで。
原著→翻訳というワンクッションがどうにも気にかかって、外国文学を読もうと思えなかったのだけど、こんな人の訳した本なら読んでみたい。
だって、普通の話になるわけなさそうだから。
ニックネーム 三森紘子 at 19:52| Comment(0) | TrackBack(1) | 活字・か行

2007年05月05日

アニメ「おおきく振りかぶって」4話を観た。

今日は返品作業をやったので微妙に腕が筋肉痛です。
地道にこつこつやる作業は好きだけど(もちろんそれに見合った賃金が支払われればの話…)、まだ慣れてないので本の詰まった段ボールは重かった。


でも、今日はおお振りの日だと思うとがんばれるよ。
レジやってたら、4・5巻を買ってくお姉さんがいた。
アニメ効果かな?
4・5と言わず、6も7も買っちゃいましょうや!と言いたかった。


というわけで第4話「プレイ」ですが、
モモカンの声がエロすぎる。
こんなに高い声が出てくるとは思わなくて、かなりびっくりした。
今度から、ゾクゾクするときはいつもこんな声なのだろうか…
正直、相当えろいと思うんだけど。
今回はこれが一番印象的だった…。
モモカンは全体的にクオリティが高かった気がする。


・三星の選手に給仕される千代ちゃん
気持ちわかるよ!(選手の)
小型扇風機まで持ってきて、至れり尽くせりだな。
やっぱり、マネジいないチームにとっては、たとえ敵チームのマネジでもありがたい存在なんだろな。


・阿部の声の人
お疲れ様です。
セリフの量ものすごい多そう。


・織田の関西弁
ちょっと違和感あるけど、でもよく考えてみたら、周囲が他の土地の言葉をしゃべってると、うつっちゃってヘンな関西弁になってしまうことって普通にある。
だから逆にリアルかも。織田も三星で何年か過ごすうちに、標準語になっててもおかしくないなぁ。


・4番田島!
かっこいいなぁぁ〜。
この、打つときに「ステップした」っていうのは、みんな驚いてるからスゴいことなんだろうけど、そのあと何の説明もされないから、どんだけスゴいのかがいまいちわからないんだよなぁ。
野球知らないから…。
でも、その「みんなが驚いてる」ってこと自体で、田島のスゴさはわかるからいいのか。
ナイバッチー!もすごく可愛かったけど、その直後のモモカンでかき消されてしまいました…


・5番花井!
花井のこの内面描写は、BGMも含めてとっても熱かった!
三橋・阿部に次ぐ、成長するキャラクターだと思う。
いいよーいいよー花井いいよー。


・畠
畠の声、結構好きなことに気づいた。
いかにも少年って感じ。


・叶
ちょっと、叶が本当にいいよ…!
今まで別に普通だったのに、急に叶が好きになってきた。
最初のクールに見える叶より、感情をむき出しにした叶の方が断然魅力的!


・三橋
この子が些細なことに感動して、嬉しさを噛みしめるたびに、よかったねぇ、ほんとによかったねぇって思う。


あぁ…もうちょっと感想をコンパクトにしたいのだけど。
ニックネーム 三森紘子 at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | おお振りアニメ感想

2007年05月04日

見逃し三振より空振り三振! 〜河原和音「高校デビュー」1〜8巻

高校デビュー
これはずっと気になっておりまして。
そしたら後輩が貸してくれるというので、一にも二にも飛びついた。
休みの日(というか今日)、遅めの朝ごはんを食べながら1巻をペラリとめくり出したら、止まらなくなって気がつけば時計の針は午後1時を差していた。
くっそ…午前中にいろいろ用事をすませようと思っていたのに…


少女漫画、特にホレたハレたの恋愛がメインテーマの漫画は、作風を好きになれるかどうかで、読むか読まないかが決まると思う。
あと、主人公をどれだけ好きになれるかも重要だと思う。
そういう意味では、高校デビューの晴菜は私にとっては満点のヒロインだった。


もう純粋に、応援したくて、幸せそうにしてると嬉しくて、特に泣く話でもないのに何度も泣きました。
高校生のラブが初々しくて眩しくて、くすぐったくて思わず身悶えしそうな「うがぁー」ってなった気持ちが涙という形で表れたようである。


カレシがカノジョを、カノジョがカレシを、好きだと思って数ある異性の中から選んだ理由が納得できるので、ものすごく感情移入する。
晴菜がヨウに告白するシーンで、このまますれ違っちゃうのかよ…と思ってたら、そのあとすぐ告白したので、ヨウと一緒にうれしくなった。
あ、もしかすると晴菜を好きになってくヨウの視点で読んでたのかもしれない。


ヨウは少女漫画らしく、すんげーカッコいい男子だけど、「ほんとにいそう」な域を出てないカッコよさで、いいと思う。
ほんと、カッコいいなーこいつ。
でもそれを上回る勢いで晴菜がカッコいいんだけど。
年下にもてる晴菜という図が、らしい。


誰かを好きになるっていいな、と素直に思える漫画だなぁ。
8巻は、ここで終わってもいいんじゃないかってぐらい、幸せでたまらん展開でした。
これでヒロインが好きじゃなかったら、読めたもんじゃないんだろうけど。
やっぱりヒロインの魅力って大事だ。


プリクラっぽい6巻の表紙が一番かわいくて好き。
ニックネーム 三森紘子 at 18:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画・か行

マダオの巻 〜空知英秋「銀魂」18巻

銀魂
表紙怖いよ!!(なのでお花を添えてみた)


銀魂は、話によって(私の中での)セーフな回とアウトな回がある。
そんな中、18巻で好きだったのは、洞爺湖仙人の話とマダオの話。


いつのまにかいじけた小学生男子そのものになっている洞爺湖仙人。
ほんとにこういう小学生ネタ得意ですね。
あれかな。空知さん自身の実体験が元なのか。


マダオもとい長谷川さんのことを抱き締めたくなった。
特に、別居中の奥さんに電話して「仕事決まった」って告げてるときの、ちょっと照れて口元が綻ぶのを抑えきれない様子の長谷川さんに、心臓ズキューンと撃ち抜かれた。
これ、これはやばい。
何でしょうね。母性本能…?


どうしたってダメダメで、大事なとこで失敗して、情けないけど大切なもののためには自分の身を投げ出せる。
ハツさんも、そういう所に惚れてるんじゃないかなぁ。
何だかんだで相思相愛なんだよなぁ。
さっさとやり直せばいいのにね。でもきっとないだろう。だってマダオだし。


そして、いい話だよ。たとえオチがあれでも。
弁護士銀さんはカッコイイし、お奉行は男だ。
銀さんと長谷川さんの組み合わせが私は好きみたい。
というか、おっさんキャラに対する銀さんのスタンスが好きなのかな。


久しぶりに1巻をひっぱりだしてみたら、入国管理局の偉いさんだった頃の長谷川さんがいて懐かしかった。
でもすぐ転落するけど。バリバリ仕事してる姿があんまり想像できない。
アニメの声も好きだ。
ダメな感じで、それでいてチャーミングな声で。
ついでに、バカ皇子の声もおもしろくて好きだ。彼が登場するといつも鳴る「ヨ〜レイヒ〜」みたいな感じのBGMも好きだ。


その他は、(ゲームの中で)足の小指をぶつけただけで死んでしまう土方さんがいかしてます。
二枚目の顔のままこういうことをやるのがいい。



1〜16巻の感想はこちら
17巻の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 16:38| Comment(3) | TrackBack(0) | 漫画・か行

2007年05月03日

森見登美彦「太陽の塔」を読んだ。

太陽の塔
今をときめく森見登美彦をついに読みましたよ。
これも、銀英伝を貸してくれた先輩の本。


うん、この人の文章、好きだ。気に入った。
ファンタジーノベル大賞受賞作というのもミソ。これってファンタジーなんだ…。


恋人に振られた京大生の「私」による思索と妄想が延々と続く小説である。
何だか大正時代の文学のような格式張った文体なんだけど、それがすごく味があって、若者の頭でっかちな感じが出ていて、よい。
ものすごく真面目くさって独白しているのだが、やってることはエロビデオの物色。だったり。言いたいことは「クリスマスが憎い」だったり。
可笑しい。プッと笑いがもれるタイプの可笑しさ。


同じくクリスマスを憎悪してる友人の飾磨が、「もうそろそろ、幸せになりてえ」とつぶやいたあと、「聞かなかったことにしてくれ」と言うところが好き。
あと、海老塚先輩が最後の方でかっこよくなっている。


私に森見登美彦を勧めた人は男性なので、おそらく主人公に自分をシンクロさせて読んだんだろうけど、私は女なので、むしろ解説を書いた本上まなみの感想に共感した。
(本上まなみは文章書くの上手いと思う。短歌も詠めるし、才色兼備ですな)
まったく男ってしょうもないね、でも女は女でしょうもないんだよねー、とか思いながら読んでた。


ラストの終わり方が素敵だと思った。
冒頭の2行と最後の2行が、もうね。良いです。


元恋人・水尾さんのことを、主人公が好きなんだ、まだ好きなんだというのが伝わってきた。
そしてその恋を終わらせるために、見苦しくもがくのは必要なことだったんだろうな。
それほど描写が多くないにもかかわらず、水尾さんは確かに魅力的で、私も男だったらこういう子とつきあってみたい。


そして、太陽の塔を見に行きたくなった。
京都に住んでるのに行ったことないんだよな。
そうそう、京都の地名もいっぱい出てきて楽しかった。
当然京大生ではなかったので、百万遍のあたりはよく知らないけど。


とりあえず森見登美彦、お気に入り作家になりました。
他の作品も読みたいな!
ニックネーム 三森紘子 at 22:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 活字・た行

2007年05月02日

最近のほん 5月2日

ゴールデンウィーク、これといって予定がありません。
働いてるか家にいるかです。
来週末は後輩ちゃん(♀)とのデートがありますが、それまではイベントなしです。
自分史上、前代未聞の数の積ん読本がたまっているので、今週はそれを消化しようと思います。



最近よんだ本


・仲村佳樹「スキップ・ビート!」15巻


後輩が続きをやっと持ってきてくれた。
赤魚さんが「最新刊は気になるところで終わってる」とおっしゃってましたが、ほんとだ!すごい気になる!
ショータローがかっこいい…かっこいいよ!?一体これはどうしたことだ!(笑)
ずっと蓮派だったんだけどなぁ。


ビーグル…じゃなくてビーグールの人が上から「ズドーン」って降ってくるところがおもしろかった。
そして、最近は「妖麗(あやうる)」とかいう言葉があるんですかね。
すいませんね、私もう長らく若者文化にはついていけてないもので。


・ガモウひろし「とっても!ラッキーマン」〜8巻


友人がいまこれにハマってて、私も懐かしいので貸してもらっている。
努力マンの素直で熱いところと、勝利マンの意外と情があって兄弟想いなところが好き。
スーパースターマンの懲りないところも好き。「ブルーマウンテンのウィンナーコーヒーに限りますなぁ」というセリフが、むかし私と弟との間で流行っていた。


こんな話でこんな絵だからあんまりすごく見えないけど、この作者はかなり上級のストーリーテラーだと思う。
だから、「デスノートの原作者はガモウひろしだ」という話を聞いても(ほんとかどうか知らないけど)、ありえるなーとうなずける。
ラッキーマンをものっすごくシリアスにしたら、デスノートみたいになりそうだもん。
まあ…デスノート読んだことないんだけど。


・幸崎えん「浮雲桃刃伝」4巻(完結)


表紙も裏表紙も巨乳で、買いづらかった…
ある日急にこういう感じの漫画が読みたくなって、1巻を買ったので惰性で最後まで買ったやつです。


こういう漫画とはどういう漫画かというと、うーんどう言ったらいいのか…
登場人物がとりあえず色々えげつない目に遭わされて、作者も多分それを楽しんで描いてて、読者はキャラクターの苦痛にゆがむ顔とかに魅力を感じる、みたいな、そういう感じの漫画。(…身も蓋もなくてすいません)
ストーリーは腑に落ちない所や疑問点がいっぱいあるけど、これは深く考えずに、華麗な絵とアクションを見て楽しむのが正しい読み方なんだろうな、と思った。


あと、タイトルは漢字だとかっこいいけど、「うきぐも ももじんでん」と読ませるのはかっこわるいと思う…。



最近図書館で借りた本


・辻村深月「スロウハイツの神様」上・下
・佐藤友哉「1000の小説とバックベアード」(予約した!)
・岸本佐知子「気になる部分」


劇団ひとりの小説もずいぶん前から予約してるのに、なかなか順番が回ってこない。
返却期限までに読めるようがんばるぞ…。
ニックネーム 三森紘子 at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろ簡易感想

2007年05月01日

こわい目が、くるよ。 〜藤田和日郎「邪眼は月輪に飛ぶ」

邪眼は月輪に飛ぶ
藤田和日郎の最新刊!
藤田和日郎の漫画の感想が書けてうれしいなぁ。


まず、タイトルからしてぐっとくる。
「邪眼」で「月輪(がちりん)」ですよ。そんでもって「邪眼は月輪に飛ぶ」ですよ。
藤田ファンならきっとわかってくださるはず、この胸の高鳴りを。


その次に、装丁を見てもぐっとくる。
表紙の半分以上を侵食した黄色い月に、黒の明朝体で題字が乗る。
文句なくかっこいい。


そして本編に入ると、そこはもう藤田ワールドとしか言い様がない、作品世界へとまっしぐら。


あるとき、その眼に見られたものはすべて死んでしまうという、恐ろしい邪眼を持った一羽のフクロウが現れた。
<ミネルヴァ>と呼ばれるそのフクロウにより、多くの人間が死んでいく。
陸軍とCIAから要請を受けた二人のアメリカ人は、かつて一度ミネルヴァを撃ち落としたという、鵜平という日本の猟師のもとへ訪れる。


単純にいっちゃうと、倒すべき脅威、それに立ち向かう主人公、主人公に感じるものがあって行動をともにする周りの人たち、というおなじみのパターンのお話ではあります。
夢に出てきそうなものすごい眼のミネルヴァちゃんは、インパクト抜群ですごい。
そして、おかしな面をかぶった偏屈ジジイである鵜平のかっこよさ、いとおしさといったらどうだ。
きっと、少年誌では主役になるのは難しかっただろう。
青年誌だからこそ、こういうキャラクターを主役にすることができたんじゃないだろうか…勝手な想像ですが。


「邪眼、邪眼よ。おまえは子供が、欲しかったんだろ。オレにゃ、おるんだぜ。」
銃口を定めながら、ミネルヴァにそう語り掛ける鵜平が、泣かせる。


ところで、私は藤田和日郎という漫画家をひそかに(というか、勝手に)尊敬していたりする。
描きたいものが明確で、伝えたいものがはっきりとあって、それを小細工をせずまっすぐにぶつけていて、それが読んでいる私にもしっかり伝わってきて、読み終わった後何かが心に残っている。
そういう漫画を描ける人というのはやっぱり尊敬できると思う。


もちろんそういう漫画家は他にもたくさんいることだろうけど、藤田先生に関しては、彼自身の情熱というものが非常に生々しく作品に表れているような気がするのです。
だからこっちも胸が熱くなってくるのです。
(ああ…好きなものを好きと言語化するのって難しいなぁ)


あとがきで、「(悪役にしちゃって)ゴメンよ。」とフクロウに謝ってる藤田先生が好きです。


これは、1巻で完結してるのもすごくよかった。
手を出しやすいし、複雑になりすぎずにすっきりと終わってる。
いや、長編も好きなんだけど、特に「からくりサーカス」はあまりにも話が入り組んできて、途中から理解するのを放棄してしまったので。
もう一度まとめて読めば、あの壮大なストーリーの全体像がわかるかもしれないが、それもかなりの気合いと覚悟が必要になる(長いから)。
うん、でもいつか通読するぞ!


あ〜、とはいえ、1巻完結じゃ物足りない、というのも本音ではある。
もっと鵜平たちの活躍を見ていたい。
だって、彼らの物語はまだ幕をあけたばかりなんでしょう…?
ニックネーム 三森紘子 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(1) | 漫画・さ行