2008年03月31日

厳しいバトンに答えてみた。

小梅さんから回していただきました♪いつもありがとうございます!
期限ギリギリセーフですかね…?


それでは↓


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ニックネーム 三森紘子 at 21:02| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記とか

2008年03月30日

CDショップに死神 〜伊坂幸太郎「死神の精度」

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映画を観る前に再読、間に合った〜。
ハードカバーの装丁もカッコ良かったけど、文庫版の表紙もカッコ良い。クール! お洒落!
基本カラーがなのは「雨」のなのかなぁ。


主人公の名は千葉。職業は「死神」。
これから死ぬ予定の人間を一週間調査し、「可」か「見送り」かの判断をくだすのが仕事。
何よりも大好きなのは、人間の作ったミュージック。CDショップが行きつけの場所。
重度の雨男で、晴れた空を見たことがない。
場合に応じて様々な姿で人間界を訪れる千葉と、彼にとって調査対象である人間たちとの、奇妙で、しかしどこかあたたかい6つのお話。


死神の千葉の魅力がとても大きい。
何しろ彼は人間ではないので、人間の価値観というのが当てはまりません。
死を与えるのが仕事なわけだから、人間の命を大切に思うこともなく、死にゆく人間に対して感慨も抱かない。
だから、大抵の仕事は「可」、すなわち「死んでよし」の判断をくだす。
例外的に「見送り」とした場合もあって、でもそれは対象者が未来の名歌手になる可能性を秘めていたからだというのが面白い。
死神にとっては完全に「ミュージック>人間」であるわけです。
人間側としてはたまったもんじゃないけれど、仕方ないのだ、彼は死神なんだもの。


そんなこんなで非常に浮世離れしている千葉は、一応人間の言葉は話せるのだけど、会話はどこか噛み合わない(容姿に自信のない女性に「わたし、醜いんです」と言われ、「いや、見やすい。見にくくはない」と大真面目に答えたり)。
中でも「旅路を死神」での、森岡という若者(こいつがまた憎めないカワイイやつである)との会話の噛み合わなさは最強で、本人たちは真剣なのにめちゃくちゃ愉快です。
伊坂作品の魅力のひとつに会話の楽しさというのがあると思うのだけど、この作品は特に会話がとぼけた雰囲気を生んでいて、生き死にに関する話なのに深刻にならず、過剰に悲愴さも出ず、ファンタジックなお伽噺を読んでいるよう。
まあ、死神とか出てくる時点で思いっきりファンタジーの範疇なんでしょうが…


人の死に興味のない千葉が見つめる、人々の人生。
ありふれていたり、愚かだったり、悲劇だったりするそれらの人生が、千葉というフィルターを通すことで、また違った輝きを放ち始める。
千葉にしかわからない、物語に仕掛けられたちょっとした驚き。感動と呼び変えてもよいかもしれない。
そしてそれに対し、少し立ち止まるだけですぐに通り過ぎていってしまう千葉が語り手だからこそ、読者は存分にニンマリできるのだと思う。


ラストのお話「死神対老女」での驚きは、ほんとに「ちょっとしたこと」なのだけど、なんだか妙にハッピーな気持ちにさせてくれるのです。
ちょうど、雨だと思ってカーテンを開けたら、そこに青空が広がっていたときみたいに。


「重力ピエロ」に出てくる春らしき人物も途中で登場するので、伊坂ファンはさらにニンマリできます。



映画では「上司が犬(しゃべる)」らしいので、さらにファンタジックな雰囲気になってるのかも。
金城武は「二枚目」より「二枚目半」の役のほうが合うと常々思っているので、この千葉さんなどはハマリ役なんじゃないかなぁ。
でも期待しすぎてもアレなので、できるだけフラットな気持ちで観に行きたいと思います。楽しみ。
ニックネーム 三森紘子 at 21:26| Comment(4) | TrackBack(0) | 活字・伊坂幸太郎

2008年03月29日

叶わなくっても 〜椎名軽穂「君に届け」6巻

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毎度のことだけれど、表紙と帯のバランスが絶妙でステキ。
いつもは帯はジャマなのですぐに取っちゃうけど、これは残しておきたくなります。
帯つけたままでも色合いがかわいいし、帯を外したとき現れるイラスト全体像もかわいいし、ひと粒で二度おいしい!


さて6巻の前半は、ちづの恋が描かれます。
とにかく徹が大人すぎてズルイ〜!と思った話だった。
想われていることに気づかないフリをしつつ、ちづには恋をあきらめさせて、しかも大事に思ってることはしっかり伝え、今までの関係を壊さないということをやってのけた徹。
相当のやり手だよォォ…!
こんなにカッコイイなんてほんとにズルイ! ズルイと思わせないところがまたズルイ!(…?)


でも徹も、ちづには龍がいると思うからこそこんな風に接することができたんじゃないかな?
龍がちづをなぐさめてくれるってわかってたから。
徹に見せたかったミニスカート姿を見せれて、結婚する彼に「おめでとう」も「すきだよ」も言えて、一緒に怒ったり泣いたりしてくれる友だちがいて、「なぐさめて」って言ったらなぐさめてくれる幼なじみがいて、ちづはとっても幸せ者だなぁ!
海を背に抱き合うふたりの見開きシーンは、ウルッとくると同時にニヤニヤニヤニヤしてしまいました。
龍がんばれ。私は龍が好きだ!


また、明るくふるまうちづに何も言ってあげられない…と落ち込んでいた爽子とやのちんに、「無理して言わなくていーんじゃないの?」と言ってあげた風早には感謝です。
私も友人が悩んでいるときに何を言ったらいいのかわからず、結局何も言えなくて自己嫌悪に陥ったりすることが多いのです。
心の中でどんなことを思っていても、行動が伴わなければ、それは何も思ってないのと一緒。
事実そうだなぁと思うのだけれど、風早がそんなことないよーと言ってくれたのでちょっと気持ちが楽ちんになりました。ありがとう風早。
でも、気持ちを届けるのってほんとに難しい。
だからこそ願うのです。この気持ち、君に届けと。


6巻後半は、爽子が初めて過ごす友だちとのクリスマス!
…のはずが、家族で過ごすクリスマスをとっても楽しみにしている爽子パパに言い出すことができず、爽子はみんなのパーティーに参加することができませんでした。
「クリスマス!!みんなで!!」と瞳を輝かす爽子も、お父さんを悲しませたくなくてみんなのところに行きたいって言えない爽子も、愛しくってなりません!
でも、最後には行きたいってちゃんと言うことができた爽子と、パーティーが終わったあともひとりで爽子を待っていてくれた風早。
ふたりにとっては最高のクリスマスとなったことでしょう。
手編みの帽子をあげられたらもっとよかったんだけど(笑)


このふたりが一緒にいるのを見てると、「も――、とっととくっついちまえコンチクショ――!!」と地団駄踏みたくなる。
もどかしい! 歯がゆい! でもそれがいい!
風早はへたれてるし、爽子は自分に自信がないままだし、道は長そうだなぁ…。
次巻予告を見たかぎりではようやく初デートをするみたいなので、もっとニヤニヤすることができそうな7巻が今から楽しみです。


泣くのをこらえて怖い顔になってる爽子と、裏表紙で至福の表情をしてる龍が可愛かった…!


1〜2巻の感想はこちら
3〜5巻は単独での感想記事を書いておりません。
大好きな漫画なんだけど、なんかあんまり感想は出てこなかったんだ…。
ニックネーム 三森紘子 at 20:55| Comment(4) | TrackBack(0) | 漫画・か行

2008年03月27日

忙しい漫画 〜大高忍「すもももももも 〜地上最強のヨメ〜」1〜9巻

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2巻の表紙が大好きだ!


実はアニメ化される前から気になってました。
そのときは内容も知らなかったし、可愛い絵だなぁと思ってただけだったけど、アニメが始まったらやっぱりどうにも気になり出した。
でも読みたいときに漫画喫茶で見つからなかったので(今思うと「人気コミック」の棚にあったのかなぁ…)、しばらくそのままになっていた。
そしたら先日赤魚さんのブログで紹介されていたので、「ふおおっ読みたい!」と熱が再燃し、運よくブッ○オフに揃っていたので買い集めてしまいましたー。
だからお金ないって言ってるのに…! でも後悔はしておりません!


あらすじは、えーっと…赤魚さんのブログを参照してください(←丸投げかよ!だって上手にまとめてあったんだもの…)
もう、とにかくいろんな面白さがギュウ詰めな感じ!
そして絵柄が大好きでたまりません。スカートの描き方がヒラヒラしてて好き。
シリアスシーンはかっこいいし、バトルシーンは迫力たっぷりだし、ギャグシーンは笑えるしカワイイし、お色気シーンはエロス満開だし。
単なる「もも子かわいい漫画」としても充分楽しめるのに、燃えたり萌えたり、ときめいたりしんみりしたり泣いたりと、他にも見るべきところがありすぎて忙しいです。


もも子はほんと〜〜にかわいいなぁ。
もも子だけじゃなく、いろはも委員長も(あと進太郎も!)、女の子はみんなかわいくて強くて最強に魅力的だ。
それに比べると男性陣の存在は完全にかすんじゃってます(追記:あくまで当社比です、すいません…)。ヘタレが多いしね。いやヘタレ嫌いじゃないですけどね。


その中でも主人公の孝士はかなりヘタレだ。まだ顔が良くてよかったね…。これで顔もまずかったら大変だったと思います。
彼だけはなっかなか強くならないんだよな。筋トレして筋肉痛、とかのレベルだし。それがかえって好感もてるけど。
作者さんによれば「もやしな彼がジリジリと最強の男へと脱皮してゆく」らしいので、そうなる日を楽しみに待ちつつ、もう少しダメな孝士殿がダメなりにがんばる姿を見ていたいです。


そんで、私のお気に入りは半蔵です。
いろはを慕うあまり、めっちゃかっこわるくなったり逆にかっこよくなったり、天々に想いを寄せられてるのに全く気付いてなかったりするところが好き。
天々も敵役だけど憎めない。心理描写が丁寧にされてるからだと思う。


孝士が飲んだ毒と同じ毒をもも子が自ら飲むシーンは、ひたすらに泣けました。
孝士にひどい言葉を投げつけられても動じず、同じ運命を歩むことを選び、まっすぐ孝士の目を見て笑いかけるもも子。ものすごい強さだ。
「世界中があなたを見捨てても 大丈夫 一人になんてさせません」
…殺し文句だよ…。
弱音をさらけ出した夫の何もかもを受け止める妻…一瞬二人がホントの夫婦に見えてしまった。
もも子はまさに「地上最強」の名に恥じないヨメだよ!


対・天我戦でもも子が復活したあとのところも、何度読んでも泣いてしまいます。
もも子がどれほど孝士と過ごす日々を大切に思っているかというのがすごく伝わってきて、辛すぎた。
だからその後みんなで笑い合うことができて、ほんとにほんとによかった!


そうかと思えば、ラブラブ観音菩薩の話とかではハラワタよじれるほど笑いまくったり。
最高ー! もも子かわいすぎ! そしてかわいそすぎ!(笑)
いっそ、ずっとギャグばっかりでもかまわないんだけど。でも、しっかりと作りこまれたシリアス部分も捨てがたいし。ほんと、あれもこれも面白すぎてとにかく忙しいんだよ!


お色気シーンも、女が見て不快にならない感じのお色気なので、大高先生は女性なんじゃないかと思うのだけれどどうなんだろう。
いろいろとエロい目に合ってる委員長が、イヤミにならずむしろそのことで魅力を上げているのがすごいなぁ。(委員長は潜在的Mっ娘だと思うので、どんどんやれーって感じです・笑)
あと、みんなセーラー服の胸元のガードが甘いところがいかにもラブコメ漫画っぽくてよろしいです。ラブコメ漫画ってわけじゃないんだろうけど。


ああ、ほんと面白い。ハマります。単なる萌え漫画かと思ったら大間違い。
もっと早く読めばよかったな。続きが楽しみ!
ニックネーム 三森紘子 at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 漫画・さ行

2008年03月25日

おお振り感想(アフタヌーン2008年5月号)その1



花井と田島の身長差! 和さん! 呂佳さん! 倉田! 呂佳さんと滝井の身長差! 和さぁん! 阿部! メールの中身は何なんだぁー!


ネタバレせずに感想を述べるとこんな感じでしょうか(和さん二回言ってるし)
あと私は身長差が好きなようです。低いほうが高いほうに対して(無意識的に)感じるコンプレックスというのがいい。のかな?


今月もしっかり載ってました、「おおきく振りかぶって」第55回です!


☆ここから先は著しくネタバレですのでご注意☆




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ニックネーム 三森紘子 at 23:52| Comment(3) | TrackBack(0) | おお振りアフタヌーン感想

2008年03月22日

これだけ叫ばせてください




「おおきく振りかぶって」10巻、5月23日発売決定!!!



わ―――――!!!
祭りじゃあ! 祭りの準備じゃあ!

(みおさん情報ありがとうございました(マジで)! コメントには改めてがっつりゆっくりお返事させていただきます!)


2ヶ月待つことなんてものの数にも入りませんよ。ちょろいです。
というか、「意外に早い!」とさえ思っている私…。
だっておお振りのコミックス刊行は遅いのがデフォルトなんだもの(笑)。
あと、ここ最近の本誌が怒涛の展開だったので、コミックスのことを考える余地があまりなかったのもあるかもしれない。


何はともあれ、めでたい! うれしい!
しかもひぐち先生初めての巻数二ケタだ!
次の表紙は誰かなぁ? チア&ブラバンの子たち? でも10巻収録分ではまだ活躍してないから、崎玉のみんなかもしれない。8巻の桐青みたいに。
もしかしたら保護者会の皆さんかも? それもいいなぁ!


ひととおり叫び終えたところで、ちょっくら実家に帰ってきます〜。
ニックネーム 三森紘子 at 11:18| Comment(6) | TrackBack(0) | おおきく振りかぶって

2008年03月21日

時代の最後尾 〜カラスヤサトシ「カラスヤサトシ」3巻・「萌道」

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同時発売の2冊。
「萌道」だけだったら買うのはずかしかったかも。よかった同時で!



・「カラスヤサトシ」3巻

帯の「時代の最後尾を行く!!」というキャッチコピーがすごい気に入った。全然かっこよくないのに何故かかっこいい!
これも担当T田さんが考えたんだろうか?
漫画内でもさんざんネタにされるぐらいわけのわからん人だけど、キャッチコピーに関してはいい仕事してらっしゃる…。


「カラスヤサトシ」ももう3巻。
アフタヌーン掲載分は全部知ってるんだけど、3巻にはYAHOOとかイブニングとかシリウスとか、他の媒体に掲載されたものもたくさん収録されてるので、知らない話がいっぱいあってうれしかった。
なんか最近売れっ子ですねカラスヤさん!


自分と自分の周りのことだけで、よくもこんなにネタが出てくるなぁとつくづく感心する。
ガ○ャポンネタだけでもすごい数ですもん。それとT田氏ネタ(笑)を合わせると相当な数を占めそう。
「頭に『生きたまま』をつけるとなんかこわい」ネタと、(アフタ感想でも書きましたが)「いいかげんにしろよお前ら……オレかて別れたくないよ!」のネタが好きです。
あと、裏表紙に載っていた「邪馬台国風」のネタ。わかるよ! すごいわかるんだけど、それを漫画のネタにしてまうところがスゲエ!


メカビ編集部のM下さんが可愛らしいです。
彼の中では「3次元の女性=フィギュア」だったり、アイタタタと思うけれども和みます。



・「萌道」

こちらはまんがライフMOMOという雑誌で連載されていたもので、カラスヤ氏と編集さんが毎回いろいろな萌えスポットを訪れるというルポ漫画です。
執事喫茶に行ってみたい。あとここには出てきてないけど、ギムナジウムカフェというやつが大変気になる。


いつもの4コマではなく4ページ漫画なので、どんなもんだろうと思って読み始めたのですが、予想外に面白い!!
「4コマ」というある意味限界まで削られた長さでは表現できない余韻というか間というか、ツッコミに余裕のある感じが好みだった。
カラスヤさん、ストーリー漫画も全然いけそうじゃないですか!


萌えスポットがたくさん登場してるけど、私にとって一番「萌え〜」だったのはカラスヤ氏の同行者・編集の桐青年(連載開始時24歳)だ!!
ド不器用で折り鶴が折れない!
方向音痴のうえ、決め台詞は「じゃあまがりましょう」
迷ったらとりあえず道を曲がろうとする桐くんの首根っこをつかむカラスヤ氏、という構図(くり返し)が最高だ!
無機質な笑顔も可愛く見えてきて困る…


この一冊分だけで連載が終わっちゃったのがすごく残念。
桐くんをもっと見たいがためだけに、再びまんがライフで描いてくださることを願ってしまう。
あ、もちろんルポ自体も面白かったです。
カラスヤ氏自身の萌え傾向がメイドとかそういうのとはちょっと違う方向を向いているせいか、客観的な視点が残っていたのがよかったと思う。



「カラスヤサトシ」2巻の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 23:10| Comment(6) | TrackBack(0) | 漫画・か行

2008年03月20日

吹いてます、風 〜原作・三浦しをん/漫画・海野そら太「風が強く吹いている」1巻



漫画喫茶で見つけて読もうと思ったんだけど、やっぱりこれは家で読みたいなぁと思い直して、途中で読むのをやめて買った漫画です。
くっ…お金ないのに…でも絵がすごく良いので。


陸上界期待の逸材だったが、監督を殴ったことでその道を閉ざされた走(カケル)が上京先で出会ったのは、寛政大学陸上部員の灰二(ハイジ)。
万引きをして追われていたところをハイジに助けられたカケルは、「一緒に箱根駅伝を目指さないか?」と持ちかけられる。
だが、他のメンバーであるアパート・竹青荘の住人たちは、やる気のないシロートばかりで…
という、三浦しをん原作の小説を漫画化した作品です。


最初にも書いたけど、とにかく絵が好みだし(最近はこういうスッキリした絵が好きみたい)、魅せ方が上手だと思う。
こういう題材の話なので、どうしても走ってるシーンが多くなるのだけど、「ただ走ってる」だけのシーンをこんなふうに面白く魅せることができるのはすごい。
見ているだけでとても楽しい。人が走ってるだけなのに!
連載第一回目の扉絵もおめでたい雰囲気でよい。駅伝だけに、お正月な感じで。


カケルとハイジさんの顔も好きだ。
カケルのビジュアルは、原作を読んだときの印象とはちょっと違うんだけど、「そうかこういうヤツだったんだカケルって」と、すんなり納得できた。
そして、この話のキモというか柱になってるのは間違いなくハイジさんだと思うので、そのハイジさんをいちばん魅力的に描けている段階でもう勝ったも同然、なんじゃないかなぁ? 個人的にはそう思うのですが。


うん…ハイジさんは良いです。
ほとんどが陸上経験がなく身体もなまってるメンバーで箱根駅伝目指すとか、もうどう考えても無理に思えるのに、それをねじふせて皆を説得(もしくは脅迫?)しちゃえる人徳(?)とか、走ることに対する想い入れとか、ヒザの手術跡のこととか(原作の話を忘れちゃってるので普通に気になる)、あとカッコイイとことか(結局顔か)。
「それが答えだろ」のときの笑顔といい、カケルとの5000m勝負のときの気迫といい。
ハイジさん好きだー!


まあ、この中で私が感情移入できるのはどう見ても運動音痴の王子ですけど…。
一番可哀想なのは王子だな…。
だから余計にカケルたちの走るシーンが好きなのかも。
知らないからこそ、その世界に憧れます。


出会ったばかり、練習を始めたばかりの彼らの気持ちはまだまだバラバラで、走ることに対するモチベーションもそれぞれ違う。
それがひとつになっていく様子がどのように描かれていくかが楽しみです。
駅伝ってチーム競技だもんな!


近頃のコミカライズ作品は、なかなか良作がそろっているのでうれしい限りです。



原作の感想はこちら
これ、このブログで初めて書いた本の感想記事だったりしますが、うまいこと書こうとしてカッコつけてる感じで今読むとちょっと恥ずかしいです…。
ニックネーム 三森紘子 at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・か行

2008年03月18日

最近のほん 3月1〜15日

更新が一日おきになっちゃってるのが悲しいです。
はりきって肉じゃがを作りすぎて、一日三食のうち二食肉じゃが食べ続けてたら見るのもいやになりました。その後お腹の調子を崩したのは絶対肉じゃがのせいです。口内炎が一日で治ったことにびっくりです。イニシャルGホイホイのパッケージにリアルなGの絵が描いてあるのが許せません。Gに関わりたくないからホイホイを使うのに! こんなパッケージ触りたくないっつーの! 消費者の購買意欲を削いでますぞ商品開発部! 公私ともにお世話になりまくりだった上司の方が異動のため職場を移られるのが寂しすぎて、別れの日までそのことを考えないようにしています。栄口と巣山は「さ」と「す」だからマジで席順が前後の可能性高いんじゃん! と気づくのが遅すぎました。またひとつ歳をとってしまいました。
以上、近況でした。なんというか平和です。



今まで随時書いていた簡易感想ですが、月ごと(前半・後半)でまとめることにしました。
さらに「簡易」になっちゃっててすみません…


●最近よんだほん


(漫画)
・伊坂幸太郎/大須賀めぐみ「魔王」3巻
・仲村佳樹「スキップ・ビート!」18巻
・神尾龍/中原裕「ラストイニング」16巻
・黒娜さかき「青春♂ソバット」1巻
・佐藤多佳子/安田剛士「一瞬の風になれ」1巻
・西田東「素晴らしい失恋」
・テクノサマタ「三日月、朔月、十三夜。」
・鈴木あみ/樹要「愛で痴れる夜の純情・禿編」
・Q.B.B.「中学生日記」
・古谷実「僕といっしょ」全4巻
・六花チヨ「IS〜男でも女でもない性〜」1〜3巻


(活字)
・米澤穂信「ボトルネック」


すべて漫画喫茶で読んだか、人に貸してもらったほんです。
BL漫画が妙に多いのはとある理由によります(笑)


「魔王」はとうとう「蜂」まで登場してきて、それがなかなかいいキャラだった。「スキップ・ビート!」「ラストイニング」も相変わらず面白いです。
「青春♂ソバット」良かった。掲載誌がIKKI(青年誌)だし、くっつかずに友だちのままっていうラストもいいんじゃないだろか? 「一瞬の風になれ」は原作未読だけど原作も読んでみたくなった。主人公のキャラが最初と後で全然違う気が…
「素晴らしい失恋」ちょっと泣けた。でもガタイのいいお兄さんおじさんばっかり出てくるので最後のほうはお腹いっぱいになった。「三日月、朔月、十三夜。」は絵柄のせいか読みづらかったけど、一旦引き込まれてからは面白く読めた。「愛で痴れる夜の純情・禿編」は…す、すいません…経験値が足らずムリでした…。
「中学生日記」はくだらなすぎてかなり好き。「僕といっしょ」は「ヒミズ」の後だとギャグとして読めなくて、切なくなってしまった。お兄ちゃんが気になる。
「IS〜男でも女でもない性〜」早く続きを読みたいです。「ボトルネック」はラストがやりきれなかった。作者さんこういう話を描くのが好きなんだなぁ…。



●最近気になるものいくつか


「モンキーターン」の完全版が発売され始めてるけど、表紙がめちゃくちゃカッコイイ!
買う予定も読む予定もないのですが、あの表紙には書店で見とれてしまいました…。
完全版といえば、「セクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさん」も欲しいんだけど、まだ買えてない…。
完全版(あ、「ウ元ハ王版」でしたね)なので今すぐに書店から消えてなくなるわけじゃないだろうし、もっと余裕ができたときに揃えたいです。余裕…いつできるんだろ…(涙)
寺山修司の未発表歌集、「月蝕書簡」も出てますね〜! くう〜…欲し〜!!



せめて画像だけでも貼ってやる…






ウ元ハ王版はアマゾンに画像がなかった…チクショォォー(↑これは通常版です)
ニックネーム 三森紘子 at 20:21| Comment(2) | TrackBack(0) | いろいろ簡易感想

悪党は誰だ? 〜杉本小弥花「当世白浪気質2 美少女は悪党の愉しみ」

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な、なな何ともしっとりとした素敵な表紙じゃござんせんか!
裏表紙でトラがウタちゃんの目をふさいだり、麟太郎が帽子を伏せたりしてるのは、表紙の艶っぽい千越を見てのことなんだろうか。
紹介文に「霊感お嬢」とあるのがなんか気に入りました。


1巻では、運命に流されるだけだった千越の自立という点に比重が置かれていたような印象だったけれど、2巻では千越と虎之助の恋模様が話の中心となってきてるっぽい。
一度は髪をばっさり切った千越ですが、2巻でふたたび前の長さまで伸びてきています。
作者さん曰く「ラクしようと千越の髪を切ったのに、長くないとやはり萌えず、結局もとに戻してしまった」のだそうで、この理由には笑った。
そうっすか? 私、短い髪の千越も大人っぽくて好きでしたけど!
まあ、長かろうが短かろうが、成長すればイヤでも大人っぽくキレイになっていくんです。女の子っていうのは。(自分を棚に上げた発言)


戦後昭和の時代背景をからめつつ、丁々発止のやりとりで進む冒険譚は健在で、この時代を描いた漫画ってあんまりない(少なくとも私はあまり読んだことがない)ので、新鮮かつ痛快気分で読めました。


終盤のトラの暴走には、うっひょーうとテンションが上がりました(笑)余裕のない殿方って何やら素敵!
千越が自分の元からいなくなるんじゃないかと怖くなって、手ごめにされかけてた千越を奪い返して強引に口付け、とかやっといて、その直後に「そんな女みてえな声出されっと気持ち悪ィ」ってオイ何だそれ!(笑)
それはないだろう! 千越が怒るのも無理はないって!
女としてトラに愛されたい千越と、神としての千越に惹かれているトラ。お互いに好き合ってるのに、気持ちは交わることがない。
そんなことってあるか!だよ…。雨に紛らせた涙は、千越をまた一歩大人にしてしまったんだねぇ…


この作者さんの描く男性キャラって、ときどき飢えた獣みたいな目をする。
一瞬死んでる目にも見えるのだけど、これは死んでるのではなくて、油断なく世の中を見つめているのだ。それこそ獲物を狙う獣のように。
獣だ獣だと周りに言われてる千越のほうがよっぽど、人間らしい表情を見せている気がする。
トラはもちろん、ウタちゃんも高杉さんも格好いいね(髪型変えられると見分けがつかなくなるけど…)。あと小吉の親分も好きです。
あ、麟太郎は獣は獣でも豆狸ですから(笑)かわいい。


でも、やっぱりどうにも読みにくいのが難点であったりもします。
思うにこの漫画は、新書版の版型では小さすぎるのじゃないだろうか?
コマもセリフも詰まってるので、縮小されてしまうと余計に読みづらく思えてしまう。
A5サイズくらいで読むのがちょうどいいような感じが個人的にはします。
(それだとコミックスの値段が高くなっちゃうので、財布が寂しくなってイヤだけど。ジレンマ…)


なんやかや言いつつも、無性に気になってしまう漫画であります。
千越とトラの仲は一体どうなるんだろう…。
トラを今でも苦しめて(?)いるものを何らかのかたちで克服できたら、あるいは二人の関係も変わるのでは? うーんどうだろう…。


「美少女は悪党の愉しみ」というタイトル、意味深でいいなぁ。


1巻の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 13:47| Comment(2) | TrackBack(1) | 漫画・た行

2008年03月16日

人間の不思議をめぐる旅 〜山下和美「不思議な少年」1〜6巻

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背表紙を並べたときの存在感がお気に入りです。
一冊あたり約300ページだもんな…


コメントでおすすめいただいていたこの作品をやっと集められましたー!(ぬま。さんありがとうございました!!)
ご覧のとおりの分厚さと、実際の分厚さ以上に読み応えのある作品で、全部読むのになかなかの時間がかかってしまいました。


一話完結の各話に共通して登場するのは、永遠の命を持った少年。
時空を越え、姿を変え、ときには深く干渉し、ときにはただ見守り、少年は人間の営みを眺め続ける。
「人間ってなんなんだ…」その答えを捜しながら。


少年は一体何者なのか、という疑問もあるのだけど、それ以上にこんな漫画を描くことのできる山下和美という人は一体何者なんだ!? と問いたいです。
一話読了するたびに、しばし言葉を失う。だから面白さを言葉で説明するのは、私にはとっても難しい。
でもひとつ思ったのは、これを読むことで得られる感動は、漫画という表現方法ならではのものなんじゃないかなぁということだ。


たとえば3巻収録の第八話「末次家の三人」には、少年のこんな言葉(モノローグ?)が登場する。


気の遠くなるような
確率の末に僕たちは

何百億の
何十兆もの
奇跡の末に……

僕たちは

……
食卓を
囲んだんだ
……



今にも家族を失おうとしている末次家のお父さんの心に強く響いた、キーポイントとなる言葉です。
この言葉自体にもそれなりの説得力はある。けれどもやっぱり、どこかで聴いたような言葉の組み合わせであり、そこまで物珍しいものでもない。
それを山下和美は「漫画という表現方法」を使って、ものすごく効果的に演出している。


「あの日○○していたら、○○していなかったら」という数えきれない「もしも」の断片を濁流のように散りばめ、その渦の行き着く先、次のページをめくった先には、真っ白な見開きに「僕たちは」とたったひと言ある。
さらに次のページ、これも真っ白な見開きの隅のほうに食卓を囲む三人の姿が、小さく小さく描かれている。
ありふれた食卓の光景が、何百億、何十兆もの確率の末に生まれたものなのだというごく当たり前の「奇跡」を、見事に表現していると思う。本当に素晴らしいと思います。


これは、漫画というジャンルでないと描けなかったと思う。
小説でも映画でも、また違ったやり方で同様のテーマを表現することはできるだろうけど、それはまた別の感動だ。
私がこの漫画を読んで得た感動は、他のものではきっと代えがきかない。



「既刊6巻までの中で一番好きな話」をひとつ選ぼうと思ったのですが、ひとつに絞るなんて絶対ムリなので、「巻ごとで一番好きな話」を選んでみました。(それでも絞るの大変だった…)



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ニックネーム 三森紘子 at 19:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画・は行

2008年03月14日

物語の予感 〜恩田陸「いのちのパレード」

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お久しぶりの恩田陸。今回は短編集。
図書館で予約してたのですが、思ったよりも早く順番が回ってきました。


恩田陸の短編は、まるで予告編のようだなぁと思う。
「映画は予告編が一番面白い」というのはよく使われる言い回しで、私もある意味ではその意見に賛成です。
何故かというと、予告編には「予感」が存在するからだと思う。
小出しにされるエピソードから、シーンの断片から、印象的な台詞から、そこに隠されていてまだ見ることのできない大きな物語を想像し、胸のワクワクが止まらなくなる。
実際の本編が、期待通りか、その反対かは、作品によるけれど(笑)。
予告編というものは、おおむね面白いものなのです。その映画を観てもらうに作ってるものなんだから当たり前といえば当たり前なのですが。


恩田さんの短編には、いまだ語られない部分の予感に満ちた、たくらみのようなものを感じることが多い。
一応、短いお話として完結はしてるのだけど、いやぁまだあるんでしょうその先が、まだ言ってないことがあるでしょうホラ、と詰め寄りたくなるような。
物語を書き始める前に、恩田さんはまず「その物語のポスター(手書き)を作る(まるで映画の宣伝ポスターのように)」のだというエピソードを知ったときは、さもありなんと思った。(今でも毎回そんなことされてるんだろうか…こんなに多作なのだし、さすがにムリかな?)


以前に読んだ、同じく短編集の「朝日のようにさわやかに」のときは、全部の感想を書けなかったので、今回はがんばってすべての話に一言感想をつけました。
長いので興味のある方だけどうぞ↓



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ニックネーム 三森紘子 at 22:19| Comment(0) | TrackBack(2) | 活字・恩田陸

2008年03月12日

声バトンに答えてみた。

小梅さんから回していただきました!
それでは早速↓




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ニックネーム 三森紘子 at 22:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記とか

2008年03月10日

本がつなぐ人との輪 〜久世番子(原作・大崎梢)「配達あかずきん 成風堂書店事件メモ1」

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記事タイトルが図書だよりか何かの標語みたいだなぁ…
これも行きつけの本屋に見当たらなかったんだけど、どういうことだ。


書店が舞台のミステリ小説を、「暴れん坊本屋さん」の久世番子がコミカライズ!
これほどの適任はほかにいらっしゃらないでしょう。
原作も読んでたし、番子さんも好きなので買いました。


しっかり者の書店員・杏子さんと、不器用女王だけど勘はいい学生バイトの多絵ちゃんが、本屋の周りで起こる謎を解き明かす!
謎解きの面白さだけでなく、本屋の内情や、本が取り持つ人との縁や、好きな本に対する愛情が描かれています。
私も短い間でしたが本屋でバイトをしていたので、ちょっと懐かしい気持ちになりながら読みました。
自慢じゃないですが(って思いっきり自慢ですが)コミックの袋詰めは店で一番上手いって言ってもらいました、えっへん!
でも包装は多絵ちゃん並にド下手クソでした…運悪く私に当たっちゃったお客さま方すみませんでした…


漫画版のほうでも、やっぱり「六冊目のメッセージ」が一番好き。
妄想がどこまでも羽を広げて飛んでゆきます。
こんな出会いさー、あるわけねーけどあったらいいよなー。
ああ、島村さんが使ってるペンに猫の顔がついてる! カワイイ。


盗作疑惑やらで漫画業界が殺伐としてる昨今、「ディスプレイ・リプレイ」を読むと、こんなあったかい真相がひとつぐらいあってもいいのに…と思う。
でもあれだな、作中に出てくる「トロピカル」は結構チビッコ向けの漫画だったんだな、絵柄を見るかぎり。


「暴れん坊本屋さん」はわりと濃ゆい作品だったけど、これは爽やかな雰囲気の少女漫画。
番子さん、作風の幅が広いなぁ〜。
「暴本」のような暴走っぷりを期待して読むとちょっと物足りない感じもあるけど、これはこれで好きだなぁ。
キャラクターの造作も、原作のイメージとそれほど変わらなかった。
西岡君の恋が実らなさそうでかわいそう(笑)。
寡黙な内藤さんがちょっと気になります。黙々と仕事をしてるさまがよい…。



原作小説の感想はこちら
「暴れん坊本屋さん」の感想はこちら
この二冊を読んだころは、まだ本屋で働いたことがなかったんだった。
夢がひとつ叶ったよ、あのころの私!
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2008年03月09日

ほんよみのブルース

よみたいほんがありすぎて
買いたいほんがありすぎる


けれど時間も金もない
貯まってゆくのは未読本


この世のほんを死ぬまでに
いったいどれだけよめるだろ


(セリフ)「なぜ ほんをよむのか」と聞かれたなら「そこにほんがあるから」と答えよう


ああ 朝焼けが目にまぶし
ほんよみのブルース














なんだこれorz
疲れてんのか私orz
「orz」のAAってこういうときに使えばいいんだorz


誰かこれの2番を…いやむしろもっと出来のよい1番を作ってください。
ニックネーム 三森紘子 at 22:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記とか

2008年03月08日

日見ずの生涯 〜古谷実「ヒミズ」全4巻

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※結末に関するネタバレを含みますので注意


これこそ「貸してもらわなかったら一生読まなかった漫画」です(私にとって)。
理由は簡単、カバーイラストが怖いから!
特に3巻が怖い。化け物でもなんでもない人間の絵なのに…。
意味のわからないタイトルも怖かったし(あとから調べたらモグラ科の哺乳類の名前だとわかったけど)、なんかもう全体的に怖いので、自分からは手にとることはなかったでしょう。


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ニックネーム 三森紘子 at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・は行

2008年03月07日

耳を澄ましている 〜緑川ゆき「夏目友人帳」5巻

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…TVアニメ化ってえええええ!?


いや、(以前トラックバックくださった)りるさんのブログ拝見して知ってましたけど!(笑) 非常に寝耳に水なニュースです。
そういう(アニメになるようなタイプの)作品だとは思ってなかった。
どうなんだろう。ニャンコ先生(小)のおちゃめな可愛さと、ニャンコ先生(大)の優美なかっこよさをちゃんと表現してくれないとやだ。
妖怪たちのどこかとぼけた怖さをちゃんと表現してくれないとやだ。あと「名を返す」シーンを力入れて作ってくれないとやだ。
「蟲師」のアニメみたいに雰囲気重視でやってくれたらあるいは成功するかもしれないだろうか。どうだろう。


やっぱり不安は尽きませんが、それとは別に、アニメ化という事実はその作品が評価されたという証でもあります。
いちファンとして「ご立派になられて…!」という万感の思いもございます。じいは嬉しゅうございます…!
何となく、「地味ながら聡明で優しき心を持った深窓の令嬢が殿方に見初められ今まさに花開こうとしているのを見守るじいや」の心境です。同時に「お嬢様はとうとう私の手を離れようとしていらっしゃるのだ…」という寂しさもあり、相反する思いに引き裂かれそうなじいやなのです。
う…途中からなんかよくわからなくなってきた。聞き流してください。大体緑川先生はそもそも私だけのものじゃねえよ!


この5巻にしても、アニメ化のことが中にばばんと書いてあるかと思ったら、あとがきの最後でちょろっと報告されてるだけなんですよ…!
なんて慎ましやか…!
あとがきでイメージダウンしちゃう作家さんもいたりするけど、緑川先生の場合は毎巻毎巻右肩上がりだ。
今さらながら私、緑川先生のことが大好きですよ。


さて5巻。
女の子の準レギュラー要員が出てきたのでうれしい。
最初の話の人魚もかわいかった。
ニャンコ先生(小)が相変わらず全体的にかわいくってたまんない。つるふか!
「トンボを捕まえた」って、何やってんの先生ー! ちりとりとホウキも扱えるのね、器用!


夏目が(一時的にだけど)妖怪が見えなくなったときが切なかった。
本来の姿に戻ったニャンコ先生の姿が、夏目の視界から消える。本当はすぐ近くにいるのに、見えない。名を呼んでも返事がない。
そのとき感じた感情を「さみしさかもしれない」と夏目は後々思うのだけれど、ニャンコ先生もきっと同じことを思ったのに違いない。
夏目より何倍も長く生きているニャンコ先生は、人の命の短さも、今が永遠に続いたりはしないこともよく知っている。
けれども、ともに過ごす時間の尊さは、その長さに比例するわけではないのだと思う。


そりゃ、いつか別れは来てしまうんでしょう。
でもまだ今はまだ、そんなことは考えたくないんだよぅ…。


田沼と夏目は友人関係が続いているようなのでよかったなぁ。
クラスの友だちと楽しそうにしている夏目の姿を見られるのもうれしい。
自分に色々なことを打ち明けてくれない夏目を田沼が寂しく思うのは、田沼自身も少し「見える人」だから余計なのかもしれない。
同じ世界を共有できる二人なのに、その自分にすら見えないものをも夏目は見ているのだ。


自分のために主体的に行動するようになってきた夏目の成長が心強い今日この頃です。
6巻では名取さんも再登場するみたいで、お話は少し動いたりするのかな?
たとえいっときでも誰かと心を通わす喜びや、きらきらと愛しい言葉や、そんなすてきなものたちで満ちたこの作品を、もう少し長く見ていられますように。
アニメ化するぐらい勢いあるんなら、当分は大丈夫かな!



1〜3巻の感想はこちら
4巻の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 22:25| Comment(2) | TrackBack(1) | 漫画・な行

2008年03月06日

アニメ「基本のキホン」感想(「おおきく振りかぶって」DVD9巻)

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おお振りDVD、買いました!
9巻だけ。


毎月DVDを買う甲斐性がなく(だって高いよ…コミックス9冊とはわけが違うよ)、初回限定のひぐち先生描き下ろしDVD-BOXもラジオCDも泣く泣くあきらめたものですが、9巻だけは買わずにはいられません。
テレビ未放送の特別編「基本のキホン」が収録されているんだもの!
セ○ンアンドワイで注文したら店頭で買うよりもだいぶ安かった…ラッキー。


ジャケットのイラストが素晴らしくって見惚れてました。
ぱんだぐみ栄口のかわいらしさよ! おっきーのユニフォームのてろんとした感じも好き。
あと、一人出遅れてる水谷がおいしい。おまえはこんなんばっかりか!
描いたのは総作画監督の吉田隆彦さん。
思えば、おお振りのアニメ化が決まり、一番最初にお披露目された宣伝用イラストも、これと同じように上から俯瞰したアングルのものだった。
あのときは期待より不安のほうが何倍も大きくふくらんでいたけど、今となれば何をそんなに恐れていたんだろう!って感じだよ。
本当に幸せなアニメだった。


特典としてついていたビジュアルブックは、メインキャスト全員のインタビューが載っててかなり読みごたえがありました。
DVDを観出すまでに30分以上かかってしまった。
声優さんの写真も載ってて、阿部の人はなんでいつも首に何かを巻いてるんだろうとか、花井の人はなんでこんなにカッコつけて写ってるんだろうとか、水谷の人はなんでかわいく首をかしげて写ってるんだろうとか、いろいろ思って面白かった。
他にもアニメ雑誌等に掲載されたイラスト(?)がたくさん載っていたけど、ひょっとして私はアニメの一枚絵が苦手かもしれない…。
動いてたらいいんだけど。アニメのくっきりはっきりした絵柄で静止画って、なんだかやたら恥ずかしくなる。
恥ずかしさの大部分は阿部だと思うけど…(笑)阿部の表情が生き生きしすぎててなんか恥ずかしい。(でも、アニカンの表紙は好き)


ここでようやく本編に参ります。
でも24話と25話はテレビ放送のときにさんざん感想を書いたので割愛します!(笑)
特別編「基本のキホン」は、コミックス3巻に収録されている番外編。(原作タイトルでは最後に「!」マークがついてます)
三橋たちが西浦に入学する前の年の武蔵野第一高校が舞台で、当時2年のカグヤンこと加具山が主人公。


これがまたびっくりするほど原作に忠実に作られていたので、逆にびっくりしました。
忠実すぎて物足りないくらい!(なんじゃそりゃ!)
構図もセリフもほぼそのまんまで、初見時は紙芝居っぽく見えたりしたけど、2回目以降は慣れて楽しく観ることができました。
ていうか贅沢な不満だよな…。


とにかくカグヤン役の方の声の演技が素晴らしかった。
挫折、冷めてしまった情熱、榛名に対するコンプレックス、才能のない者が勝ちを目指すことへの恥ずかしさ、けれどずっと持ち続けていた「勝ちたい」という思い、それらを見事に演じ切ってらっしゃったと思う。
話のテンポが速いから、「カグヤン、立ち直るの早すぎ!」と思いながらも(笑)、ラストは感動で鳥肌が立ちました。
大河・涼音カップルもよかった。大河が尻にしかれてる感じが。二人ともよいキャラクター。


その他細かい感想。
・榛名の、涼音に対する「はい」とカグヤンに対する「はい」で声のトーンが違ってて、芸の細かさに感心する。
・大河に蹴られた榛名が思ったより遠くまで飛んでた。
・空き缶ちゃんとゴミバコに捨ててるね。
・榛名の肉体(上半身)!
・あっ、涼音がパンツはいてない!(脱衣所で)
・そして部屋ではちょっと露出度が減ってた!
・涼音の持ってるうちわに「涼」の文字が!(笑うとこ?)
・涼音が出てきて慌てて上の服を着出す榛名がかわいい。
・「ああっあんなポーズで許しちゃうのかよっっ」のところのカグヤンの表情がいい
・「望みのない片思いを人に知られてしまった」榛名がいい。こういう3枚目(?)なエピソード、本編では出てこないよなぁ〜。



「もう勝ちを目指すのは怖くない
おもいっきりやって負けても オレはぶっこわれたりしない!
心の底から勝ちたい!!」



3年の夏、カグヤンの最後の夏。
どうかどうか、ひとつでも多く勝てますように!!
夏はまだ終わってなかったよ! アフタ今月号ですっかり終わっちゃった気になってた! あぶないあぶない!


いつの日か、DVDも全巻コンプリートしたいです!
いつの日になるやらだけど。



※ちなみに
24話テレビ放送時の感想はこちら
25話テレビ放送時の感想はこちら
DVDでは、25話のあとに26話(基本のキホン)の予告がちゃんとあったのがうれしかったです。
ニックネーム 三森紘子 at 21:59| Comment(2) | TrackBack(0) | おお振りアニメ感想

2008年03月04日

オンリーワンはひとつではなく 〜いくえみ綾「潔く柔く」1〜6巻

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嗜好遍歴をおおざっぱに辿ってみるなら、りぼん系→ジャンプ・マガジン系→Asuka・Wings系→花ゆめ系→青年誌系という感じで漫画に親しんできた私は、マーガレット系少女漫画に弱い気がする。
弱いというのは苦手とか嫌いとかいう意味じゃなく、「このジャンルならまずこれを読め」と言われているような大御所作家さんの作品をあまり読んでないということです。


いくえみ綾も今回初めて読んだ。
前からこのタイトルが美しくて気になってたものの、貸してもらわなかったら読む機会なかったかもだなあ。
一期一会にありがとう。


ひとつづきの世界で主人公が入れ替わっていくという話の構成が、何っ回も言ってますが私は大っ好きで、「潔く柔く」がそういう話だったというそれだけでまず興奮しました。
それぞれの章は独立した話なのだけど、ちょっとずつバタフライ効果みたいに影響を与え合ってて、うわ〜っていうかふあ〜っていうか、とにかく大興奮だ。
(同じような構成だという噂をきいて、くらもちふさこの「駅から5分」も気になってます)


同一タイトルの少女漫画としては異例とも言えるほど登場人物がたくさん。
(一応描き分けはされているけれど)絵的にはそこまで個性的でもなく、似たような印象のキャラクターに見えるのだが、実は同じような人間は一人も出てきておらず、誰もがオンリーワンの魅力を放っている。
特に「主人公の友人」の立ち位置にいる人物たちがいろんなタイプで描かれていて、すごいと思った。
使い捨てされてない。細かい部分まで手を抜いてない。(というか、手を抜くような人だったらこんな構成のお話描けないだろうけど)


梶間がお気に入りです。登場するとうれしくなった。
なんか顔が好き。私服のセンスも好き。
キヨも好きだった。彼はナヨナヨしてるわけでも乙女でもないが、可愛さと男性的なかっこよさを見事に共存させているので素晴らしい。
女の子では三千花と、あと亜衣が好きかなぁ。
なっちは女に嫌われるタイプの子だけど、ちゃんとフォローが入れられてるのでいくえみ先生は優しいなぁと思った。


瀬戸さん、あたしは
何も言えないけど

ただ ただ

あたしたちは生きて、
進んでいくんだなあと
それだけ、本当に

思います。



一恵がカンナに宛てて書いた、送るあてのないメールが心に沁みる。
携帯電話のあの小さな画面って、ひとつの詩的世界であるよなぁというようなことを思いました。


とりあえず6巻の続きがすっっっごい気になる。
今月中に7巻が出るみたいなので、これはもうぜひとも発売日に早く来ていただいて、友人に早く買っていただいて、そして私に早く貸していただきたいものです。


この「潔く柔く」というタイトルはほんとにいいなぁ。
「かの人や月」とか、他作品のネーミングセンスもすごくいい。他のも読んでみようと思います。
ニックネーム 三森紘子 at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・か行

2008年03月03日

「おかえり」の威力 〜もろづみすみとも「あかるい家族計画」

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最近お近づきになったともだちに、わりとディープなオタクの子がいまして(しかも美少女。敵ナシだ…)、
その子にBL漫画をいろいろと貸してもらっています。開拓するぜ開拓。
一口にBLといっても様々あるようで、…これはどうコメントしたらいいんだ……ってのも中にはありましたが、すごくいいのもあったので、よかったほうの感想を書きます。


この「あかるい家族計画」は7つのお話が収録された短編集で、そのうち「泥っかぶりの枯れないばらを」と表題作は続きもの。
好きな女の子ができてもすぐだめになってしまう澁谷と、同性愛者であることに悩む転校生の吉住が、高校時代に出会い恋をし、大学生になって一緒に暮らし始め、家族になるまでが描かれている。


生まれてからずっと異性を好きになったことのない自分が、もともと異性愛者だった澁谷の将来をつぶしてしまってるんじゃないかと悩んだ挙句、吉住は澁谷に「別れよう」と言ってしまう。
その矢先、澁谷の妹夫婦の子どもが生まれそうだという連絡が入り、病院へ駆けつける。
赤ん坊を抱いて幸せそうに微笑みあう二人の姿を目にし、吉住はさらに絶望する。
彼らのような当たり前の未来が、澁谷にも訪れていいはずなんだ。
自分とでは絶対に訪れない、その未来。


「オレは今日ほどお前と結婚できたらって思ったことはないよ」
そんな吉住の葛藤を、澁谷は軽々と乗り越えてしまう。
両親にカミングアウトした帰り道、吉住を玄関口の前に待たせたまま一度ドアを閉めた澁谷は、またすぐに開けてこう言った。


「おかえり!」


きゅーんときて、ぎゅーっとなった。
泣いてた吉住を安心させてあげたくて、ここがお前の帰る場所だよ、オレたちは家族なんだよーって伝えるために、とびきりの笑顔で出迎える澁谷が本当に幸せそうで、ちょっと泣きました。
ほんとに澁谷のこの笑顔は、たまらない気持ちになる。
きっと誰もが、こんな笑顔で「おかえり」と言ってもらうことを望んでるんじゃないだろうか。幸せってそういうことじゃないだろうか。


それにしても澁谷のこの笑顔は本当に…(しつこい)
私は一人暮らしなので「おかえり」と言ってくれる相手はいないけど、メールで「おやすみ」を言い合える家族がいるので幸せですよ。


表題作が一番好きなお話でした。
「おかえり」の威力はすごいです。




そんな感じで筋書きにうっとり、少女漫画っぽい絵柄にほのぼの、しながら読んでると後半、いきなりご立派なものが予告なしに出てくるのでびっくりします…。
小さいのにご立派だ。…すいません。最後の最後で下ネタです。
よく見たら、帯のコピーに「エロマンチカ☆初コミックス」って書いてあった。
「エロマンチカ」って何だー!? なんか語感がイヤだよ!!
裏表紙のイラストはみ○はしちかこの世界のようなのに…。


なんとなく思ったけど、私はやっぱり、男同士だってことに悩んでくれるBLじゃないと嫌かもしれない。
心の葛藤あってこそが男同士の醍醐味だと勝手に思っている。
そこがきちんと描かれていないものは、その瞬間は楽しく読んでも、また読み返そうとは思えないしなぁ…。


なので、この作品はとても好きな部類に入ります。
あと、あとがき漫画もなんか好きでした。「学生服ガン見」が面白い。
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2008年03月01日

闇の彼方にあるもの 〜上橋菜穂子「闇の守り人」

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「精霊の守り人」の続編、読みました。


チャグムやタンダに別れを告げ、生まれ故郷であるカンバル国を訪れたバルサ。
ずっと触れずに生きてきた、自分自身の傷を見つめ直すための来訪だった。
故郷へ通じる洞窟のなかで、バルサはカンバル国の少年・カッサたちと出会う。
この国を揺るがす大きな事件へ関わること、そして自分の過去と向き合うことの、それが発端だった。


…なんという安定感。
安心しきって読める。
それは、穏やかだということではない。
バルサは、カッサは、カンバル国はいったいどうなってしまうのか…その興味のみで先を読みたくて仕方がなくなる、怒涛のストーリー。ハラハラドキドキして全然穏やかじゃない。


この安心感は、バルサたちがこの物語のなかで本当に「生きている」って思えるからなんだと思う。
バルサの心の奥にずっと燃え続ける怒りやジグロを慕う思い、カッサの少年らしい純粋な心、ユグロの冷酷さ。
怖ろしく映像喚起力に富んだ筆致で紡がれていくこの壮大な物語が、一人の人間の頭のなかから溢れてきたんだということに、驚きを感じます。
そして、畏れ多いことですが嫉妬もします。
こんな世界を身の内に持っている人がいるなんて。そしてそれを、こうやってアウトプットすることができるなんて。


世の中には数多の物語が溢れていて、長く残るものもあればすぐに忘れられるものもあったり、その時代でのみ輝くものもあるだろうけど、この「闇の守り人」は、間違いなく残るだろうな。
ジャンルを超え世代を超え、胸へ心へ語りかけてくるものが、この作品には確かに存在する。
ちょっと大げさな言い方になってますが…そして別に私がここでこんなこと言わなくても確実に後世に残っていくでしょうが…


文庫版のあとがきで、上橋さんは「『精霊の守り人』は子どもに人気で、『闇の守り人』は大人に人気がある」と書かれているけど、なんとなくわかる気がする。
「精霊の守り人」は少年皇子チャグムが話の中心になってたけど、「闇の守り人」はバルサ自身にスポットが当てられているから。
解説ではアニメ版監督の神山健治氏が「もっとも強く心を引かれたキャラクターはジグロ」と書かれているけど、これもうなずける。
もう死んでいるのに、ジグロの持つ影響力ってすごい。
自分を見つめるバルサの旅は、そのままジグロの来た道を辿る旅でもあったんだろう。
クライマックス、ヒョウルとの交感の場面では、泣きそうになった。


他には、「ロッソ」というカンバルの郷土料理が、非常においしそうでした。
カッサが牧童たちのためにロッソをたくさん買ってきてあげるところとか、いいなぁ。


「精霊の守り人」に出てきたチャグムがまた登場するかと思ってたけど、しませんでした。ぐすん。
チャグムの物語は、前作でしっかりひと区切りついてるんだろうな…。
立派な王になったあたりで再会してくれたりしないかな。そうなったらうれしい。



※「精霊の守り人」の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 活字・や行