2008年01月27日

何だろう、この微笑ましさは。 〜中村光「聖☆おにいさん」1巻

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光の反射で、ちょうど左の人に後光が射してるように写ったので、そのままup。


中村光の新作だもの、買わいでか! と、発売日に購入したのですが、想像以上の良さに、何度も読み返しています。


世紀末を無事に乗り越えたブッダとイエス、聖人二人が主人公。
彼らは下界の東京立川でアパートをシェアし、バカンスを過ごしている…Tシャツにジーンズ姿で。


これ、第一話をモーニング2で読んだときには、「ああ…一発ネタって感じ」という感想を抱きました。
それがこうして一冊通して読んでみれば、一発どころじゃない、出るわ出るわ、聖人ネタ!
さすが世界的に有名な聖人二人、ネタの宝庫だなぁ!
もちろんこれらのネタを鮮やかに料理してみせる中村氏の力量も、紛れもなく優れていると思う。ああやっぱりサイン会行きたかったなぁ。


徳の高いことを言うと後光が射したり、怒ると「仏の顔カウントダウン(三度まで)」が始まったり、100円玉が返ってこないタイプのコインロッカーに落ち込むほど倹約家なわりに、時には手塚治虫の「ブッダ」を衝動買いしちゃう、目覚めた人・ブッダ。
ガマンすると聖痕から血を流したり、うっかり石をパンに、水を葡萄酒に変えちゃったり、ジョニーデップに似てると言われて喜んだり、浴衣の代わりに新撰組の衣装を着て祭りに行きたがったりする、神の子・イエス。
そのギャグセンス(特にページをまたいだヒキから生まれる面白さは素晴らしい)が大好きなんだけど、この漫画の良さはそれだけじゃない。


ここ何年か流行りの、キャラもの絵本になんとなく似たものを感じる。
リ○ックマとかこ○ぱんとか、モ○クロブーとか、大人が読んで癒されるための絵本(…で、合ってるのかな?)。
ああいうのを読んだときに生まれる、なんとも微笑ましい笑いが「聖☆おにいさん」にもある気がします。
やっぱり聖人だからブッダもイエスも性根が穏やかなんだよな。怒られたり仲違いもするけど、基本的に二人はとても仲良しです。
ディ○ニーランドみたいなとこで、頭に耳付きカチューシャつけて手をつないでナイトパレードを見てる二人の後ろ姿ってば、めちゃくちゃ可愛らしい。


ああそうか、ギャグマンガなのに殺伐としてないんだ。
帯にある「ぬくぬくコメディ」というキャッチコピーが、あまりにもピッタリすぎます。


(ビールを飲んで)「この一杯のために苦行してる」とか、
「なんで芸術家の皆さんってたいてい 私の一番太ってた状態を選ぶのかなあ!」「もっと生き生きと描いてほしいんだよねえ!」とか、
「久しぶりだよ……この裏切られた感… ユダ級……このがっかり感本当ユダぶりだよ……」とか、
彼らのいやに所帯じみた下界ライフに笑わされるとともに、穏やかな笑顔に救われます。さすが聖人。


改めて中村光氏の才能というものを見せつけられた思いです。
いいなぁ、コレ、本当に。
ニックネーム 三森紘子 at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・さ行

【ブログ辞めます】

★地雷バトン★
[ルール]
見たらすぐやる。
タイトルをブログ辞めますにする。




はい、まさとさんのところで踏んだ地雷バトンです。
「見たらすぐやる」と言われても、いつも余裕で無視ってますが、今回は拾ってきましたよ。(まさとさんのブログを「見てません」とはさすがに言えませんもの!)


それでは↓



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ニックネーム 三森紘子 at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記とか

2008年01月26日

最近のほん 1月26日

おお振りの感想を上げたあとはいつも、更新がちょっと活発になります。
何故かというと、我ながら異様に気合いが入りすぎてて、いつまでもトップページの一番上におお振りの記事があるのが恥ずかしいからです(笑)。
さくさくと更新しちゃいましょう。


最近は、昨年のヒマさが嘘のように毎日バタバタと忙しくしてますが、そろそろ環境の変化にも慣れてまいりました。
通勤電車の中で本を読む余裕も出てきたし。(最初の頃は緊張のあまりそれどころじゃなかった)
なので、フラフラと図書館へ赴いては本を漁る習慣が再びスタートです。
今日、初めて「自動貸出機」ってのを利用してみた。べんりー!




最近よんだほん



・古野まほろ「天帝のはしたなき果実」

おそろしくマニア向け、上級者向け…なミステリ小説。
私は初心者以前のなんちゃってミステリ読みなので(犯人推理とかした事ない)、最初から最後までワッケわっかんなかった。
特殊ルビだらけの奇天烈な文体に、引用とかオマージュとかが詰め込まれているのだろうけど、わかったのは伊藤翼と星野スミレ・フニャ子フニャ夫・岸辺露伴ぐらい…。
キャッチコピーの「青春」というのはちょっと違う気がするな。他の部分が強烈すぎて「青春」の部分はあまり印象にない。そもそもいきなりフランス語やドイツ語で会話を始めるようなインテリ高校生に感情移入できるはずもない。


とにかく最後まで「なんだこりゃ??」なままだった。どう評価したらいいのかわからない作品。
じゃあ何で読んだんだというと、久しぶりにこういうのを読みたくなったからです。竹本健治とかよく読んでた時期があったのです。「虚無への供物」もその頃いちおう読みました。
でももう、こういうのはあまり合わないんだってことがわかったので、とりあえず続編はもういいや。これ一冊でおなかいっぱい。
そう言いつつ、800ページ超の物語を途中で投げずに最後まで読んだことは事実なので、何がしかの魅力はあるってことなんでしょう。それに、主人公の親友の柏木はかっこよかった。
上級者の方はぜひ。



・乾くるみ「イニシエーション・ラブ」

「ヤバイです、これヤバイです」を繰り返す後輩に貸してもらった本。
「必ず2回読みたくなる」という謳い文句は伊達じゃなかった。
再読すると全く違う世界が見えてくる。すごすぎる。
1回目は、若干イラッとくる感じのごく普通の恋愛物語なんだけど。最後まで読んでびっくりした。
ネタバレできないのがつらい…。
これはハッピーエンドでいいのだろうかなぁ。みんな最終的には幸せをつかんでる感じもするけど。



・宮崎誉子「少女@ロボット」

椎名林檎の「少女ロボット」にインスパイアされた作品だという理由だけで読みました。
感想は…う〜ん、面白いけど1冊分読みとおすのはちょっとツライかも。
「今となっては美しい思い出なワケねぇ!!」
とか、たまにツボにくるフレーズには出会えたのだけど、会話が中心の文体はだんだん飽きてきてしまったなぁ。
文芸雑誌とかで短編をひとつだけ読む、ぐらいがちょうどいい気がする。
「ロッカールーム」に出てくる仕事ができない新人OLの仕事のできなさ(悪意すら感じる)には、軽く殺意を覚えるほどだった。
こういう人、実際にいないとは限らなさそうなんだもん…。ヤダヤダ。一生関わりたくない。
ここまで人の神経を逆なでするものが書けるってのはすごい才能だとは思う。



・一条ゆかり「プライド」8巻

ああ〜面白いなああぁ〜。大御所作家の貫録だよ。
少女マンガの表現技法と音楽モノは、とても相性が良いように思います。
聴いたこともないオペラの音楽がページから聴こえてきそう。絵だけなのに聴き惚れて感動している自分がおるのじゃ。
萌は他者を基準にしている限り、満足することはできなさそうだ。
「幸せになったら歌えなくなる」って…歌いつづけてる限り幸せになれないってことなんだろうか。歌っても歌っても満たされない?
ああ、萌の行く末から目が離せない。
次巻には日本でもう一波乱ありそうで、怖いんだけど続きを読みたくてしょうがない。




前にチラッと書いたのですが、コンビニでヨーグルト等を買ったときにもらうプラスチックのスプーンが家にやたらと溜まってきたので、「レジで『スプーンいいです』と言おう運動」を始めております。
けどこれ、なかなかうまく伝わらない。
「いいです」って言ってるのに一緒に袋に入れられたり(たぶんマニュアルが体にしみついてて手が勝手に動くんだろうな…)、「袋いいです」と聞き間違えられて、商品5個ぐらいあるのにむき出しのまま渡されそうになったり。


どう言えばいいんだろう…
「スプーンはいらないけど袋には入れてほしいです」と言えばいいのか。
はたまた「家にいっぱい溜まってるのでスプーンはもう要らないです」とまでぶっちゃけるか。
でも、なんで見ず知らずの店員さんに我が家の台所事情まで打ち明けねばならんのか。
うーん、難しい…
ニックネーム 三森紘子 at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろ簡易感想

おお振り感想(アフタヌーン2008年3月号)

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あーーーーーもーーーーーひぐち先生、いやひぐち大先生。
貴女に会えて本当に良かった!嬉しくて嬉しくて言葉にできない!ラーラーラーララー(強制終了)


毎月、多大な期待を抱いてアフタヌーンのページを開くわけですけども。
その期待が裏切られたことはいまだかつて無く。
想いはつのる一方です。


今号はもう昇天でした。
何にって田島のカッコよさにです。ここで終わるか〜!?
罪なお人だ、ひぐち先生。


作品が素晴らしすぎて、うまく感想を書けるかどうかわかりませんが。
とりあえず書かずには終われないので、書きたいと思います。




☆ネタバレ・長文ご注意☆



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ニックネーム 三森紘子 at 02:24| Comment(9) | TrackBack(1) | おお振りアフタヌーン感想

2008年01月20日

本気かどーかすぐわかる 〜森田まさのり「べしゃり暮らし」5巻

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う〜、やっぱり面白いなー。
上妻のことがいよいよ可愛く思えてきた。情が湧いたんだろうか。


芸人を目指して日々研磨する上妻。
そして、クラスメートの子安もお笑い作家を目指すことを決心する。
お金にならないプロゴルフを続ける父、それを快く思っていない母に遠慮して作家への道をあきらめていた子安に、上妻が発破をかけるシーンがすごく良かった。
4巻のお父さんのエピソードがあったからこそ、「親の悪口言うんじゃねー」という上妻の言葉が説得力を持ちます。
「ヨシムラの養成所に行く」って宣言した後の子安と上妻の笑顔、それから写メールの子安父の笑顔、どれもすっごくいい笑顔。


次に問題になってきたのは、ネイティブ関西人じゃない上妻の関西弁。
「作った関西弁」は「イラッとくる」からやめさせるよう先輩芸人に言われる辻本。だが、彼は上妻にそれを言わないことを選ぶ。
関西弁は、上妻が今まで持ち続けてきたこだわりの全てだから。
…でも確かに、ウソっこの関西弁はものすごくさぶくなっちゃうときがあるんだよな…。
辻本のこの選択が、吉と出るのか凶と出るのか。


上妻は「天然」という最強の武器を持ってるから、どうにでもなりそうだけども。
「見ろよ!」とか「新宿…!」とか「ラッキーポイントのイボのついた軍手」とかは笑っちゃったもん。
「近所の話好きのおばさんに小一時間つかまった――」のくだりも好き。
人気芸人に間違われてサインしちゃうところは見てていたたまれなかった。ああこっちまで恥ずかしい…!


辻本の「お前の言葉は本気かどーかすぐわかる」というセリフ、何かよくわからないけど「殺し文句だなぁ」と思った。
何かよくわからないけど。


デジタルきんぎょの二人は本当にかっこいいです。コンビ愛泣ける。
一瞬でテレビ用の顔になる金本さんがすごい。素の顔のほうが男前で好きだけど。
二人の過去話の続きが気になる。
「おとーちゃんなんででてへんの?」って子どもに言われるのはものすごくキツイなぁ…。


それから死ぬほど今さらだけど、森田まさのりってほんっっっとに絵が上手い!!
子どもの頃はそれがわかんなかった。青年誌に移って正解。
って弟も言ってた。


6巻も楽しみです。



1〜4巻の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・は行

2008年01月19日

高屋漫画と私 〜高屋奈月「星は歌う」1巻

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町の小さな本屋でふと手に取ったコミックス「幻影夢想」が、高屋奈月との最初の出会いでした。


何となく表紙で選んで買って帰って、心震える(という言い方もありがちでピンとこないけど)ストーリーと、丁寧に描かれたキャラクター達にすぐ夢中になった。
(買った日に家族の不注意でコーヒーのシミをつけられ、マジギレしそうになった思い出もあったり)
その日から、高屋奈月は好きな漫画家の一人になった。


途中の展開にハラハラし、最終巻の発売を今か今かと待ち、ラストには優しく泣かされた。
少女漫画史に残ってもいいぐらいに素晴らしいラストだったと思う。
その次の連載作、「翼を持つ者」にも泣かされた。
そしてもちろん「フルーツバスケット」も然り。


高屋漫画に一貫して込められているのは、すべての人が救われますように、という願いのような気がする。
一生懸命に生きてなお、優しさや強さを失わない人たち。
一生懸命に生きているからこそ、優しさや愛情や本来の姿を歪ませ、周りを傷つけ孤独になってしまった弱い人たち。そんな人たちにも、高屋奈月は手を差し伸べる。
それは、本当の悪人なんていないんだよというメッセージのようにも受けとれる。(旭の母親とか最初は善人面してたあの人とか、ヒルトに殺された学者の女とか、例外もあるにはありますが…そこはそれ。)
あざとさも多少は感じなくもないのだけれど、それでもやっぱり、一人でも多くの人を救おうという話作りの姿勢が私は大好きだ。


というわけで、最新作の「星は歌う」もきっとそんな救いに満ちあふれたストーリーになるのだろうと期待しながら読んでます。
主人公のサクヤが「フルバ」の透ちゃんと同じタイプなのがどうかなぁとは思うけど…。でもこの先どうなるかわからないしな。
最高のヒキで1巻が終わっているので、2巻が出るのが楽しみ。
ユーリとポン太がかわいい。(ってユーリ、犬と同列かよ!笑)


ちなみに「幻影」では旱(ひでり)とえいじペアが、「翼」では晴と抄華ペアが、「フルバ」では何が何でも夾くんと透ちゃんペアが好きだった。
あと「幻影」の、飛良の家来の男言葉しゃべる女と盲目の男のエピソードは泣いた。(名前が思い出せん! ちくしょうコミックスが手元になーい!)(追記:後日無事判明しました(笑)。睦(むつ)と露架(ろか)だったー!)


少し前に「翼」は文庫になったけど、「幻影」も文庫化してほしいなぁ…。たくさんの人に読んでほしい。
今とはだいぶ絵柄も違うし未熟さも目立つけど…でも実は、「幻影」の頃の絵柄が私は一番好きだったりする。
特に要さんが××じゃうシーンや、それからラストシーンなんかはうっとりするほど美しくって、見てるだけで涙が出そうになる。
年を経るごとに漫画の上手さはもちろんどんどん上がってるんだけど、絵柄はだんだん私の好みじゃないほうに進んでいっちゃってるので、ちょっとかなしい…。


「そうしてみんなは末長く幸せに暮らしましたとさ。」
そう締めくくられる物語を読んでいたい。
現実はそんな単純なものではないけれど、幸せになってほしいと願う人を見つけることも、それ自体ひとつの幸せだと思うから。
そういう気持ちにさせてくれるのが高屋先生の漫画なのです。


以上、新刊の感想にかこつけた高屋奈月語りでした。
ニックネーム 三森紘子 at 19:40| Comment(2) | TrackBack(1) | 漫画・は行

2008年01月14日

最近のほん 1月14日

今日も更新できる。うれしいなー。
台所の棚を整理してたら、コンビニでもらったスプーンや割りばしがものすごく大量に出てきました。
結構使ってるつもりだったのになぁ…。今度からは「スプーンいらないです」って言わないと。



最近よんだほん
またもや、漫画ばっかり。


・小森陽一/久保ミツロウ「トッキュー!!」17巻

漫画喫茶で。
真田さんは相変わらず格好いいなぁ。
昔のつっぱってる嶋が面白くてかわいかった。まんまヤンキーじゃないか。そう思うと大人になったのだね。嶋が好きです。


・伊坂幸太郎/大須賀めぐみ「魔王」2巻

漫画喫茶で。
「グラスホッパー」の蝉も登場してきました。
なかなかかっこよかった。ファッションはヘンだけど。
これは原作と完全な別物と考えたほうがよさそう。普通に話の先が気になる。
絵があんまり好きなタイプではないので、買うまではいかないけど、面白いと思う。


・火村正紀「はじめての甲子園」1巻

漫画喫茶で。
面白かった! こんなタイトルだけど、第一話の時点で生徒が1人しかいない学校が舞台なので、野球ほとんど出てきません。そんなギャグマンガ。
男に見えるけど実は女の子な天才ピッチャーがいい。
続きを読みたかったのに、3巻はあったけど2巻がなかった。うーん。


・森永みるく「GIRL FRIENDS−ガールフレンズ−」1巻

漫画喫茶で。
百合ものなのかなこれ? 最後ちゅうとかしちゃってるので百合でいいのか。
同じクラスになって仲良くなる女の子二人の話。
もう、かーわいーいなぁ! なんてかわいいんだろうこの子たち。
BLだとファンタジーだなーって思うことが多いけど、百合だとあまりそう思わないのは何故だろう。
この作品も、ちゃおとかに載ってても不自然じゃない感じ。2巻以降どうなるのかはわからないけど。


・岡田あーみん「お父さんは心配症」1巻

漫画喫茶で。
残り時間が中途半端に残ってて、さー何読もうかとウロウロしてたらこれを見つけました。
なにげに全巻通して読んだことがなかった。
第一話(たぶんこの時点では読み切り?)は、わりと普通に少女漫画してるのが面白い。
岡田あーみんの漫画はとにかくキャラのポージングが可怪しいし、可笑しい。
ありえないポーズとかしてる。今度続き読もっと。


・石黒正数「Present For me 石黒正数短編集」

この人の描いてる「それでも町は廻っている」がずっと気になっていて、でも連載ものなので買うのを躊躇してて、とりあえず短編集のほうから先に読んでみた。
表題作にホロッとさせられた。読んでからもう一度表紙を見ると、「あぁ…!(いろんな感情を含む)」となる。すごく味わい深い。
あと、「なげなわマン」の最初の一コマの「復讐だ!!」っていうのがなんか面白い。
収録作品全てがただでは転ばないひねりの効いた作品で、普通の漫画に飽きた人には特にオススメかもしれない。絵も好き。
「それでも〜」のほうもぜひ読もうと思う。



今読んでいる小説が、読んでも読んでもなかなか終わりません。
ずいぶん読んだのにまだ半分まで到達してない、あれ〜と思ってページ数を見ると300ページくらいは進んでる。でも全部で800ページもあるのでまだまだ道のりは遠いです。
ノベルスってなんでこう分厚いのか? 特に講談社。



最近急に記憶がよみがえったのですが、昔「○年の科学」に連載されていた「教室のワラシ」というタイトルの漫画をもう一度読みたいです。
私が読んだのは最終回だけなのだけど、ワラシっていう座敷わらしや、山根という名前でヤマネコと皆に呼ばれてる男の子がいて、都会っ子であるらしいその男の子が田舎の皆と別れて都会へ帰る…(?)というような話だった気がする。
子どもながらに、絵やストーリーにとても魅力を感じたのを覚えています。
調べてみたらカサハラテツローという人が作者で、1994年頃に「4年の科学」で連載されてたようです。で、単行本にはなっていないそう。
復刊ドットコムを見たら「ワラシ」をもう一度読みたいという人が結構いらっしゃったので、私も便乗してリクエスト投票してみました。
あぁ、ものすごく読みたくてたまらなくなってきた。
最終回だけでもすごい印象に残ってるんだから、全部読んでた人はもっと感動したんだろうな。どんなお話だったんだろう。同世代の方ご存じの方教えてください…。


復刊(というか単行本化)を願ってこちらを貼らせていただきます↓
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=23399
(カサハラテツロー 単行本未収録作品 復刊リクエスト投票)


実はタイトルうろ覚えで、何となく「放課後のワラシ」だと思っていた。
それで検索しても出てこないし、「ワラシ ヤマネコ」とかいろいろ試してたら「教室のワラシ」に無事辿り着くことができました。
インターネットって便利ー。
ニックネーム 三森紘子 at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろ簡易感想

2008年01月12日

福満しげゆき「僕の小規模な失敗」・「僕の小規模な生活」1巻

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最近「僕の小規模な生活」の1巻が出て、評判も良いみたいなので、前から気になっていた「僕の小規模な失敗」とまとめて買ってみました。


失敗ばかりしている「僕」。勉強もできず、恋愛もできず、学校も仕事も続かず、マンガ家を目指すけれど鳴かず飛ばず。
このままじゃいけない。この先どうなるのか不安だ。そう思ってもがき続けるうち結婚し、何やかんやで幸せな人生だったと半生を振り返る。
だが結婚をしても人生は続く。引き続きマンガの持ち込みをするけれど雑誌に載ったり載らなかったり。
そこまでが「僕の小規模な失敗」の話(以下「失敗」)。
そしてその後の結婚生活+マンガ家生活+バイト生活(マンガだけじゃ食べていけないから)について描かれたのが、「僕の小規模な生活」(以下「生活」)。
そんな感じの自伝的漫画です。


表紙を見比べてみると、明らかに負のオーラを出しているのは「失敗」のほう。
「生活」のほうの表紙もせっぱつまった顔をしてるけど、やっぱり隣に可愛い奥さんがいるからか、あんまり負のイメージがありません。
時の流れとともに絵柄が変わっていったのか、量産のために絵柄を変えたのか、はたまたモーニングというメジャーな雑誌に移ったために絵柄を変えたのか、わからないけど、後に出た「生活」のほうがとっつきやすいし読みやすいしわかりやすい。
でも「失敗」のほうの、光彩があるのに死んだ魚のような目とか、ムチャクチャ細かいコマ割りとか、独特のねちっこさというかエロさ(特に女性の身体)というかDT臭というか(すみません)…そういうのも決して嫌いではないです。むしろ好きだ。
一度見たら忘れられないインパクトが「失敗」の表紙にはあった。


それにしても、あのおバカそうな金髪ギャルだった彼女が、まさか将来の奥さんになるとは…。
絶対遊ばれてるだけだと思ってたよ。福満さんの粘り勝ちか。
奥さんかわいいよな…。物を食べてるさまがかわいい。菓子パンがお好きなのですね☆


「失敗」のあとがきで、「『死にたい』だの『生きているのがイヤだ』などと思うのはただの性格の問題で、そーいうタイプの人は何があっても、だいたいずっと、そーいう性格のまま生きていくのです。」と書いてあるのを見て、そうかもなぁーと思った。
三つ子の魂百までというやつですか。
じゃあ福満さんも、この先どれだけ成功してもずっとこんな感じなんだろうな。
殊更にがんばって自分を変えようと思わなくてもいいのかもしれない。その人なりの幸せをつかめるなら。
そんなことを思いました。あと、他人事とは思えない部分もすごいあるし。
やっぱり将来は不安だもの…。


そんなわけで色々と共感することのあった漫画ですが、バイトのトンズラだけは絶対にダメだろ! と思った。それはたくさんの人に迷惑がかかるのでダメです。
でもそれ以外は応援してるのでがんばってください。


漫画業界の内情(?)についても描かれているので、帯にもあるように、漫画家を目指している人は読んでおいて損はないんじゃないだろうか?
ニックネーム 三森紘子 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・は行

星を見つけて 〜梨屋アリエ「スリースターズ」

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完全に表紙で選んだ本です。例によって図書館で借りたのですが。
挿画が大好きなタカノ綾さんの絵。かわいい。
この人の描く女の子は、肩やひざ小僧がバラ色をしているのだ。かわいい。エロカワイイ。


そんな衝動的な理由で借りたので、内容も何もチェックしていなかった。
作者も今まで知らなかった方。
ジャンルとしてはヤングアダルトだけど、分厚いハードカバーでしかも2段組みなので、とっても読み応えがある。


境遇は違えど同じく心に闇を抱えた女子中学生、弥生・愛弓(あゆみ)・水晶(きらら)の3人は、ケータイを通じて知り合い、練炭による集団自殺を決行しようする。
だが、準備不足でその日はあえなく失敗。その後、「七輪やめて、テロしよう」という弥生の一言から、彼女らは「スリースターズ」を結成し、テロ計画を立て始める。


こうやってあらすじだけ書くと、「……うん……(無軌道な若者がアホなことを…)」って感じですが、なかなかグイグイ読ませます、これ。
お互い出会うまでの3人の境遇や心理描写にかなりのページが割かれているので、彼女たちがどんな女の子で、どういう鬱屈を抱えているのかがスッと心に入ってくる。
若さ故の瑞々しさや稚拙さ(自分の非を認められない弥生の性格や生真面目すぎる水晶の頑固さなど)の書かれ方は、うまいなぁ〜と思いながら読んだけれど、中学生だったのは十年も前のことなので、やっぱりどうしても年上目線で見てしまう。
当時に返るってことはなかったです。そもそも私が中学生のころはケータイなんて普及してなかったし。


自分の思春期ってどんなだったっけ? と思い返してみると、びっくりするほど記憶に残っていない。
たぶん思い出したくないことが多すぎて、無意識に記憶を封印しているのだろう…。
日々、自意識との闘いだったような気もする。
実家の勉強机には、尖らせた鉛筆を突き刺した跡が今でも残っているよ…。人に当たるのを踏みとどまった結果、机に当たったようです。何をそんなにイライラカリカリしてたんだろう。
今じゃ考えられないような暴言を家族に対して吐いたりね…。タイムマシンであの時の自分を張っ倒しに行きたい。


でも、今でもつきあいのあるような大切な友人と出会えたのもあの頃だ。
結局、人だよなぁという気がする。
二度と会いたくないって人もそりゃ中にはいるけど、会えて良かったと思える人と会えただけで人生生きるに値する。
と綺麗ごとを言ってみたり。でも本当にそう思う。


この話も、最後まで事態が何か好転するわけでもなく、相変わらず3人の境遇は厳しいのだけど、少しだけ心の在りようが変わっていく。
そしてそれも、3人がたまたま出会わなければ起きなかったことなんだと思う。
一番変わったのは水晶だろうか? 今まで狭い世界にいたんだってことがわかっただけでもすごい進歩。
一番強かに生きていくのは愛弓だと思う。
弥生が光を見つけるのはこれからだ。この子の殻をやぶるのはものすごく難しいだろうなと思う。水晶と愛弓の2人が、弥生のほんとの友だちになることができたらと思う。
彼女らと同世代の人が読んだらどういう感想を持つのかが少し気になる。


「水晶(きらら)」という名前もそうだけど、他にも「寧(ねい)」とか「完(かん)」とか果ては「衣紋(えもん)」とか、何だこの名前!? と思うキャラクターが出てくるけど、実際にこういう名前の人が存在する時代だからウカツなことは言えないな…。
ニックネーム 三森紘子 at 18:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 活字・さ行

2008年01月06日

近況・お知らせなど

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作成中(そして字の下手さを露呈)


アクセスカウンタ4万超えました。ありがとうございます。
いつも当ブログのしがない文章を読んでくださっている方、時々読んでくださる方、たまたま来ちゃっただけの方、ありがとうございます。


以前少し書いたこともありますが、今年から新しい仕事を始める関係で、しばらく更新の頻度がゆっくりになりそうです。
生活サイクルが変わることにより、単にPCを開く回数が減りそうだからです。


週1か週2ぐらい更新できればいいなぁという感じです。(アフタ感想だけは死んでも更新します。)
まあ忙しいのは今月だけなので、2月からは今までと同じくらいの頻度で更新できるんじゃないかな? と思います。


少しの間なのでわざわざ言わなくてもいいかとも思いましたが、もし私がよく見に行ってるサイトさんが急に更新しなくなったりしたらやっぱり悲しいので、いちおう告知してみました。
楽しみにしてくださっている数少ない方々(ありえないほど徳の高いお方達だぜ…)、できれば見捨てずに待ってていただけると大変嬉しいです。


私信:2007年に読んだ本ランキングの記事を紹介してくださったブログ様、ありがとうございます!!!
以前から拝見させていただいてました。畏れ多くてそちらにご挨拶は行けていませんが、ものすごく嬉しかったです。


業務連絡:おお振り感想(アフタヌーン2008年2月号)の記事に(今さら)「その他の感想」をちょこっと追加しました。


それではまたすぐにお会いできることを願いつつ。
ニックネーム 三森紘子 at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記とか

うすた京介「ピューと吹く!ジャガー」14巻・「ピューと吹く!ジャガー公式ファンブック〜君とつないだ手のぬくもりは何度かな?〜」

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同時発売。
表紙の絵がつながってるのがすごいイイ。うすた先生の色彩感覚が好き。ハマーのアホ面がいい。


ニャンピョウに続くなんかすごいキャラ「クヤシス」が登場。
速く走れる短い足を持ってるのに、しがみつく用の長い足が邪魔で走れないという生態系のはざまに取り残された悲劇の希少生物。
この泣き笑いの表情を見てると、何というかこうたまらん気持ちになります。
泣きたくても笑うしかない時がある…。悲しすぎる。


眉間(前頭部?)に手裏剣が刺さった瞬間のハマーさんの顔がムダに深刻な男前で笑える。
アゲアゲな感じにイメチェンしたハミィがうざい。でも同じくイメチェンしたみるくおばあちゃんはかわいい。
この漫画、マゾの人が多すぎる。
第300笛の表紙が好き(でもぶっちゃけピヨ彦しか見てない)
ハマー&ビリーの漫才の、二人の温度差がいたたまれない。
ピヨ彦のファッションセンスが好きすぎる。ボーダーて。ポロシャツて。フード付きパーカーて。


巻末のアシスタント3人のオマケ漫画はどれもすごく良かった。
ピヨ彦がもれなくかわいいので良かった。


ファンブックのほうも一緒に買いました。最近のファンブックはコミックスと同じ版型なのがいいなぁと思う。
密度が濃いので読みとおすのにえらく時間がかかった。


尾田栄一郎氏との対談も載ってて豪華。いまだにあの大人気漫画ワンピースを読んだことがないのだが…いつか読みたいです。完結する頃には読みたい。
しまぶーの絵を久しぶりに見たなー。つの丸先生の描いたピヨ彦は何故ハゲなんだ(しかも恥ずかしそう)。モンチャックみたいなハミィがかわいい。
そしてなにわ小吉はやっぱり画風変わったなー! すごく!


特別収録読み切りの「ショルダータックルヤスザキマン」は、ヒーロー物とは思えない重苦しさがある。
こんなん少年誌に載ってたのか…。ギャグとして読めない…主人公の苦悩が重すぎて。
生きる楽しみを見つけられるといいね。とりあえずデートがんばれ。


そしてなんと! ジャガーさんとマサルさん(と武士沢)の描き下ろし共演漫画が載っている!
こ…こいつぁスゲエぜ…(ゴクリ)。一番の目玉だろこれ。(4ページしかないけど)
ああマサルさんとフーミン久しぶりだなぁ。フーミンとピヨ彦は似てるけどやっぱ違うよなぁ。
もうすぐマサルさん完全版も発売されるから楽しみだ。「ボスケテ」が。「オクレ兄さん」がふたたび。
今月は何気にうすた祭りだな。ワッセロ〜イのかけ声が必要です。


あと、うすた先生はやっぱり男前だった。



1〜11巻の感想はこちら
12巻の感想はこちら
13巻の感想はこちら
オリジナルフラッシュアニメDVD1巻の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 13:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・は行

2008年01月05日

最近のほん 1月5日

のだめスペシャル観てました。
千秋うるわしかった! のだめカワイかった! 片平さんのジャンピング指揮よかった!
どうかすると原作より好きかもしれないドラマ版。
ドラマより先にアニメやったほうが良かったような気がする。実写でこれだけのことをやってくれた後だと、いまさらアニメを観る気がしなくなってしまった…。
千秋がたまにものすごくデレデレになるのがいいのですよな。むきゃー!



最近よんだほん


・由貴香織里「ルードヴィッヒ革命」4巻(完結)

わりと駆け足で終わりましたね。
出産のためのシリーズ終了だったらしいので、何年か後に続編を期待していいのだろうか?
ユーリウスがこんな子だったとは。
アマルベルガさんカッコよすぎる。不死身のリゼッテも。
ドロテアのナイスバディがなくなっちゃったのが残念です。彼女の、主に顔が好きでした。


・迫稔雄「嘘喰い」6巻

夜行さんみたいな人がもう一人出てきた!? お屋形様も出てきた!
この巻だけでは何がなんだか…!
マルコの復活のシーンは感動したけど。
引き続き次巻待ちです。


・田村由美「7SEEDS」10〜11巻

……泣いた…。


・いしいしんじ「絵描きの植田さん」

挿画の絵がなんとなく好きで買った本。
これはまず絵ありきのお話なのかな? 描いた人も同じ「植田さん」だし。
いしいしんじの世界は静謐でおしつけがましくなく、それでいて不意にハッと胸を衝かれたりする。
「ぶらんこ乗り」をもう一度読みたい。



カップヌードルのCMの大友克洋のアニメが面白くなってきてて、すごく気になる。
ニックネーム 三森紘子 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろ簡易感想

彼岸花の道の向こうで 〜瀬戸口みづき「茶の間でワルツ」

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「妄想恋愛(ロマンティック)がとまらない」で他を寄せ付けない妄想っぷりを見せつけた瀬戸口みづきが、自分の家族をテーマに描いたエッセイコミック。


ほぼ実話らしいのだけど、だとしたら瀬戸口さんの家族はちょっと、いやかなり普通じゃない。
肩に刺青を持つ祖父、心は十代の祖母、それぞれ個性豊かな独身の伯父二人、シングルマザーの母と叔母、従姉のユキ姉に「私」ことみづき(作者)。
総勢8人の大家族、昔はもっと多かったらしい。相当濃いです。
そんな面々の暮らしが、ときにはお気楽に、ときには強かに、ときにはリリカルに、面白おかしくつづられています。


女子高生時代、おじいちゃんから変質者対策に木刀(袖に隠せる長さのもの)を渡されたり、動物の食玩フィギュアの傍らに水(エサ)を置いてやってるおっちゃんがいたり、東国○知事のことでなぜか母子ゲンカになったり。
ハチャメチャでとにかく騒がしいお家だけど、はっきりわかるのは、彼女は愛されて育ったんだなぁ、ということだ。


普通じゃない家のことを描いていると見せかけて、この作品は実はすごく普遍的な、家族へのラブレターになっている。
そう思うと、「普通」な家族なんてものはそもそも存在しないのかもしれない。
ラストの話は、まるで私が日々思ってることを代弁してくれているようで泣いた。


寡黙でいぶし銀で可愛らしいおじいちゃんのファンになりました。
それから、「瀬戸口家の奇妙な献立」として「シチューに白米」が紹介されていたけど、この組み合わせは三森家でもポピュラーなのだが、普通じゃないのかしら?
そうそう、ゴハンにかけたらドリアっぽくなるよねぇ。
ニックネーム 三森紘子 at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・た行

2008年01月04日

奇跡の物語 〜古屋兎丸「Marieの奏でる音楽」上下巻

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実家にいた三が日の間に、確実に顔の線が丸くなったような気がします。
食べてばっかりで空腹を感じることがなかったもんな。申し訳ございません。来週からは粗食につとめ、馬車馬のように働こうと思います。


それはさておき、前に書いた通り実家の本棚を掘り返し、「Marieの奏でる音楽」を改めて読んだので感想を書きます。


この漫画を買ったのは大学生のときです。毎日のように通っていたヴィレッジ○ンガードでまず上巻を購入しました。
読んだあとすぐに弟にも読ませたところ、「続きが読みたい」と言いましたが、言われるまでもなく次の日に下巻を買うことに決めました。
そして次の日さっそく下巻を買ったのですが、その日は忙しく読む時間があまりとれなかったので、後日ゆっくり読もうと思ってとっておきました。
弟が「早く続きが知りたいから、先に読んでもいいか」と聞いてきましたが、心の狭い私は「私が買ったんだから私より前に読むことは許さん。代金を貴様が払うというのならやぶさかではないが」と答えました。
そんな思い出の(どんな思い出だ)残る作品です。


つまりそれほどまでに面白かった、ということを伝えたかったわけです。
というわけなので、これから読もうと思っている方には上下巻同時の購入をおすすめします。
ここまで高い完成度を誇る漫画はなかなかないと思う。
圧倒的な画力と、物語構成力のすごさ。


「マリィ」という存在への信仰を持つ世界での物語。
カイやピピたちが暮らすピリトの地では、マリィは女神の姿をしている。
カイは、そのマリィの姿を見ることのできる唯一の少年。
マリィから聞こえてくる音楽が、みんなの心を穏やかにさせ、この世界を平和にしていることにカイは気づく。


ガウディの建造物のような曲線で構成された町並みは、隅々まで細かく描きこまれていて、眺めるだけでも楽しい。
工房で作られる機械や、マリィや三賢者の造形も素敵。
カイの行った選択については、深く考えさせられる。
50年に一度、選ばれた「しるしを持つ者」に課せられた役目。
繰り返し繰り返し、問われ続けなければならないことなんだろう。


そして、終盤になってカラクリが明かされたときの驚きは大きかった。
何度も何度も始めから読み返してしまった。
一冊1200円くらいしてちょっとお高めだけど、それ以上の価値のある作品。


上下巻の表紙を横に並べると現れる一枚の絵。見るたび心が震えます。
プロポーズの道具である卵を、生涯カイに対して贈り続けたピピ。
そして、表紙のカイは確かにそれを受け取ろうと手をのばしているのです。
作中で登場人物の一人が言っているように、奇跡のような愛の物語だと思う。
時々、思い出したように読み返したい物語です。



古屋兎丸氏の漫画はところどころしか読んだことがないけど、今エロティクスエフで連載してる少年なんたらというやつが気になる。コミックスが出たら買うつもりです。
古屋氏の描く少年は何だか妙にそそるものがありますね。
あの色気は何なんでしょうか。
ニックネーム 三森紘子 at 22:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画・ま行

2008年01月01日

帰省中

2008年が始まりましたー。


うちは喪中なので、新年のご挨拶はできませんが、なんとか無事に今年を迎えることができてよかったです。
本年も「ほんよみの森」をどうぞよろしくお願いいたします!m(__)m


雪のちらつく実家に帰省中です。
お雑煮がめちゃうまい。(と言いつつお雑煮の画像を載せようと思ってたのだけど、携帯で撮った写真があまりにもマズそうに見えたのでやめた)


うちのお雑煮=白みそ・切り餅・その他具ナシなので、おすましの雑煮や具だくさんの雑煮が存在すると知ったときは衝撃でした。
白くないお雑煮があるのか…! でも、他の地域のも食べてみたいです。


なんか、お正月になると坊主めくりをしなきゃいけないような気持ちになる。
年に一度しか活躍しないわが家の百人一首かるたは、父の代からの年代ものです。
そんなどうでもいい話題から、今年の記事を始めようと思います。
ニックネーム 三森紘子 at 21:41| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記とか