2008年05月28日

ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」10巻感想その3(田島編・三橋編)

その2はこちら


息切れ気味のその3です。
困った…語りつくせる気がしません!


☆ネタバレご注意☆






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ニックネーム 三森紘子 at 14:17| Comment(3) | TrackBack(0) | おおきく振りかぶって

2008年05月26日

ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」10巻感想その2(崎玉編)

その1はこちら


その2は崎玉成分過多です、というか崎玉のことしか書いてありません。(笑)


☆ネタバレご注意☆


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ニックネーム 三森紘子 at 11:12| Comment(2) | TrackBack(0) | おおきく振りかぶって

2008年05月25日

ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」10巻感想その1(花井編)



表紙だけでこの幸福感!!
いい笑顔っ! いい笑顔〜っ!!



とりあえずこの表紙を矯めつ眇めつするだけで、お腹いっぱいになります。
帯のバーコードから表紙絵のデジタルトレカをダウンロードして、携帯の待ち受けにしてひっそり喜んでいます。(人に見られるとさすがにハズカシイので、この週末限定で・笑)


きましたねえ、5ヶ月ぶりのコミックス!
この巻収録分もまだブログで感想をあげてなかった部分なので、言いたいことがたくさんたくさんほんとにたくさんあります。
でもアフタ感想並みの質量でコミックス感想を書くと、はっきりいって終わる気がしないので、ダイジェスト気味で行かせていただくことをお許しください。
アフタ並みにこまかい感想を期待してくださってた方いらっしゃったらすみません! これが精いっぱいです…。
花井について書いてたらめっちゃ長くなってしまったので、その1は花井成分過多になっております。ご了承くださいませ。



それでは↓
☆ネタバレご注意☆


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ニックネーム 三森紘子 at 22:35| Comment(3) | TrackBack(0) | おおきく振りかぶって

おお振り感想(アフタヌーン2008年7月号)その1



表紙! 表紙! なんだよー聞いてないよ〜!(←うれしい)
丘の上から、決意を秘めた表情で何かを見つめる三橋たち。
視線の先には何があるんだろう? 空? 対戦相手? それとも甲子園? シチュエーションが気になる〜。
後ろのほうでヘラヘラ笑ってるのは間違いなく水谷だろうなー。
ロゴの入ってない、ちゃんとした一枚絵が見てみたい! いつかコミックスに収録されるといいな!


というわけで、今月号の感想です。
☆以下ネタバレご注意☆
本当に…長くて、すいません…




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ニックネーム 三森紘子 at 08:36| Comment(2) | TrackBack(0) | おお振りアフタヌーン感想

おお振り感想(アフタヌーン2008年7月号)その2

その1から先にお読みください☆
引き続きネタバレご注意です。



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ニックネーム 三森紘子 at 08:35| Comment(6) | TrackBack(0) | おお振りアフタヌーン感想

2008年05月22日

君の近くへ 〜中村光「荒川アンダーザブリッジ」7巻

0522

もう7巻! 結構続いています。
今一番ノリにノッている感じの中村光先生の代表作。
表紙かっこいいなあ。そしてリクはもう表紙に登場しない運命なんだろうか(笑)


ニノとリクがますますラブラブでいいな!
話自体はずっと相変わらずなんだけど、二人の仲は少しずつ進展しているのがたまらん。
ニノがリクを好きな気持ちが見えるとうれしい。
デートに誘ってOKもらえたときの、バシバシとP子をたたいて嬉しさを表現するニノが可愛すぎる!!


この巻で初登場した、アマゾネスと天狗三人衆が好き。
アマゾネスは最初のインパクトが強すぎて出オチ感まんまんだったんだけど、思った以上に話に絡んできたなぁ。
だんだん本気で可愛く見えてくるよ。ケナゲ! 確かにケナゲー!
天狗三人衆はアマゾネスのことが可愛くて仕方ないんだろうなぁー!
彼らの素顔が見たいです。普通にかっこよさそう。


巻末には恒例のカラーページに加えて、キャラクタープロフィールもついてます。
「星が意外に若い!」とか「P子が意外と歳くってる!」とか「マリアさんどんだけ暗器隠し持ってんの!」とか「アマゾネスまじで女子高生世代なのかよ!」とか、いろいろ楽しめてお得!
シスターのほうがまだアマゾネスより背が高かったので安心した。


あ…思ったほど書くことがありませんでした。
変わらず楽しめたのは確かです。面白さが一定のまま7巻まで続くのはさすがだと思う。
性根が汚いようで実はそうでもない星が結構好きです。


5巻の感想はこちら
6巻は…そういえば単独の感想書いてないや。
ニックネーム 三森紘子 at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・あ行

2008年05月20日

ちんまりしてください 〜西森博之「お茶にごす。」4巻

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アレ…これまだ4巻までしか出てないのか。
既に長期連載の風格を醸し出してるような気がします。
ほんとに好きです、このマンガ。


人生で初めて笑い物にされ、その原因となったまークンに復讐を誓ったブルーこと樫沢。
彼がその後どう転ぶかが非常に楽しみだったのだけど、こうなるとはー。


なまじっか「かっこいい自分」のイメージを守ろうと画策したばっかりに、まークンの前では絵に描いたような「金持ちの悪党」を演じ続けるハメになった樫沢ブルー。
オマエのような小虫、とか言い出したコマでは爆笑でした。そうきたかブルー!
なんか、「転んでもただでは起きない」というよりは、「ただでは転ばない」というべきその切り返しに、うっすら感動すら覚えたよ!
ウププ。やっとブルーのことが好きになれそうだ。


西森先生のこの、救いの手をのばさないと決めたらとことんのばさないS具合がけっこう快感です(笑)。
いや、ある意味慈悲深いのかしら?
でもひとまず出番は終了。さよならブルー。


4巻の後半は、アニメ部部長と友情を深めあったり、下心満載で合宿に行きたがったり、平和な日常が続きます。
下心といっても、肝試しで女子と急接近したいとか、そんな感じなのでかわいいもんです。


浴衣を着た部長さん(想像)。
服の裾をちんまりつかむ部長さん(想像)。
猫の気持ちになって「に゛え゛〜」と鳴く部長さん(これは本物)。
ああ…かわいいなあ〜。
近くにいくとめっちゃいいにおいがするんだろうな〜(お前は年上のお姉さんに憧れる男子か・笑)


山田が必死で立てようとしてるフラグも夏帆相手には無効だったり、顧問・縦島はひとり島流し状態だったり、どこに行ってもイヤ〜な奴は湧いてきたり。
相変わらずな茶道部メンバーが、肝試しをとどこおりなく実施することはできるんだろうか。そして、部長さんの浴衣姿は果たして実現するのか…!(笑)


「私は人を批判できても、褒めるなんて不可能なのよ!!」「(そんなことしたら)人格が崩壊するわよ!!」と言い切った夏帆ちゃんが面白いです。
あと、ちらっと道士郎が登場してたのが懐かしかった!



1巻の感想はこちら
2巻の感想はこちら
3巻の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・あ行

2008年05月18日

泣かない男と死なない男 〜成田良悟「バッカーノ!1931 鈍行編」「バッカーノ!1931 特急編」

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バッカーノシリーズ第二作目は、二冊で一対の話になっているこちら。
どっちか一冊だけだと「あれはどうなったの??」ってのが多くて、非常に気持ち悪い。ぜひとも二冊同時に読むのがオススメです。
「鈍行編」を読んだあと、続きが気になりすぎて「特急編」は二時間で読了しました(私にしては速い!)。
あ〜スッキリした〜。あ〜面白かった〜。


前作でフィーロ達がNYを舞台に馬鹿騒ぎを繰り広げてから一年後の1931年アメリカ。
大陸横断特急「フライング・プッシーフット」に乗りこんだ様々な思惑を胸に秘めた人々が、列車内を所狭しと暴れまわる。
「線路の影をなぞる者」――レイルトレーサーとは一体何者か?
生き残るのは誰か? 最後に笑うのは誰か?



普通にネタバレあります注意↓

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ニックネーム 三森紘子 at 19:24| Comment(3) | TrackBack(0) | 活字・は行

2008年05月17日

もう諦めない 〜天乃タカ「本の元の穴の中」5巻

0517

そんなに長くは続かないだろうな…みたいなことを前に書いてたんだけど、ほんとに5巻で終わってしまった…。
長く引きのばすようなタイプの話ではないけど、もうちょっとの間ぐらい彼らの旅を見ていたかったなあ。


頭に角を持つ「鬼」のキイチは、「樹」となって世界を救うために犠牲にならねばならない。
そのため追われる身となった一行が向かった水の本処で、ハナもまた世界を支える「樹」の代わりになれるのだということが明らかになる。
その事実に動揺していたキイチは、そこで同じ角を持つ鬼の少女・美樹と出会う。
本処の、天守の、そして元太郎の出した結論は? キイチとハナの運命は?
本を巡る絆の物語、とうとう完結です。


自分が犠牲になるか、ハナちゃんが犠牲になるか、それとも第三の道に望みをかけるのか。
こんなに小さいのに、こんなに重い選択を迫られるキイチがかわいそうで、「お前一人のわがままで世界を滅ぼすのか?」なんて残酷な言葉をつきつけられるのが辛くて辛くて。
どうなることかと思ってましたが、ご都合主義な部分もなくはなかったけれど、大団円でおさまってくれて本当に良かったと思います。


樹になるために自ら穴へ飛び込んだキイチに向かって、サメが「行くな」と叫ぶところでは、ついに…!と熱いものが込み上げてきた。
やっと本音が出たんだね…。
キイチを個人ではなく、「鬼」としてしか見ていなかった頃、話をしてその心に触れることで、次第にキイチという人間を気にし始めた頃。天守の誇りが何よりも大切なサメは、いつだって頑なで、自分が一度信じたことを曲げようとはしなくて。
そのサメが最後に選んだのは、伸ばされたキイチの手をつかむことだったんだね。
本当のサメは、キイチに樹になって欲しくなかったのだ。ああ、うれしい。


そして、元太郎さんも。
旅に同行すると言い出したキイチを、最初は足手まといとしか思っていなかったのに、行動をともにするうちに彼の純粋さを知り、強さを知り、ときには自らを省み、危機には血相を変え、顔をぐしゃぐしゃにしてその無事を喜ぶほど、元太郎さんにとって愛しい存在にキイチはいつの間にかなっていたんだなあ…。
元太郎さんは決して、「何でもできる賢い大人」ではなかった。力を制御できずに苦しみ、罪の重さに潰され、迷って、悩んで、大切なものをこぼしたくなくていつだって必死にあがいていた一人の人間でありました。そして、そのことがとても愛おしかった。
そんな元太郎さんも、物語の最後には安らぎを手にいれることができたんだと信じたい。
だって、昔と同じように手を添えて助けてくれたお父さんの、元太郎さんが見た幻かもしれない姿は、確かに笑っていたんだもの。
お父さんはきっと今も、ハナちゃんの中にいて元太郎さんを見守ってくれているもの。


ラストはページ数がもう少し欲しかった!
でも、作者側としては、大ゴマで見せたいところは全て見せた!描き切った! という感じなんだろうなとは思う。
その証拠に、加筆できるページ数がありながら、ラストを描き足す代わりにヒルと美樹のエピソードが描き下ろしされているし(美樹めっちゃかわいいな…)。
美樹たちはパッと出てきてすぐに退場してっちゃったので、描き残した部分もあったんでしょうね。
でもでも、見たかったんだ…。ガンちゃんとの再会とか、サメとキイチの友情の行方とか、ヒルのその後とか、○年後の元太郎さんとか(ほとんど今と変わらないだろうけど)…!
一コマだけだけど成長したハナちゃんの姿を見れて嬉しかったです。人間になれたんだねえぇ…(涙)


絵に惹かれて読み始めたこの「もとあな」でしたが、良い出会いでした。
こういう出会いがあるからやっぱり表紙買いってやってしまうのだよね。
天乃&タカ両先生の次回作は、いま旬の(笑)執事ものだそうなので、そちらのコミックスも楽しみに待ちたいと思います。



1巻の感想はこちら
2巻の感想はこちら
3巻の感想はこちら
4巻の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・ま行

2008年05月15日

最近のほん 5月1〜15日

最近は心がいろいろとモヤモヤしてささくれてたのですが、そのへんを脳内ブログにつらつらと書いたら、なんだかちょっとスッキリしました(笑)
便利です、脳内ブログ!(笑) 更新も削除も簡単だし、何より私しか見る人間がいないので好き勝手書けるし!(三森は病んでいるわけではございません!笑)


お気楽人間も歳をとるんだなあ。
でも三つ子の魂百までというように、歳をとってもお気楽はきっと直らんと思うので、「なるようにしかならない」をスローガンにこれからも生きていきます。
今を楽しまずにいつ楽しめばいいんでしょう?
レジが複数ある場合、私の並んだ列が決まって一番進みが遅いのは何でなんでしょう? 謎です。


そんな調子で詮無いことをぐるぐる考えていたので、お友だち(と私が勝手に思ってる)ブログ様方の素敵な話題にコメントして廻りたい気持ちはいっぱいなのに、不義理をしております。
近いうちに押しかけたいです(笑)



●最近よんだほん


(漫画)
・六花チヨ「IS〜男でも女でもない性〜」6〜9巻
・三浦健太郎「ベルセルク」32巻



ひとつ前の記事で写真を載せてた分のほんは、一応単独で感想を書きたいと思っているので、今回は少なめです。
ほんとに少なっ! 漫画喫茶に行けなかったのも大きいな…


「IS」→美和子がんばれ! 伊吹がんばれ! そして春がんばれー!
こういう性を真面目に取り扱った少女漫画こそを、少女たちに読んでほしい! イケメンにいきなり押し倒されて感じちゃう!みたいな少女漫画はそれなりにホドホドにしていただいて(笑)
「ベルセルク」→…今までの話忘れたー! この漫画は果たして完結するのでしょうか? 永遠に続きそうな気がする。ファルネーゼ様とセルピコが好き。


この前実家に帰ったときに、藤田和日郎先生の原点にして代表作「うしおととら」を発見して(どこに仕舞ったかわかんなくなってた)、時間がなくて3巻までしか読めなかったのだけど、その時点ですでに名場面がてんこ盛りでやばかったです。
人のために怒れるうしおの強さ優しさや、
最後の最後に人だった頃の気持ちを思い出すことができた礼子のお父さんや、
関係のない人を巻き込むことを恐れて一人怖い思いをすることを選ぶ真由子の強さや、
「さあ、あたしをぶっとばしてごらん」とうしおを一喝する麻子の不器用な思いやりや、
「しばらくは喰わないでいてや」ることにしたとらの心境の変化や、
お母さんの形見を「ただのトランシーバーさ」と言い切ることのできたタツヤの成長や。
ううっ、泣いてばっかり。
とらちゃんはなんであんなにかっこいいんだろう。



●最近気になるものいくつか


・おおきく振りかぶって アニメーションファイル

気になるといえばこれしかねえ!(笑)
本屋に並んでいたこれの表紙を穴があくまで凝視しつつ、この期に及んでまだ購入を迷っています。これを我慢するんだったら尚のことイベントDVDも買えないし、DVDを我慢してこれを買うか…、それとも…
原作のファンブックとかだったら、一秒も迷わず買うんだけどなあ!
内容はどうでしたか、K梅さん、Mさとさん、Mおさんっ!(笑)


藤田和日郎「月光条例」1巻、6/18発売予定
わーいうれしいー!!


・視聴中のTV番組
「図書館戦争」「精霊の守り人」「ROOKIES」は順調に観てます。
どれも面白いなあ! 小出恵介は毎回泣いてるけど、それは原作通りの設定なのかしら。早く原作読みたいよー!!
ニックネーム 三森紘子 at 11:18| Comment(5) | TrackBack(1) | いろいろ簡易感想

2008年05月13日

読んでるんですけど

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色々本は読んでるのですが、なんだか「感想書けない病」に陥ってしまってひとつの記事にものすごく時間がかかります。
吐き出したいのに言葉が出てこない…
も、もしや五月病!?(笑)


更新頻度が少なくなっても生きておりますので。
5月末のおお振りラッシュに備えて体力を温存しておかないといけませんね!
ニックネーム 三森紘子 at 12:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記とか

2008年05月11日

レッツチーズフォンデュ! 〜増田こうすけ「ギャグマンガ日和 公式キャラブック こぞりこぞって大集合 日和キャラ大全集〜kozorimakure〜」

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とりあえずタイトルが長い! そして増田先生はどんだけ「こぞる」という言葉が好きなんでしょう。
前に出てた日和のファンブックはちょっと微妙だったので、今回も買おうか迷ってたんだけど、このタイトルと、新作マンガに新作小説(!)収録という情報と、表紙の仁王立ちする太子のお姿には勝てず、買いました。


カバーはリバーシブルになっていて、裏面は「夢野カケラの初めてのファンブック(嘘)」です。
途中まで素直に喜んでた夢野先生がおいたわしい…。
ポストカード2枚に、メカマツオ1号とラヴ江のペーパークラフトも付いていて豪華! ペーパークラフトはヒマでヒマでしょうがないときにでも作ろうと思います。ラヴ江のほうが難易度高そう。


キャラブックの名に恥じず、今まで登場したすべて(?)のキャラクターを紹介。
その数なんと1493。編集さんすごすぎる! もし増田先生本人が携わってるとしたら更にすごすぎる。
半分くらい忘れてたよ、登場キャラ。


併せてキャラ人気投票の結果も発表されておりますが、

1位:松尾芭蕉、2位:聖徳太子、3位:小野妹子、4位:河合曽良、5位:うさみちゃん・クマ吉(同票数)

という結果でした。
芭蕉さんまさかの1位!! とはいえ納得の1位です。
個人的予想では太子が1位かなと思ってたんだけど2位。でも1位との差はほんとに僅か。
妹子と曽良君は妥当だなあ。このトップ4は不動な気がする。
うさみちゃんとクマ吉が全く同じ票数っていうのが因縁を感じて怖い…。


私ならやっぱり妹子に一票です。なんか顔が好き。
増田先生も「顔が何となく好き」ってコメントされててちょっと嬉しかった。
「アホな太子をサポートできるのは妹子だけ。もし彼がいなかったらと思うと恐ろしい。日本は無くなっていたかもしれない。」というキャラ紹介に盛大に噴きました。
次点は夢野カケラかなあ。すごい応援したくなる。でもきっと、描くマンガは面白くないんだろうなあ。


実写版奥の細道は、きっとヒドイだろうと思っていたけど予想以上にヒドかった(笑)
芭蕉さんの顔の皮膚は何故こんなにもツヤツヤと黒光っているんだ!(笑)
しかも木に登って降りれなくなって「おりれ〜ん」とか言ってる! 最高だ!
あと俳句コンテスト優秀作発表ページで、芭蕉さんと曽良君のセリフが入れ替わってるっぽい。誤植ですね!(←うれしい)
早速担当さんに電話して、「何で芭蕉がこんな口調なんスか!」「やっちゃったぜ」みたいなやりとりをしていたらいい。


小説はあの名作、「シール」の第3弾でした。
「感動巨編」というアオリ文句はおおむね当たっていると思います。読後せつない気持ちになりました。


うすた先生のファイト野村の大胸筋はリアルで怖いよ!


グダグダな感じになってきたところで感想を終わります。合い言葉はレッツチーズフォンデュ!(増田先生談)


コミックス9巻の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 21:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画・か行

2008年05月08日

猫・義母・花粉・赤い櫛 〜「寺山修司未発表歌集 月蝕書簡」

0508


 幻燈のひなたぼこりに一匹の猫がけむりとなるを見ており



寺山修司が好きです、とか言ったら怒られそうなくらい、彼について詳しくないです。
映画「草迷宮」と、武田真治が出てた「身毒丸」と小劇場でやってた「花札伝綺」と、いくつかの著作を読んだことがある程度。句集も読んだ覚えが一応ある。
そんな体たらくですが、こっそりここで「好き」と言うことを許していただけるとうれしい。


タイトルにあるように、寺山修司が書きためていた未発表の短歌を集めたものが本書です。
著者がすでに故人になってから刊行された本って、もしかしたら人に見せるつもりのなかったかもしれないものを盗み見てるようでちょっとドキドキする。
でも生前の寺山氏は「月蝕書簡」というタイトルまで決めていたそうなので、発表する意向はあったんでしょうね。推敲が足りてないものもあるみたいだけど。


解説で佐佐木幸綱氏が「一首に物語的奥行きを持たせるうたい方」と書いておられるけれど、それこそが演劇や映画などの物語をつくり続けた寺山氏の短歌がもつ最も大きな魅力なんだと思う。


 面売りの面のなかより買い来たる笑いながらに燃やされにけり



本書の一番初めに収められているこの歌。この歌を目にした瞬間から、私の意識は別世界に飛ばされる。
其処はうつし世でもあの世でもない、寺山修司の中だけにある夢想世界である。


彼が自らの夢想をかたちにできる人でよかった。
そこに私は追従させてもらって、身を任せて何だかわかんないとこまで行けちゃうから。自分一人では絶対に行けないとこまで。


没後二十年余りを経ての「新作」がうれしくて、つい図書館で借りてしまいました。未読の既刊作品がまだまだあるくせに。



 かくれんぼの鬼のままにて死にたれば古着屋町に今日もくる父


 父と寝て目をあけている暗黒やたった一語の遊星さがし


 まなざしが一羽の蝶となりてゆく迷路あそびのゆきどまり春


 王国を閉じたるあとの図書館に鳥落ちてくる羽音ならずや





トリップしそう。
ニックネーム 三森紘子 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 活字・か行

2008年05月07日

やがて愛しき馬鹿騒ぎ 〜成田良悟「バッカーノ! The Rolling Bootlegs」

0507

「。・:*:・☆ 蜜  屋 。・:*:・☆」の春(はじめ)さんにお勧めいただいてたバッカーノをやっと読みました。
いつまでたっても古本屋で出会えなかったので、堪えきれずに新品で購入(笑)。


1711年、ある錬金術師が悪魔の酒を飲んで不老不死を手に入れ、同時に家族と仲間の多くを失った。
1930年、禁酒法時代のニューヨークで、再び「不死の酒」が暗躍しようとしていた。
裏組織「カモッラ」と「マフィア」が、風変わりな泥棒カップルが、世界掌握の野望を持った不死者が、チンピラが、警察が、偶然ではなく必然のように絡み合い、衝突し、共闘し――”バッカーノ(馬鹿騒ぎ)”の幕が開く。


たくさんの人物が入り乱れる群像劇だけど、人物ごとに視点が変わってるというよりは、「神の視点」で固定されていると言ってよいと思う。
当然か…このお話自体が誰かに語られる物語という体裁をとってるんだから。
それも「日本語が堪能なカモッラの出納係が、日本人観光客に向けて語った物語」という設定にしたのは上手いなと思う。
ニューヨークが舞台でありながら、「恵比須顔」なんていう日本でしか通じないだろう慣用表現を使うことができるから。
ところでこの日本人観光客、単なる聞き手にしては個性的すぎるような気がするので、この先も登場する予定があるんでしょうか。


そういうわけで、主人公と呼べる一人がこの話には存在していない。個性豊かな登場人物全員が主役だと考えればいいんだろう。
その中で私が大好きなのはアイザック&ミリアの強盗カップル。
なんて可愛いんだこのバカップル!(←大いにホメています)
行動から台詞から、何もかもがお花畑で素晴らしい!
この物語で一番幸せに生きてるのはこの二人な気がするよ。
「もっとも、そんな大きな事を気にする二人ではなかったが。」って一文が、正しく彼らを言い表しててウケた。大好き。


ガンドール三兄弟も好きだし、ランディとペッチョの凸凹コンビを含めたマルティージョ・ファミリーの面々も好き。
でもやっぱり一番はバカップル! 二〜人のために〜世〜界はあるの〜(笑)


終盤には読者のためにちょっとした驚きを用意しつつ、しかも用意の仕方が親切。
取りこぼさせない配慮は人によってはいらぬお世話かもしれないけど、おつむが上等でない私にはうれしいです。安心できるし。


ライトノベルって、アニメや漫画になるべくして描かれたもののような気もします。
だって映像を想像しやすいもの。道端で急に踊り出して車にはねられる強盗カップルの姿や、ダラスをドラム缶につめてひとしきり笑ったあとのガンドール三兄弟の冷たい表情や、ヒャッホウひゃっほう言いながら楽しげに騒ぐファミリーの様子や、アイザックが残した林檎の看板へのらくがきなどなど。
だから、人気が出たらアニメ化(または漫画化)されるのは当たり前っちゃあ当たり前ですね。


アイザックとミリアにまた会いたいので、続きも読もうと思う。
アニメを観るためにも。OPに登場する人、まだ全員出てきてないし!
ニックネーム 三森紘子 at 10:20| Comment(4) | TrackBack(0) | 活字・は行

2008年05月05日

蜜蜂の群れや、青い月

パンダパワー
※この記事はどうでもいい記事です。


小学生の頃から使っていた学習机をとうとう撤去するというので、棚のものや引き出しの中のものを片付けてくれと家族から要請を受け、実家に帰ってきています。
最近は帰るたびに片付けばかりしている気が。


ものすごい年季の入った机なので、中に詰め込まれていたものはそのまま私の歴史といっても過言ではなかったです。


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ニックネーム 三森紘子 at 19:37| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記とか

2008年05月04日

からからと回り始めたかざぐるま 〜オノ・ナツメ「さらい屋五葉」第四集

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表紙は政と新キャラの銀太。裏表紙は、ひそかにお気に入りの立花さんがピンで張ってます! やったね。
立花って名前が出てきたのは4巻になって初めてだったかな。刑事ドラマなんかに出てきそうな名脇役っぽいいでたちが好き。


俄かに巷を騒がすようになった拐かし一味「夜烏」の噂。代理業銀太の接触。八木の過去。既にこの世にいない、「弥一」という名の男。兄貴と呼ばれる頬に傷持つ男。ところどころ透かし見えてきた弥一の素性。


五葉の仕事では殺しはやらないと言いながら、自分を探してきた男の命はためらいなく奪うイチさん(いや、ためらいはあったのかもしれない、すぐには死ななかったわけだから)。
政や銀太の事情をつまらねえと言うたびに、イチさんが何を厭い何に囚われているかが垣間みえる、でも事の全貌はまだみえてこず。


オノさんはわりといつも、対象を観察というか観賞する視点でおはなしを描いているような印象を受ける。
それだけに展開がどう転んでもおかしくないような、やると決めたら容赦なくやってしまいそうな予感。
特にイチさんは、何にも未練を残さずにふっといっちゃいそうな空気が最初からあったからなあ。


結局、誠と呼ばれのちに弥一と呼ばれた男のことを何もわからせずに終わってしまうのか、知りたいけど知ることを選ばなかった彼らのなかに政や銀太が入ることで否が応にも暴かれていくのか。
政が出会って見てきた「弥一殿」という人間もまた、イチさんの正しい一面であればいいと思うのだけど。
私たちには、人一人わかることすらひどく難しい。


ゆるやかだった風が勢いを得て、いよいよ激しくかざぐるまが回り出したような按配のさらい屋五葉。
次巻にて大詰めの展開か? 予告を見た限りではそんな感じです。(台詞しか載ってないけど)


まあでも、陰ある男が苦悩する姿っていうのは傍観者として眺めてるぶんにはオイシイです。ごちそうさまです(笑)。
それから銀太は途中でざんぎり頭にしたけど、それだけで一気にイタリア〜ンな雰囲気が出てきてしまうから不思議。



一〜二集の感想はこちら
三集の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 14:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画・さ行

2008年05月03日

光る走路 〜佐藤多佳子「一瞬の風になれ」3

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…おもしろいっ!
第一部よりも第二部のほうが、第二部よりも第三部のほうが確実におもしろかった。素晴らしくスロースターターな小説でした。


でも、新二の成長を描くためには三冊という分量が必要だったのだと今ならわかる。
足が速いだけで陸上のりの字も知らなかった新二が、連や仙波と競い合えるまでになるなんて…。
身体だけじゃなく心もこんなにデッカくなるなんて…。
なんだろう、もうすごい。すごいすごい。こんなにすごいって思えるのは、やっぱり第一部から通して読んでこそなんだろうな。


健ちゃんの背中をずっと見てきて、連と一緒に陸上部に入って、根岸たち同級生と出会って、みっちゃん先生と出会って、他校のライバルと出会って、守屋さんたち先輩を送り出して、桃内たちが入ってきて、そのあと鍵山たちが入ってきて。
新二が感じたこと、考えたこと、悩んだこと、わかったこと、信じられたことはみんな、陸上に出会って、たくさんの人々と出会って、新二の中に生まれたものなんだなぁ、だからこんなに光り輝いてみえるんだなぁと思うと、まるごと抱きしめてしまいたい気持ちになった。
新二だけとかじゃなくて、部員のみんなもみっちゃんもライバルも家族も、そこにある空間全部まとめて!


新二はつくづくキャプテンに向いていたなあと思った。
人のことを本当によく見ているし、よく考える。まわりを気にせずにはいられないんだな。
それで自分をないがしろにしたりペースを乱されたりするんじゃなく、まわりの人たちの思いを自分の力にしていくことができる。
自分が「できない」ということにくさらず、反復練習を苦にしない粘り強さを持っている。そして、強い相手を目指すモチベーションを常に持っていられる。
あっけらかんとそういうことができてしまう新二の陽のオーラに引っ張られる。あざとさや嫌味がちょっとは出そうなもんなのに、それが全然なくてとても気持ちがいい。


最後の4継リレーのくだりを読みながら、「完璧」という言葉が頭に浮かんだ。
欠けているところがひとつもない…実際の走りだけじゃなくて、前日の失敗をフル活用して、4人が4人とも自分と他の3人を信じていて、みんな同じ気持ちだってことをみんながわかっていて、メンバーから外れた根岸たちも気持ちは一緒にリレーを走ってて、守屋さんたちが応援に来てくれて、しのぎを削り合うのにふさわしい、これ以上ないほどすごいライバルがいて…。
この一走をするまでに、彼らは数えきれないほど走ってきていて。うまく走れて笑ったり走れなくて泣いたり、頭と体がばらばらになってしまったりケガしたり気持ちが折れたり、そういうことを繰り返しながらだんだん強く速くなって、チームメイトと深く団結していって。


ああ、なんてすごいんだろう!
ジッとしてられん! なんか全身が熱くって!
興奮しすぎて、鼻息の荒いまま仕事に行ったりしていました(通勤電車で読んでたので)。


このあと、新二は谷口に告るんでしょうねえ。
きっとめちゃくちゃさわやかな告白シーンになるんだろうなああ。ああ書いてほしかった! 読みたかった!
こうなったら脳内補完だ!(笑)


第一部で読むのをやめなくてほんとによかった!
でもこんなに興奮させられちゃ、まともな感想が書けなくて困るよ、もう。
根岸がなんとなく好きだったな。あと守屋さんと、みっちゃんも。


1〜2の感想はこちら
ニックネーム 三森紘子 at 17:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 活字・あ行

2008年05月02日

最近のほん 4月16〜30日

日差しも強くなってきたので紫外線対策に余念がありません。
ほっぺたにあるほくろがこのごろ大きくなってきた気がして大層ショックです。気のせいかもしれないけど。
ヤツラ(=UV)はじわじわと確実に我々の身体を侵蝕していってるんだぜ…おそろしい子!


GWは引きこもって読書三昧をしたいです。でも大掃除もやらなきゃいかんし実家の机を撤去前に空っぽにもしとかないといかん。
たぶん四日間すぐに過ぎてしまいそう。一週間ぐらい休みの人がうらやましいな〜。
あったらあったで、ダラダラ過ごしてしまいそうだけど。



●最近よんだほん


(漫画)
・迫稔雄「嘘喰い」7巻
・桜井のりお「みつどもえ」1〜3巻
・きゆづきさとこ「GA 芸術科アートデザインクラス」1巻
・大和和紀「春はあけぼの殺人事件」
・篠有紀子「高天原に神留坐す」全3巻



「嘘喰い」→そろそろ1巻ごとでは話を追えなくなってきたな…まとめて読まなければ。梶ちゃんの親が非道すぎていっそ笑える…
「みつどもえ」→こういうおバカエロは嫌いじゃないです。自分で買うことはないだろうけど。
「GA 芸術科アートデザインクラス」→芸大出身の弟の本棚から拝借。あるあるネタなんだろうけど門外漢にとってはよくわからないことが多かった。「素猫(すねこ)」はかわいい。
「春はあけぼの殺人事件」→「はいからさんが通る」を思い出して懐かしかった。大和先生、あさきゆめみしを描きながらこんなのも描いてたのか!
「高天原に神留坐す」→タイトル見て小難しそうと思ってたけど、面白かった! ロマンスあり笑いありウンチクありですごく楽しめました。もっと知名度上がればいいのに。神社が舞台の、女神主さんの話です。おすすめ(特に大人の女性に)。



●最近気になるものいくつか


・ドラマ「ROOKIES」
観ました。とにかく小出恵介がイイ! 泣きの演技にもらい泣きした。スゴイなぁこの人は。
熱血教師もの&スポーツものの王道を行きつつ、佐藤隆太がまっすぐな教師役にぴったりで引き込まれる。続けて観よう。
と思ったのにさっそく第二話を見逃した。チクショオオーー!!


・アニメ「図書館戦争」
二話まで観ております。すごいスピード展開! そのぶんラブ度は低めだけど、アクションシーンはかなりかっこよかった。動くアニメの強みだなー。
それにしても柴崎が美人!美人声。郁の声もイヤミがなくって好きだ。


・佐藤友哉「水没ピアノ」
文庫版が出ている!!!
佐藤氏の著作で一番好きな作品です。加筆修正もあとがきもないみたいなので買ってないけど、ほんとはめっちゃ買いたい!本棚に並べたい!
「子供たち怒る怒る怒る」も文庫になってますね。うー。



・長野まゆみ「カルトローレ」
長野まゆみはもうずいぶん長いこと離れちゃってるけど、新聞の広告を見て久しぶりにこれは読みたくなりました。
アマゾンに画像がなかったので、新潮社のサイトを。この表紙素敵。


・クラフト・エヴィング商會関連の著作
好きなんだ! ということを忘れないために、ここで一度表明しておきたい(笑)
ハードカバーでお値段が張るものが多いので、なかなか集められませんが。



・読みたいものが山程
あって本当に困ります。
「GIANT KILLING」「少女ファイト」が冊数たまってきたので、そろそろ手を出してみたい。
「モリのアサガオ」もずっと気になっている。気持ちが沈みそうだけどきっと面白いだろうから読みたい。
でも欲望のままに手を出していたら破産する! そうか、こんな時こそほんよみのブルースだ!(笑)




なんだか「はぐノート」(欲しいものを貼っていくノート@ハチクロ)みたいになってきましたこのブログ。
ニックネーム 三森紘子 at 11:55| Comment(2) | TrackBack(0) | いろいろ簡易感想

2008年05月01日

宴の締めには腹鼓 〜森見登美彦「有頂天家族」

0501

くつくつ、くふくふと笑いながら読む。なんとなく「平成狸合戦ぽんぽこ」のナレーションの名調子を想起しながら読む。
そう、今回は狸が主人公の物語です。遅ればせながら本屋大賞ノミネートおめでとうございます。ようやく図書館から回ってきたので読みました「有頂天家族」。


森見登美彦にハマるかどうかは、文体にハマるかどうかだと思う。
文体がダメだという人には、「何が面白いのかわからない」と言われたりする。
「何がって…全部」としか言えないので、話し合いは平行線のまま交わらない。これは如何ともしがたいのでしょうがない。


語り手をつとめるのは糺の森に住む狸、故・下鴨総一郎が三男、下鴨矢三郎。


 父亡き後、(中略)「あの下鴨総一郎の血を受け継ぎそこねた、ちょっと無念な子どもたち」という我々に対する世間の評価は定まった。
 それを小耳に挟んだ長兄はその憤懣やる方なく、八つ当たりに岡崎公園の松に巻かれた菰(こも)を剥がして廻り、「必ず父上を超えてみせる」と右の拳を固く握った。次兄は「そんなこと言われたって、知ったこっちゃない」と井戸の底でぷうっと泡を吹き、私はとっておきの美味しいカステラを食べて腹を膨らまし、弟は「お母さんごめんなさい」と小さく丸まって、これもやっぱりカステラを食べた。



彼ら狸はいろんなものに化けて、人間社会にしばしば顔を出す。矢三郎は頭ぼさぼさの「腐れ大学生」、その母はタカラヅカ風美青年「黒服の王子」の通り名を持っている。
人間に化ける狸がいるならそりゃ天狗もいる。鼻っ柱ばかり強いまま落ちぶれてしまった老天狗や、人の身でありながら天狗よりも天狗らしい妖艶な悪女もいる。
そんな有象無象の輩が、京の街を舞台にどんちゃん騒ぎを繰り広げる。


中でも下鴨家の末っ子・矢四郎のかわいさは筆舌に尽くし難い。
マジで(*´д`*)←こんな顔にならざるを得ない。
「尻尾丸出し君」だの「ちん(くしゃみの音)」だの「フカフカした尻尾」だの「兄ちゃん、ごめんよ。恐くてもう化けてられない」だの、どこを切っても金太郎飴のごとくかわいさが現れるので困る。いや、困らない。かわいい。


馴染み深い京都が舞台なので、二割増しで楽しい。
レストラン菊水と東華菜館の間の四条大橋を通るたび、やや蛇行する寺町三条のかに道楽の四つ辻を通るたび、阿呆でかわいらしい狸たちや高らかに笑う弁天様がいやしないかと空を見上げてきょろきょろしてしまう。
今吹いたこの突風はよもや矢二郎の化けた偽叡電ではなかろうかと。
(ちなみに私は大風が吹くといまだに「あ、今ねこバスが通ったのかも!」と思う癖がついている。お前いくつだよ)


ラストで八坂神社に初詣に出かけ、何を願うのかと問われた矢三郎は、「取り立てて願うこともないですなあ」と答える。
「とりあえずみんなが生きており、とりあえず楽しければよいだろう。」
その生き方に大いに賛同したい。


ただ、まとめて読むとちょっと飽きてくるかも。
思うにこれは連載スタイルで、「さあ、狸矢三郎の運命や如何に!?」と毎回続きを楽しみにしながら読み終えるのが一番合っているんじゃないだろうか。全体的に活劇チックなのである。
続編がマコトに楽しみであります。
ニックネーム 三森紘子 at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 活字・あ行